晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

藤原岳 春の定番 福寿草詣で 2011.03.13

雪を割って咲く

 

<メンバー>
サークル(5名)
      
<山域>

 

<コース>
聖宝寺~8合目~藤原山荘~展望丘~藤原山荘~天狗岩~藤原山荘~8合目~大貝戸



 福寿草の見ごろは春分の日の三連休と予想したが、3月に入って冷え込みや降雪があり予想よりも若干遅くなっているようだ。それでも今回、ノーマルルートで藤原岳に登る事にしたのは、我がサークルに久しぶりに体験参加の方が見えるからなのだ。(いきなりバリエーションにつれて行って、以降2度と参加してくれなかった経験あり・・)

 

 今年で12年目を迎える我がサークル。20代~30代中心の比較的若い会員が多いのだが、ここ数年は新入会員が少なく、有力メンバーが結婚、出産、仕事などで山に来る回数が激減。最近は数人のメンバーに固定されつつあるのがさびしい。

 

 そこで事前の打ち合わせも入念に行い、他のメンバーにも参加を呼び掛け人数を確保。何とか格好がついたので一安心だ。当日は雲一つない絶好の山日和。集合場所の藤原簡易Pにはいつもの春と変わらず登山者が大勢待ち合わせしていた。

 

 思ったより雪が多いので頂上付近の福寿草はダメだろう。と考え、少しでも花が期待できそうな聖宝寺道を選定。最初は聖宝寺の長い石段をヒーコラ言いながら登っていく。



まずはこの階段から

 

 5合目までは植林の中を黙々と登っていく。花粉対策でマスクをしているが急登だと息が苦しくてついついマスクを外してしまう。植林帯を抜けると積雪が現れる。

 

5合目でこの積雪

 

 5合目でこの状態(積雪)だと、こりゃ福寿草は雪の下だな~と思いながら日当たりのいい場所を探すと雪の間から一輪咲いているのを見つけた。今年の初物。やっぱりこれを見ないと春は始まらない。

 

やっと見つけた今年の初物

 

 6合目から上は雪の中を進む事になる。8合目で表道と合流すると一気に人が多くなる。まだまだ雪が豊富なので冬道を登っていく。9合目辺りでやっと展望が開ける。

 

8合目からは冬道を行く

 

 9合目の日当たりのいいところでは溶けた雪のしたから福寿草がいくつか顔を出してた。まだまだ蕾が多いので見頃はもう少し先だろう。

 

9合目の辺りでは

咲いていました

こっちはまだ蕾

 

 コースタイムとほぼ同じ時間で藤原山荘に到着。小屋は満員だったので雪の上にシートを敷いて昼食にする。小屋の辺りの雪が溶けているところを少し探したが、まだ咲いていなかった。

 

さらに登って

藤原山荘

 

 昼食の後、藤原岳に向かう。トレースもしっかりとあり、新雪は10cmほどなので壷足でも十分だ。

 花見は少々空振りの感があったが、もう終わりと思っていた雪遊びをしっかりと楽しむ事ができた。頂上では360度の展望。記念写真を撮った後、わざとトレースの無い所を狙って一気に駆け下りる。

 

展望丘に向かう

いますよね~、こういう事する人

記念撮影

御池方面

竜ヶ岳方面

頂上台地を見下ろす

天狗岩

新雪を蹴散らして下りる

 

 藤原山荘に戻った後、今度は天狗岩方面に向かう。どこからか嬌声が聞こえると思ったら、若いグループがヒップソリを使ってシリセードを楽しんでいた。 

 

楽しそうにシリセードする一団

 

 天狗岩へ向かう経路では雪が溶けかかり、田んぼのような状態になっているがまだ花は見えない。正面に見える霊仙も雪化粧しており、むこうもまだまだだなあと言う感じ。伊吹山も再び白く雪化粧しているが、霞んでいてぼーっと見える程度。

 

 

霊仙も白い

 

 天狗岩付近でも花は咲いていなかった。少しは期待したんだけど・・。結構いい時間になってきたので藤原山荘に引き返す。多くの登山者が引き上げた後だったので昼間の喧騒がうそのように静まりかえっていた。

 

天狗岩より

でももう春の雰囲気

展望丘

 

 下山は表道で。御存知のように余り見るべき物の無い道なのでひたすら黙々と下山。2合目付近でこれも今年初めての節分草に会えたのはラッキーだったかも。

 

おまけの節分草

 

 これで今年も春の花見が楽しむ事が出来た(ちょっとだけだが・・)今年は雪が多いので本格的な春はもう少し先だろう。花が咲き、水が温むとそろそろ沢の準備を始めなくては。