晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

藤原岳 やっぱり定番、福寿草詣で 2010.03.14

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太陽に向かって

 

<メンバー>
単独 → サークルへ合流
      
<山域>

 

<コース>
聖宝寺~(お藤の鼻筋)~藤原山荘~袴腰~展望丘~藤原山荘~聖宝寺



 3月の第一週は土日とも雨に振られて山はお休み。久しぶりにのんびりしたのはいいものの、平日は眠りが浅く、仕事も乗ってこない。やっぱり週に一度は体をヘトヘトになるまでつかった方がいいのだろう。

 

 で、快晴の日曜日。行き先に迷ったが福寿草の開花予想した手前、藤原岳に行く事に。サークルの仲間が一般道で入山しているのだが、地図読みの訓練も兼ねて未踏のコースを歩いてみる。

 

 朝、7時にJAに車を停める。観光駐車場ではすでにたくさんの人が準備をしており、やっぱりこの時期の藤原岳は人気があるな~と再認識。まずは聖宝寺から登り始めるが最初の石段にはいつもうんざりする。

 

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いつもうんざりの石段

 

 5合目までは一般道を。花粉症対策でマスクをしているので呼吸が苦しく無い程度のペースでゆっくりと歩く。適当なところで道を外れて自然林の中へ入る。ふと見るともうアセビが咲いている。春はグングンと進んでいるんだなあ。

 

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もうアセビが咲いている

 

 一旦尾根沿いに平坦地に下りる。大木と石灰石の露岩のある小さな広場のような場所にでるが、福寿草はさっぱり見えない。2月28日に来た時はいくつか咲いていたのに・・。此処だけ特別に咲くのが早いのだろうか?それとも・・。

 目当ての尾根に乗るために谷を越える場所を探るが、どこも険しくゴクリと唾を飲み込んでしまう。ロープを出そうかとも思ったが、鹿の踏み跡が上手く傾斜の緩いところを選んで降りているので後をついていく。

 

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荒れた谷をトラバース

 

 尾根に取りつくと緑が美しいバイケソウがお出迎え、そして福寿草が現れた。辺りを見ると一面、福寿草がこれでもかと咲いているが、標高の低いこの辺りはすっかり背が伸びてしまい、見ごろは逸してしまっている。

 

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福寿草が現れた(育ちすぎ)

 

 急斜面をズルズルと滑りながら登っていくと雪がちらほらと現れ、福寿草もそこかしこに咲いている。太陽も登ってきてみんな一斉に花を開け始めている。先週降った雪がいい感じに雪割りを演出しており、手ごろな株を見つけては寝そべって写真撮影に勤しむ。

 

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福寿草の競演1

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福寿草の競演2

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福寿草の競演3

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福寿草の競演4

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雪を割って

 

 やがて稜線から伸びる雪筋が見え始める。これが「お藤の鼻筋」か。雪の無いところはドロドロで滑るので雪を選んで登っていく。締まっている雪はキックステップで気持ち良く高度を稼げるが、所々で膝下まで埋まってしまう。太陽が余りにも気持ちいいので途中で一服。

 

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白い鼻筋を登っていく

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下界を眺め一服

 

 出発してから4時間弱でやっと稜線に到着。やはり道を外すと時間がかかる。出た場所はちょうど藤原山荘と天狗岩を結ぶ登山道になっており、たくさんの人が行きかっている。時間的に大貝戸から登っているメンバーがつく頃なので山荘前でお昼を食べながら待つ事に。

 

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稜線に到着

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賑やかな藤原山荘

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山荘付近の福寿草

 

 なかなか来ないな~と思っていたら携帯電話が鳴り、今、三角点にいると連絡が入る。急いで展望丘に向かうが、それらしいグループはおらず、そこで初めて三角点は展望丘ではなく、袴腰だった事に気がつき、急いで展望丘を駆け下りる。結局、山荘から45分かかってようやく合流。皆さんお待たせしました・・。

 

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袴腰へ移動

 

 なんと三角点では会長といっしょにりゅうさんまでおられてびっくり。なんでも4合目辺りで声をかけられたらしい。なんともうれしいメンバーも加わって後半戦スタート。頂上台地の縁を歩いて今日2度目の展望丘へ。

 

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まだ雪の残り孫太尾根

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展望丘へ

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御池岳

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集合写真

 

 展望丘からは遠く、御嶽、乗鞍、北ア、中ア、それに白山の真白い姿を見る事が出来た。今日は最高の山日和、なんでみんな来ないんだろう?。山頂での記念撮影は順番待ち状態だったが、りゅうさんにシャッターを押してもらってみんなにっこり。帰りは聖宝寺道で花を愛でながらのんびり下山。 

 

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セリバオウレン1

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セリバオウレン2

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セツブンソウ1

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セツブンソウ2

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 今年もバッチリのタイミングで福寿草を見る事が出来て満足満足。毎年見ているので何もそこまで、と思わなくもないのだが、藤原岳でどろんこになるのはやっぱり春の風物詩、外せません。さあ、もうすっかり春本番。そろそろ沢の準備をしなくては。