晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

アンゾ谷からダイラ 雪のお散歩 2009.12.20

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秋が残してくれたお土産

 

<メンバー>
山仲間
      
<山域>

 

<コース>
時山~アンゾ谷~ダイラ~琵琶池~時山

 

 ここ数年、暖冬に慣れきっていた体にはびっくりするほどの強い寒波がやってきて、鈴鹿もすっかり雪化粧。いざ、雪山へと行きたいところだが、土曜日は生憎の仕事で、夜は藤原岳の麓で泊まりがけの忘年会。今シーズン初の鈴鹿での本格的な(?)雪山は日曜日にお預け。

 

 忘年会では散々飲み食いし、深夜までしゃべっていたので日曜日は少々グロッキー気味。それでも今回はお散歩がてらにダイラを歩くだけなので何とかなるだろう。

 

 バタバタしていたのでスタットレスに履き替え損ねていたのだが、時山なでは問題無く行く事が出来た。キャンプ場の駐車場で既に一面の銀世界。準備を整えてゆっくりとアンゾ谷の道に入っていく。

 

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雪の道を行く

 

 アンゾ谷はサンマイ(火葬場)や炭焼き窯、ワサビ田などがあり、山村の生活を垣間見ながら歩く事が出来る鈴鹿らしい道のひとつ。積雪は5~10cm程度、時々雪の下に隠れた石に躓きそうになるが、風も無く、のんびり雪景色を楽しむ。

 

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サンマイ(火葬場)

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アンゾ谷にかかる小滝

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炭焼き窯

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2段の滝

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ワサビ田跡

 

 ワサビ田跡の上の崩壊地には鉄塔巡視のためと思われる鉄梯子が出来ていたのでありがたく使わせてもらう。いくつかあった先行者のトレースもいつの間にか消えてしまい、斜面につけられた道を探りながら歩いていく事になる。

 

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鉄梯子が出来ていた

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足跡は無し

 

 徒渉を何度か繰り返し、谷がぐっとせまくなったと所を抜けるとダイラの入り口に到着。右側を少しだけ登ると炭焼き窯の点在する気持ちのいい平坦地が現れる。

 

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ダイラの入り口

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炭焼き窯跡

 

 ここで、メンバーの一人が雪に埋もれた木にナメコを発見する。なかなか立派な株だ。少々乾燥しているが、気温が低かったせいか保存状態?は良好のようだ。山に来れなかったメンバーのために少々お土産をいただく。

 

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ナメコを発見

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乾燥しているけど大丈夫

 

 空は気持ちのいいほどの青く、雲ひとつない。ああ、気持ちがいいなあ。雪が周りの音を吸収するのか不思議な静寂が広がるが、対岸の尾根から断続的に銃声が聞こえる。

 

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2次林の雪原

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静かだなあ

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雪に埋もれる窯跡

 

 帰りは尾根に乗り、ビワ池経由で時山に一直線。行動時間3時間半のお気楽散歩になった。まだ、忘年会会場で留守番しているメンバーに電話を入れ、お昼を一緒に食べる事にする。

 

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ビワ池

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時山へ下りるトレース

 

 年末の忙しさに少々疲れがたまってので、今日はこれ位のお散歩がちょうど良かったのかもしれない。来週は仕事を片付けて、年末はスカッと今年の締めに展望のいい雪山にいきたいな。