晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

ぶな清水から国見岳 春の嵐に花も未だ咲かず 2011.04.24

あ、登ってる登ってる(藤内壁を眺めて)

 

<メンバー>
サークル(9名)
      
<山域>

 

<コース>
朝明~ぶな清水~青岳~国見岳~国見峠~鈴鹿上高地~タケ谷~根の平峠~朝明
    

 

 今回は鈴鹿中部でのハイキング。例年であればちょうどアカヤシオの見ごろの時期のはず。おまけに我がSハイに2名(女性)の体験参加も申し込みがあったのだ。新規会員獲得の為にも是非参加しなくては。(最近の体験参加の申し込みは女性ばかり。まだまだ山ガブームは続いている?)

 

 朝明駐車場は7時半の時点ですでにたくさんの車。今日、この界隈は賑やかになるだろうなあ。

 

今日は賑やかにスタート

 

 伊勢谷に入り新しく整備された登山道を進む。今年はいつまでも寒かったせいか若葉もちらほら。これでは稜線上はまだまだだろう。

 

伊勢谷入口は若葉がちらほら

 

 根の平峠直下のぶな清水分岐は笹もすっかり無くなっており以前の面影は無い。明瞭になった踏み跡をたどっていくとコンコンと清水が湧く大岩の前にでるのでここで一服。気温が低めなのであまり汗をかかなかったが、水がおいしかった。

 

ぶな清水へ向かう

立派な看板が増えた

 

 ここからは青岳へ向う稜線に向かって登っていく。いささか急な登りになるがこれまた明瞭な踏み跡をたどる事になるので快適に登って行く事が出来る。いつの間にか朝明渓谷を見下ろせる高さまで上がってきていた。

 

ぞろぞろと稜線へ向かう

朝明渓谷が一望

 

 きのこ岩では記念撮影。風が強く帽子を飛ばされないようにするので必死になる。遠く、西の空を眺めると何だか季節外れの入道雲?なんだか変だな~と思ったが後であんな事になるとは。

 

きのこ岩で集合

怪しげな入道雲が・・

 

 国見岳への最後の登りでは登山道に雪が残っていた。付近のアカヤシオの蕾はまだ固いまま・・。こりゅ咲くのは当分先だなあという感じ。足元にはバイカオウレンがかわいく咲いていた。

 

雪が残る

 

 国見岳はたくさん人たちで大賑わい。昼食場所を探して石門まで行くが、風が強いので却下。国見峠側に少し下りた広場でお昼にする。一の壁ではたくさんのクライマーが張り付いている。

 

国見岳

石門

展望のいいところでちょっと一服

クライマーがいっぱい

 

 昼食の後、新緑を求めて上水晶谷を下って行くが、鈴鹿上高地辺りはまだまだ冬枯れの佇まいだった。この美しい2次林が新緑で染められたらどんなにすてきだろうなあ、なんて考えていたら前方に何やらオレンジ色のテントを発見した。

 

上水晶谷唯一?の滝

まだ冬枯れの佇まい

上水晶谷徒渉点

 

 3週間前に下見に来たリーダーの話によればその時から張られていたという。良く見ると住人らしき男性がテントの前に座っている。髪はボサボサで長い間お風呂に入っていないような顔をしている。何の目的でこんなところに住んでいるのか?(何かの訓練?)食糧をどうしているのか?疑問は尽きない。少し気味悪いので避けて通ってしまった。

 

怪しげなテントの住人(3週間前もいたという・・)

気持ちのいい二次林(緑だったらなあ)

 

 鈴鹿上高地のカツラの木の前で記念撮影をしていると急に空が暗くなった。と思ったら次の瞬間、バラバラと氷の粒が降ってきた。あの入道雲はこういうことだったのか・・。急いで合羽を着て根の平峠を目指す。

 

湿地帯

鈴鹿上高地のカツラ

雹が!!!

雨の渡渉

 

 根の代の集落跡を越えて三重県側に下っていくと空はだんだん明るくなってきた。朝明のキャンプ場の辺りではきれいに青空が広がった・・。

 

根の代集落跡?

下りたら晴れる

 

 例年であれば新緑にアカヤシオと最高のコースになるはずだった今回の山行。季節は1~2週間遅れているようだ、この季節の遅れはに合わせて山行計画を修正しない行けないなあ。でも大人数でワイワイ歩くのも、雨の中を歩くのも久しぶりで楽しかった。参加された皆さん、お疲れ様でした。