滝波山 リベンジはシーズン内に 2010.03.22
雪の尾根を歩く
<メンバー>
山仲間
<山域>
<山域>
<コース>
滝波林道分岐~三俣~滝波山~滝波林道
今年で結成11年を迎える我がサークルも活動が若干停滞気味。そこでマンネリを打破しようと、新たなコンセプトの山行として奥美濃スノーハイクを構想していたところ、ふ~さんから滝波山リベンジのお誘い。渡りに船とばかりにサークルとの合同開催をお願いした。
ヤブコギの方々に遅れをとってはいけないので、募集要項には「行動9時間、中級健脚」と書いた結果、応募してきたのは私よりも一回り以上も若いピチピチの20代二人。もう少し参加して欲しかったな~と思う反面、私が置いていかれないか少し心配になる。
前夜、我が家に集合し深夜(早朝)3:30に出発。集合場所である板取川温泉には雪は全く無く、1ヶ月前とは様相がまるで違う。俄然登頂の可能性と供にテンションもアップしてくる。車を乗りあわせ、登山口まで移動するが、前回スタックしかけた滝波林道にも雪は無く、腰上ラッセルで2時間以上かかった分岐まで車で入る事ができた。
すっかり雪の無い林道
今回のコースはできるだけ谷沿いに進み、標高980m辺りで滝波山南東尾根に取り付くという作戦。雪解けで轟々と流れる川の傍を藪を掻き分けながら進んでいく。時折現れるテープやペンキマークでかろうじて人が通ったルートだと分かるが踏み跡なんて立派なものは無く、りゅうさん、たんぽぽさんのルートファインディングを頼りに進んでいく。我がサークルの精鋭達も若さと元気を武器に先頭集団についていく。(私は後続を何とか付いていく)
いきなり厳しい
奔流の横を
ヤブトラバース
ずるずるの泥付き斜面のトラバースや渡渉を繰り返し、三又に到着。この前後から谷中にも日が差し込み、青空も見え始めた。地面には昨晩降ったであろう新雪が10cmほど積もり前日の黄砂を覆い隠してくれて美しい。C君もおおはしゃぎで雪にダイブして遊んでいる。
青空が
雪解けの徒渉は大変
三俣
雪に埋まるC君
C君の跡
小休止の後、いよいよ滝波山へ向けて標高差450mの登り。気温が上がり若干雪が軟らかくなってきたがつぼ足でも十分に登ることができる。いつの間にかぶなも増えてきていい雰囲気になってきた。ふと振り向けば青空の中に真っ白い御岳山や乗鞍岳が浮かんでいて、ここまでの疲れが癒される。
尾根に取り付く
もうそろそろかな
御嶽、乗鞍
主稜線が近づいてきた
やがて傾斜がゆるくなってきたなと思ったら滝波山の頂上直下、鈴鹿で言うコバ状の場所に到着。驚いたことにすでに二組のパーティーが昼食中だった。しかもそのうちの一組はヤブコギでもおなじみのおさないGrの面々。こんなマイナーな山で知人に出会うなんて・・世間が狭いのかヤブコギネットの世界が広いのかどっちなのだろう。
ずいぶんとお腹がすいていたのだが、まずは念願の頂上へと向かう。十数メートルの雪壁を這い上がった先はかっこよく雪庇の張り出した尾根。さらにそこから真っ白の雪原を歩くこと数十メートルのこんもりとしたピークが滝波山だった。頭上には青空が広がり、周囲360度のパノラマが展開される。誰しもがうれしくなり、堅い握手を交わした後、おおはしゃぎの写真撮影会が始まる。
やったー頂上
アルプスをバックに
昨日の黄砂とは打って変わって視界も良好で、槍穂高はもちろん、遠く立山連峰まで見渡せる。私も前回涙を飲んだ滝波山巡礼登山メンバー(ふ~さん、たんぽぽさん、biwacoさん)と一緒にガッツポーズ。とっちゃんはまるで御在所山上公園でやっているモデル撮影会の白山をバックにカワイイポーズを決めている。
喜ぶ前回敗退の4人組
若者も喜ぶ
竜の背のような尾根
撮影会?
白山をバックに
一通り写真撮影が終わった後は、コバに戻り、りゅう工務店作成のスノーテーブルで楽しく団欒。今回はbiwacoさんも補助席でなく、上座に座ることができました)。
雪洞掘りで鍛えたこの腕を見よ
まったり1時間のランチの後は雪の尾根をたどっての下山。ゆっくりと傾く太陽と並んで歩くようにのんびりと竜の背のような尾根をスノーハイク。スノーシュー初めてのC君も楽しんでくれたみたい。最後は急斜面をシリセードを交えながら林道に不時着。駐車地まで雪解けの傍らに顔を出しているふきのとうを愛でながらのんびり歩き、行動時間9時間でゴール。あー楽しかった。
ちょっぴりスリリング
帰りは尾根で
アップダウンがあるなあ
最後まで気が抜けない
ふきのとう
今回、初めてヤブコギネット有志との合同山行となったが当初心配したジェネレーションギャップを感じることなく、まったく楽しい山行となってうれしい限り。若い面々(私も含む)もチョッピリマニアックな山と魅力あふれる皆さんの個性に触れる事ができ大いに得るものがあったと思う。最後に「また機会があったら誘ってください」とのC君の言葉を添えて、同行していただいた皆さんに感謝の意を表したい。
みなさん、どうもありがとうございました。