藤原岳 鈴鹿の山、初冠雪 2008.11.22
藤原鉱山を見下ろす
<メンバー>
単独
<山域>
<コース>
大貝戸~藤原山荘~袴腰~展望丘~藤原山荘~聖宝寺
勤労感謝の日を挟んだ3連休、お天気は前半が良いみたいです。今月は天気に泣かされる週末が続き、心行くまで鈴鹿の紅葉を楽しんでいません。この週末が最後のチャンスです。名残の紅葉を見物しようと伊勢湾岸道を西へ向かって走ります。
長島あたりでふと、北西の方角を見ると藤原岳、竜ヶ岳の頂にうっすらと雪が付いているじゃないですか。昨日は寒かったので山の上では雪だったようです。こりゃ見逃すわけにはいけないと、桑名ICで高速を降り、藤原岳を目指します。
藤原岳の麓では今日から聖宝寺もみじ祭りが開催されるようで、西藤原のまわりは幟がたくさん上がっています。大貝戸の登山口になんとか車を止め、出発です。あまり暖かくなると雪が溶けてしまうので気が急いてしまいます。
藤原岳表道は単調であまり好きではありませんが、今日は早く上まで上がらなくてはいけないので寄り道禁止です。黙々と足を進め8合目から夏道に上がるところでうっすらと雪が見え始めました。
8合目から上でチラホラ雪が
だんだんはっきりしてきた
積雪は数センチで、雪景色を楽しむというほどではありませんが、なんだか嬉しくなってきます。藤原山荘の前も1~2cmの積雪です。
藤原山荘
天気予報では「晴れ」だったのですが、頭上には鉛色の雲がかなりの速さで流れています。晴れは下界だけのっていうのは良くある事です。青空が見えていたら天狗岩辺りまで足を伸ばそうと思いましたが、北の方は雲が厚く、ちょっと気が進みません。それなら、この前mayonekoさんが行った「袴腰」に行く事にします。
藤原山荘から展望丘へ向かう道をちょっと左に外れて小高い樹林の丘に入って行きます。当然踏み跡などは全く無く、真新しい雪の上(2cm位ですが)に足跡をつけて悦に入ります。右手には展望丘がいつもとは違った角度で見えています。
ちょっと道をそれます
展望丘
丘の上に出ると目の前に大展望が広がります。いなべの市街に養老の山々、遠くは伊勢湾まで見えます。三重県側(太平洋側)は天気がいいです。これもまた良くある事です。
三重側は晴れているのに
丘の上から袴腰を見下ろす
目の前の細い尾根の先が袴腰の三角点のようです。道がついて人工物も見えます。あそこまで行くにはカレンフェルトのゴツゴツ斜面を下らなくてはいけないので、ここで引き返そうかなと思いましたが、右手から回り込むと車が走れる道にばったりと出たので、そのまま道を歩いて行く事にします。
車の走れる道がついていました
この辺りは登山者もほとんど来ないので、動物たちのテリトリーでした。兎は3匹、鹿は5~6頭見かけたでしょうか。写真に撮ろうと思いましたがチャンスを逃してしまいました。
どこかに鹿がいます
どんどん立派になる道を先に進むと藤原鉱山の天辺につきました。車道はこのまま麓の鉱山まで斜面を下りて行きます。見降ろすと削り取られた藤原岳の斜面が見渡せます。もっと断崖絶壁かと思いましたが麓まで意外と近く感じました。鉱山関係者に見つかるとおそらくまずいので早々に退散です。三角点は見つけられませんでした。
藤原鉱山を見下ろす
ここからは南西の縁に沿って展望丘に向かいます。この南西斜面が御池岳の西斜面にとっても感じが似ています。同じような形成過程をへているのでしょうね。
展望丘に向かって
途中から鹿の踏み跡をたどります。膝より少し上の笹をかき分けて行く事になりますが、これがいけなかった・・。笹の上に積もった雪がズボンを濡らします。家を出る時は雪をまったく想定しないのでスパッツは無いのです。笹の低いところを狙って注意して歩いても雪はべちょべちょ。なんとか展望丘に辿り着くと腿から下はずぶ濡れになってしまいました。
展望丘から辺りを見渡すと竜ヶ岳、御池岳も雪を被っているようです。雲は相変わらず日本海側からどんどん流れてきます。
竜ヶ岳の頂にも雪が
御池方面は厚い雲がかかっています
ズボンがずぶ濡れになってしまったので、風邪をひかないうちに早々に退散です。風がなかったのが唯一の救いでした。藤原山荘でラーメンを食べて、聖宝時道から下山します。帰りは雪が融け、ドロドロになった登山道をスリップに注意しながらの下山です。
藤原山荘から展望丘
聖宝寺に降りるとちょうど紅葉祭りに訪れた人で大いに賑わってしました。せっかくなので協力金200円を払って中をのぞいて行きます。紅葉の盛りはこれからで、本堂の前の大きな楓だけが真っ赤に色づいていました。
聖宝寺の紅葉①
聖宝寺の紅葉②
聖宝寺の紅葉③
最後に鳴谷滝を見物して今日の山行は終了です。山頂は冬、麓は秋、山を歩いて二つの季節の境界線を行き来したようです。
鳴谷滝
※トップの写真を撮ったのは下写真の矢印の所です。下から見ると高く感じるんですけどねえ。
藤原鉱山を見上げる
今回のコース(藤原岳山頂部のみ)