晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鎌ヶ岳 長石谷から馬の背尾根周遊 2010.04.17

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アカヤシオと御在所

 

<メンバー> 
サークル
      
<山域>

 

<コース>
湯の山温泉~長石谷~鎌ヶ岳~馬の背尾根~湯の山温泉



 屋久島へ行っている間に春はぐぐっと進んだようで、そろそろ鈴鹿中部のアカヤシオが気になるところ。ほぼ毎年のように通っているコースではあるが、今年も性懲りも無く鎌ヶ岳へ向かう。

 

 今回はサークルの山行なので普通の尾根、谷歩きの予定だったのだが、蓋を開けてみるとメンバーは奥美濃スノーハイクに同行した我がサークルの精鋭C君とTさん。このメンバーならいつものコースに彩りを添えてみようという事で、沢装備で長石谷を遡行し、馬の背尾根を下りる事にした。

 

 蒼滝Pから湯の山の温泉街を経由して長石谷へ。温泉街は桜がきれいに咲いていた。まぶしく輝く花崗岩の河原から堰堤を二つ巻いたところで沢靴に履き替える。

 

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温泉街は桜の見ごろ

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花崗岩がまぶしい長石谷入口

 

 いきなり巨大なCSが行く手を阻む。面白くなってきたなあ。右側の隙間からよじ登る。すぐ近くの登山道は何度も歩いているが、こんな光景が広がっているとは!これだから沢はやめられない。

 

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さっそく沢遊び開始

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まだ感覚が~

 

 昨日の雨のせいか水量も豊富で大きな滝は無いものの楽しく水遊びができる。深い釜は底が見えるほどのクリアーな水。C君は上手くへつってクリアーしたが、私は油断してドボン。今年の初泳ぎになってしまった・・。

 

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きれいな釜を上手くへつるC君

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何だか楽しい

 

 長石谷の登山道はほとんど沢中を通っているため、花見の登山者と交差しながら登っていく事になる。まあ、なにを好んで、4月に水の中をわざわざあるくのだろうか?と思われるかもしれないが、やっぱり楽しい。滑滝を超え、犬星の大滝で小休止。

 

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水線を責めるC君

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滑滝

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犬星の大滝

 

 ここから上流は水量も減り、実質的な遡行はここで終了。若者二人はガレをぐいぐいと詰めていく。私はのんびり花見モード。でもイワウチワは例年より少なく感じる。4月に入って寒い日が続いたからかなあ・・。

 

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イワウチワ

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詰めはガレガレ

 

 いやなガレを詰めてようやく岳峠に到着。遊びながら歩いていたのにそこそこのペースだ。さすが若者二人。(ちょっとついて行くのがきつい・・)せっかくなので頂上に上がってお昼にする。まだまだ風が冷たい。寒気は抜けきっていないようだ。

 

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岳峠でいっぷく

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鎌尾根

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御在所

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鎌尾根に人が見える

 

 たっぷりと休憩した後は馬の背尾根から下山。アカヤシオは去年に比べずいぶんと遅く、花が咲いていたのは標高700~800m辺り。それもまだまだ蕾が多く、これからっていう感じ。来週からGW辺りがちょうど見ごろになるのかもしれない。

 

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白ハゲと雲母峰

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 風が強いので中々シャッターチャンスに恵まれなかったが、ちょうど御在所をバックにアカヤシがきれいに咲いている場所を見つけたのでほっとする。

 

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アカヤシオと御在所

 

 もうすぐゴールというところでちょっとしたハプニング。前を歩いていたパーティーが道を外して谷に下りて行った。こういうときに声をかけると「わかってて歩いているんだから余計なお世話よ」なんて事になるのが嫌で、声をかけずにしばらく様子を見ていたのだが、谷の方から何やら戸惑うような声も聞こえてきた。思い切って声をかけてみるとやっぱり迷っているようだ。C君に谷へ下りてもらい、そのパーティーを登山道まで誘導した。

 

 見ると水筒一つにザックも持っていない。一旦下山した後に、ちょっとそこまでイワウチワを見に三岳寺から登り返した帰りの出来事だったようだ。まあ、何事もなくて良かった良かった。

 

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そろそろ緑が濃くなってきた

 

 目当てのイワウチワ、アカヤシオには少し早かったようだが、沢、花見、展望の三つが楽しめた欲張りコースで今日も充実の山行となった。これからどんどん行きたいところが増えるので困るんだよなあ。