晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

南紀 八木尾谷左俣 お手軽ゴルジュ沢を行く2 2011.07.29-30

f:id:ikuyayuuki:20201030200020j:plain

股間がすーすーする?

 

<メンバー>
山仲間(2名)
      
<山域>

 

<コース>
二又~八木尾谷~ぶなの平~八木尾


 翌朝は6時半出発に合わせて起床。南紀はさすがに暖かくシュラフカバーも無しでぐっすり寝る事ができた。夕べのご飯の残りを味噌汁にぶち込んで軽い朝食を済ませ出発。昨日は高低差350mほどしか昇っていないので今日は800m以上残っている計算だ。がんばらなくては。

 

f:id:ikuyayuuki:20201030195944j:plain

朝一から滝

 

 とは言うものの朝一で積極的に水に入る気にならずどうしても巻き勝手になってしまう。5m程の滝を巻いてしまったらズルズルの泥壁トラバースで巻きの方が恐ろしくなったので懸垂で谷に復帰。その上の滝は取り付くと意外と簡単だった。以降、この谷の遡行方針を「とりあえず取り付いてみる」に変更する。後は次から次へと5~7mの滝が現れるが全て直登で突破していく。黒い岩のフリクションの良さは格別で自分が上手くなったような気がする。

 

f:id:ikuyayuuki:20201030195949j:plain

びびって巻いてしまった

f:id:ikuyayuuki:20201030195953j:plain

懸垂で復帰

f:id:ikuyayuuki:20201030195958j:plain

泳いで取り付き

f:id:ikuyayuuki:20201030200002j:plain

これは簡単

f:id:ikuyayuuki:20201030200007j:plain

これも直登

f:id:ikuyayuuki:20201030200011j:plain

私は右から

f:id:ikuyayuuki:20201030200016j:plain

一見すごいけど

f:id:ikuyayuuki:20201030200020j:plain

またいで登れます

f:id:ikuyayuuki:20201030200024j:plain

左から

f:id:ikuyayuuki:20201030200029j:plain

これも直登

 

 やがて谷の角度が立ってくると連瀑帯となる。15mクラスの滝が3つ連続するところではとても手が出ず、右から巻き上がる。ただ、ここのトラバースもズルズルの泥壁で怖いのでロープを使って3段目の滝の前に下りたった。

 

f:id:ikuyayuuki:20201030200040j:plain

谷が立ってきた

f:id:ikuyayuuki:20201030200047j:plain

連瀑

f:id:ikuyayuuki:20201030200051j:plain

近くまで行くも無理・・

 

 目の前にそびえる13m滝は一見取り付く島がなさそうな迫力だったが良く見ると上手い具合にテラスやクラックがあり何とかなりそうだ。高度感があるものの快適にフリーで登っていくことが出来た。おもしろい。

 

f:id:ikuyayuuki:20201030200056j:plain

突撃~

 

 大滝を越えると谷はいっきにしょぼくなる。奥の二股も左に進むと遡行図では泊適地のはずが荒れた河原状に、台風の影響で上流が抜けたのかもしれない。

 

f:id:ikuyayuuki:20201030200101j:plain

奥の二股

f:id:ikuyayuuki:20201030200106j:plain

水が涸れる

 

 水が枯れるか枯れないか判らなくなってくると、まずます傾斜が立ってきて、岩もボロボロになるので左手の植林の斜面に逃げる。

 初めは直登でがんばっていたがくたびれてしまったので、薄い踏み跡を拾ってトラバースするとぶなの平への登山道にぶつかった。標高は1000mと少し。

 

f:id:ikuyayuuki:20201030200111j:plain

植林の斜面

 

 ここまできてそのまま下山するのももったいない気がするので、靴を履き替えぶなの平に向かう。さっきまでの谷中の涼しさが嘘のような暑さに耐えながら登る事30分、やっとぶなの平に到着した。名前からしてさぞかし気持ちのよさそうな場所を想像していたが、なんて事は無いただの切り開きだった。

 

f:id:ikuyayuuki:20201030200115j:plain

ぶなの平

 

 ぶなの平で昼食をとり登山道を八木尾集落まで下っていく。展望のない尾根歩きはひたすら耐えるだけの修行の様相を呈してくる。消えかけた道標を頼りに百前森山をトラバースする(道は明瞭)。途中、地図に載っていない踏み跡を左に下っていくとどんぴしゃで八木尾集落に到着ご苦労さまでした。

 

 

f:id:ikuyayuuki:20201030200119j:plain

 八木尾に到着

 

 下山後はC君の希望で湯の峰温泉で汗を流す事に。残念ながら「つぼ湯」は工事中で入れなかったが、「くすり湯」は硫黄臭が濃厚なとてもよい温泉だった。

 

f:id:ikuyayuuki:20201030200124j:plain

湯ノ峰温泉

f:id:ikuyayuuki:20201030200128j:plain

石鹸、シャンプーはダメ

f:id:ikuyayuuki:20201030200133j:plain

貸切でした

 

 本来ならば翌日も南紀の日帰り沢の計画だったが私がギブアップ・・。7月は3回目の泊り沢なのだが、ウイークデーだけでは体力が回復しきれない。なのでC君には申し訳なかったのだけれど、今夜はその辺でキャンプして翌日早々に帰宅する事にする。

 

 そうなれば気分は旅行モードにシフト。勝浦でマグロ料理を食べ、那智の海水浴場でキャンプ。翌朝は那智の滝にお参りし、昼前には名古屋に戻る事ができた。

f:id:ikuyayuuki:20201030200138j:plain

マグロ丼

f:id:ikuyayuuki:20201030200143j:plain

マグロのカマ焼き

f:id:ikuyayuuki:20201030200147j:plain

美味しい時の顔

f:id:ikuyayuuki:20201030200151j:plain

浜辺でキャンプ

f:id:ikuyayuuki:20201030200157j:plain

那智の滝へお参り

f:id:ikuyayuuki:20201030200202j:plain

那智の滝

 

 お付き合いいただいたC君、どうもありがとう。今回断念したM君も一緒にまた行きましょう。