晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

宮指路岳 驟雨霧中の県境尾根歩き 2009.12.12

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大岩からの眺め(真っ白・・)

 

<メンバー>
サークル
      
<山域>

 

<コース>
大石橋~大岩谷~イワクラ尾根~県境稜線~大岩~県境稜線~宮指路岳~カワラコバ谷~大石橋



 3週続けて県境尾根縦走シリーズ、今回は宮指路岳とイワクラ尾根の間が予定区間。天気予報では降水確率10~20%だったが、冬型の気圧配置特有の雲が稜線上にかかり何ともいやな予感。小岐須、大石橋で準備を整える頃にはパラパラと降って来た・・。

 

 大岩谷は今回で6回目位のお気に入りコース。いつものように林道一番奥の堰堤から登山道に取りつく。今回は沢では無いのでそのまま登山道を進む。

 

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堰堤横から(今日は沢登りではない)

 

 昨日の雨のせいか、今まで見た中では一番水量が多く徒渉に苦労する。沢の時に見覚えのある滝を超えるとあっという間に標高600m付近の分岐に到着。沢ならこの辺りが遡行終了点。ここからは左岸の尾根に乗りイワクラ尾根を目指す。

 

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昨日の雨で水位が高い

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見覚えのある滝

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途中から尾根道へ

 

 大岩谷左岸尾根は急登ながら歩き易く谷を詰めるよりずっと楽にイワクラ尾根に到着。午後から天気が回復すると思っていたが空は相変わらずどんよりとし、稜線上はすっかりガスに包まれている。本来ならば展望のいい、快適な尾根歩きが今日は単なるアップダウンのトレーニングになってしまった。

 

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これもイワクラ

 

 2回ほどアップダウンを繰り返し、県境尾根に到着。ここから進路を南に向けて宮指路岳を目指す。ガスはいつの間にか小雨に変わり、風も出てきたので結構つらくなってきた。視界が悪いため途中立ち寄った大岩も滞在5分で通過。ここからの大展望が見たかったなあ~。

 

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県境稜線に到着

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小雨が降る樹林の回廊

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ガスってきたなあ

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あれは大岩?

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大岩(展望無し)

 

 県境尾根は笹がすっかり無くなっておりとても歩き易い。よく見ると笹は全部鹿に齧られているようでここにも鹿の食害が広がっているようだ。鈴鹿の山が丸裸になってしまうという悪夢のような光景が目に浮かんだ。風雨が強くなってきたので休憩もほとんど取らず宮指路岳まで歩く。頂上での滞在時間は1分間。

 

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まるっきり雲の中

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笹が全然無い

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宮指路岳の尾根

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馬乗り岩(滞在1分)

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奇石群もシルエットのみ

 

 冬は雨宿りするような木々も葉を落としているので食事を取る場所も無く、空腹と疲労に苛まれてきた。稜線上にいても厳しいので、下山コースを早めに谷に入るカワラコバ谷に変更する。さすがに谷に入れば風は凌げるので、雨が小やみになったのを見計らい、急いで食しを済ませる。

 

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下界は晴れているようだ

 

 後は谷沿いに刻まれた登山道を小岐須まで下るだけ。途中、格好のいい滝もいくつかあり、遡行しても楽しそうだな~、なんて思いながら歩いていく。

 

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カワラコバ谷の滝

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スリリングな登山道

 

 結局、下山するまで雨は一向に止まず、いちいち白いガスを見ていたような気がする。お互いに一人なら絶対に歩かないコンディションだね、なんて話をしていると、これはこれで結構楽しかったような気がする。まあ、次はポカポカ陽気の春の日に水遊びをしながら登ってみようかと思った。