晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

入道ヶ岳 ぽかぽかとのんびり歩きの谷と尾根 2008.04.12

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入道ヶ岳 山頂

 

<メンバー>
山仲間

 

<山域>

 

<コース>
小岐須-大岩谷-イワクラ尾根-入道ヶ岳‐(池ヶ谷)-小岐須



 引越しのドタバタもようやく落ち着いて(大部分は妻のおかげで)、食事にお風呂は新居でできる様になり、布団で寝られるようになった。週末は春らしい陽気で山日和になりそうなので妻のおゆるしを得て出かけることになった。

 

 行先はいろいろ悩んだが花を見るには少し中途半端な時期。新しく手に入れた19mmも試したいので展望のいい入道ヶ岳を選ぶ。

 

 コースは小岐須を起点に大岩谷からイワクラ尾根を目指す。大石橋の近くに車を止めて林道沿いに歩きはじめる。最初の堰堤のところで渡渉する個所があるが、雪解けのせいか水量が多い。石をいくつか投げ込んでなんとか足場を確保する。

 

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おっとっとの渡渉


 しばらくは山仕事用の道に沿って歩く。シカよけネットの残骸を越え植林の中を少し歩くとすぐに沢沿いの気持のいい道になる。傍らには咲きはじめのイワウチワがポツリ。

 

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咲きはじめのイワウチワ

 

 途中、大岩谷の核心部である白滝を覗きに行く。水量が多く大迫力だったが廊下の向こうなので遠くから眺める程度。それでもやっぱり水を間近に感じながら歩くとなんだかウキウキしてくる。冬の間ご無沙汰だった沢の感触がなんだか蘇ってくるよう。

 

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迫力の白滝

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穏やかな流れに沿って歩く

 

 登山道の脇は椿の木でいっぱい。ちょうど花の時期を迎えているようで、頭上にも足もとにも椿があふれている。麓の神社が椿大神社というのもこの辺に関係あるのだろうか。ショウジョウバカマも咲き始めている。

 

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椿がいっぱい

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ショウジョウバカマ

 

 気持のいい沢音に誘われながらのんびり歩く。谷が涸れ、斜面が急になるとイワクラ尾根に乗る。歩き始めてすぐに仏岩、重ね岩が現れる。今日は天気がいいので、鎌ヶ岳、雲母峰がよく見える。道の傍らに馬酔木が現れるが、どれもたわわに花を咲かしている。

 

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仏岩

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重ね岩

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重ね岩の上でお昼寝

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馬酔木①

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馬酔木②

 

 尾根に乗ると風が強く感じるが、今日は気温が高いせいか風も心地よい。入道ヶ岳がだんだん近づいてくるあたりではイワウチワ、バイカオウレンが咲いていた。(イワウチワはまだ蕾状態)

 

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イワウチワの蕾

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バイカオウレン


 小さいキレットを超え、急登をこなすと馬酔木の森の中に入る。少し歩き右手にある椿大神社奥の院で家内安全と晴天山行を祈願する。

 

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奥の院でお参り


 ここからは笹と馬酔木の野原を山頂に向かって歩く。鎌と御在所がすぐ近くに見えるが、山肌は茶色い裸木が見えるのみでアカヤシオはまだまだ早いようだ。

 

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広々とした山頂部

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鎌と御在所

 

 山頂ではたくさんのハイカーがのんびり過ごしてる。お昼を食べている人もいれば、寝そべって読書を楽しんでいる人も見える。我々も展望を楽しみながら風の無い場所を探してお昼ごはん。

 

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山頂の鳥居

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のんびり読書のハイカ

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笹原と馬酔木の群生


 帰路は池ヶ谷を下る。穏やかな2次林の包まれた明るい谷をのんびり下る。途中、ハナネコノメソウ、スミレ、ヤマルリソウが咲いていた。

 

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池ヶ谷へ向かう鞍部

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ハナネコノメソウ

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ハナネコノメソウ②

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スミレ

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ヤマルリソウ

 

 傍らの木々をよく見ると枝先に新芽を蓄えて、ほんのり赤っぽくなっている木がたくさん。あと2週間もすれば新緑の鮮やかな緑に包まれるだろう。またその時にもどっぷり山へ浸りに来ようと思う。