晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

松ノ木谷から入道ヶ岳  紅葉の鈴鹿でプチオフ 2010.11.03

 紅葉前線下降中

 

<メンバー>
単独
      
<山域・形態>

 

<コース>
大石橋~大岩谷~松ノ木谷~入道ヶ岳~池ヶ谷~大石橋

 

 いいいよ11月。2010年の沢シーズンもそろそろカウントダウンが始まった。11月3日の文化の日鈴鹿関連のブログ仲間から初のプチオフ会のお誘いで入道ヶ岳に行く予定になっている。せっかくなので未踏の沢から行こうと思い、以前から気になっていた松ノ木谷をコースに選ぶ。

 

 今回は11時に山頂鳥居前に集合なので時間に余裕を持って7時30分に大石橋の手前からスタート。準備をしていると車がどんどん上がって行く。みんな紅葉前線が鈴鹿の稜線を降り始めたのを狙ってきたようだ。

 林道の終点から堰堤を乗り越えまずは大岩谷。さっそく水に入りナメをバシャバシャと歩くが我慢できない冷たさでは無い(ネオプレーンソックスのおかげか)。谷はいい先の雰囲気になっているが、紅葉には少し早かったようだ。

 

大岩谷のナメ

 

 数日前の雨のせいか水量は若干多めで出てくる小滝も見ごたえがある。調子に乗って直登を楽しんでいるとツルツルの斜瀑でスリップし、そのまま滑り台のように滝つぼへドボン。11月に入ったというのに半身浴を楽しんでしまった。単独だとこういう時に恥ずかしく無くていい。

 

水量は多め?

この滝でドボン

 

 黒い滝を越えると右から大きめの支流が入り込んでくる。松ノ木谷だ。少し登ると堰堤が出てきて驚く。こんな奥地にどうやってつけたのだろうか。

 

黒い滝を超えると

松ノ木谷の堰堤

 

 堰堤を抜けると一気に雰囲気が良くなってくる。花崗岩主体の明るい渓相で小滝とナメで構成されている。さすがに派手に水流に突っ込んで行くわけにはいかないので直登と巻きを織り交ぜて進んでいく。

 

感じのいい小滝

ダイモンジソウ

右から巻き

右から直登

直登

 

 小滝群を越えると今度はきれいなナメ滝が現れる。今まで顧みることも無かった小さな谷にこれだけ美しい景色があったとは今更ながら驚かされる。こういう発見があるのも沢登りの面白さの一つ。やっぱりやめられないなあ。

 

感じのいいナメ

ナメが続く

 

 登るにつれて小さな枝谷がいくつも入り込み、ちょっとした迷路のような感じになってくるが、地形図で方向を確認しながら詰めていく。基本的に本流をたどって行くのが一番いいようだ。

 

本流を選ぶ

まだナメ

ここもナメ

 

 4mほどの直瀑を左から巻く。水量はいつの間にかかなり少なくなっておりチョロチョロと流れる程度。右岸に古い登山道が現れ赤テープが見え始める。

 

左から巻き

 

 古い釜跡を過ぎると水量はさらに減じ、ついには伏流になってしまう。上部は土石の詰まった傾斜の緩いルンゼのような感じになり、ずいぶんと歩き難くなってくる。

 

古い釜跡

ツメは土石の詰まった谷

 

 ザラザラと崩れる足元に苦労しながら詰め上がるとドンピシャでイワクラ尾根の鞍部に飛び出した。紅葉は稜線辺りがちょうどいい具合になっており、イワクラ尾根から眺める鎌尾根から御在所、釈迦ヶ岳スカイラインが見事に染まっている。

 

イワクラ尾根に出る

紅葉の鎌尾根

 

 時間的にも余裕があったので仏岩辺りまで引き返そうかとも思ったが、イワクラ尾根はアップダウンが激しく、かなり辛そうだったのでそのまま入道ヶ岳を目指す。傾斜が緩くなり、あせびの群落を抜けると頂上はもうすぐ。奥の宮に参拝し、頂上方面を見るとすでにたくさんの人で賑わっていた。

 

紅葉もいい感じ

奥の宮

頂上が見えた

 

 集合時間より45分ほど早く頂上に到着。頂上広場にはまるでどこかの公園かと思うほどたくさんのパーティーが思い思いに景色を楽しんでいる。今回のオフカイメンバーとは面識が無く、無事会えるだろうか?という不安に駆られてしまった。

 

 それでも時間になればそれらしい人が集まってくるだろうと思い、眺めのいい場所で寝転がり、のんびりと過ごす。

 

いい眺め

にぎわいを見せる頂上

パノラマ

 

 それにしても入道の頂上は相変わらず風が強い。10時45分ころ、我慢できなくなってあせびの木の陰に逃げこもうと思ったところで「オレガノ」さんと一緒に来られたひとり部さんに声をかけられた。お~これで一安心、つづいてメタボ男爵さん、そして鳥居のところでたくたくさん、最後に鈴鹿探検人さん。これで全員集合。山頂付近は風ヶ強いので奥の宮方面に少し戻り、シートを広げてオフ会開始。

 

プチオフ開始~

 

 普段、PCの上でしか知らなかった皆さんと直接話をできるのは大変楽しい。鈴鹿の地図を見ながら、ここがいい、あそこにも行ってみるといいよ、なんて話をしていたらあっという間にお開きの時間(メタボさん、ステーキ御馳走さまでした)。

 

 往路もバラバラなら当然帰路もバラバラ。小岐須方面は私一人だったので、池ヶ谷(登山道)を使って下山開始。

 

帰りもバラバラで

 

 木漏れ日の中、水のせせらぎを聞きながら1時間と少しで下山。久しぶりの単独、オフカイでの集い、そして紅葉、とても楽しい1日を過ごせた。みなさんありがとうございました。

落ち葉