晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 池ヶ谷から入道ヶ岳 2010沢初め 2010.03.20

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 shower has come !

 

<メンバー>
山仲間
      
<山域・形態>

 

<コース>
小岐須山の家-小岐須渓谷-池ヶ谷-入道ヶ岳-小岐須山の家

 

 鈴鹿の雪が溶け、福寿草に会うという春のお勤めが終わったらいよいよ沢モードに突入!。少し早いかなと思ったが、この日は南から流れ込む風のおかげで気温は上昇するという。数年前から探しているトウゴクサバノオもそろそろ咲いているだろうという事で、沢初めと花探しを兼ねて小岐須渓谷へ出動。
 

 入道ヶ岳の池ヶ谷を行こうと考えていたが、Eちゃんは下流の小岐須渓谷から行きたいという。明日は春分の日、日も長くなってきたので大丈夫だろう。という事で小岐須山の家から入渓。
 

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小岐須渓谷からスタート
 

 暖かいといっても泳ぐには早すぎるので濡れるのは膝までと決めて遡っていく。空を見上げるとフサザクラが地味な花で春を告げている。屏風岩を過ぎ、右入る頃には飛石にもゴーロ歩きにも慣れてきた。指差し岩を過ぎ、号泣している堰堤を越えて一旦林道へ上がる。
 

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さっそく水と戯れる

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フサザクラが春を告げる

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屏風岩

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指指し岩

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 大石橋から池ヶ谷に入渓。最初は倒木で雑然とした雰囲気だが、狭い廊下に突入すると一気に緊張感が増してくる。久しぶりの沢に体中がワクワクしているようだ。まだまだ水は冷たいがそんな事はお構いなしでシャワークライミングに興じる。
 

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池ヶ谷最初の6m滝

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廊下に突入

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奥の12m滝で行き詰る
 

 廊下の奥の12m滝を右岸から巻くと谷は広がり、気持ちのいい明るい遡行に変わる。大きな石が門のようになっている箇所を抜け、避難小屋下の8mを直登。私は手こずってずぶぬれになったが、Eちゃんは上手くスタンスに立ち込んですいすいと登ってしまった。
 

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気持ちのいい流れ

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石の門のようだ

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上手く立ち込むなあ
 

 小岐須渓谷で遊びすぎたので小屋を過ぎた辺りでお腹が空いて来た。連瀑帯の途中、滝下の陽だまりでお昼ご飯にする。シロハナネコノメがいい感じに咲いている。
 

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シロハナネコノメ

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連瀑帯
 

 次から次へと現れる小滝をこなしていくと傾斜が緩くなり、小川の流れる源流の雰囲気。遡行はここで終了し、靴に履き替え山頂を目指す。

 

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源流

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山頂部に到着
 

 山頂に着いたのは14時になっていた。もう遅いので誰もいない。眼下には伊勢平野の向こうに伊勢湾が広がる鈴鹿第一級の展望。帰りも気になるのだが、草原に寝転んでうとうとしてしまう。
 

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山頂の鳥居

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いつ見ても絶景
 

 余りのんびりしていると日が暮れてしまうので、名残惜しさを断ち切り下山にかかる。山頂部のアセビはもうすっかり咲いている。
 

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アセビが咲いている
 

 登山道を辿りながらトウゴクサバノオを探すがなかなか見当たらない。ほとんどあきらめかけていたところにやっと数輪の小さなクリーム色の花を見つけた。もっと群生しているのかと思ったら本当に少なかった。うーん、これは大事にしなくてはいけないなあ。
 

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トウゴクサバノオ1

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トウゴクサバノイ2

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トウゴクサバノオ3
 

 帰りにロッククライミングのゲレンデになっている椿岩を見にいくが、まさに想像を絶する世界。垂直以上の傾斜にたくさんボルトが打ってあるが、こんなところを登るなんて想像もできない。あと10kg以上やせないとこの世界には入っていけないなあ。
 

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椿岩
 

 去年より1カ月早い沢初め、ブランクは4カ月程だったがやっぱり久しぶりの沢は楽しくてたまらない。今年もいろんな沢に挑戦し、新しい世界をどんどん拓いて行こうと思う。(そのためには鍛えなきゃなあ)