晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 池ヶ谷 2009沢納めは小春日和遡行 2009.11.15

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紅葉に包まれて

 

<メンバー>
山仲間
      
<山域・形態>

 

<コース>
小岐須-池ヶ谷遡行-入道ヶ岳-池ヶ谷道-小岐須

 

 本来ならばテント泊の予定だったこの週末。昨日の雨で会えなく中止となり、膝の具合も思わしくない。晴天であろう日曜日も停滞を決め込むつもりだったが、土曜の風呂上がり、思った以上に膝の具合がいいので、軽~い沢に沢納めに行く事にした。
 

 小岐須渓谷を奥まで進み、池ヶ谷登山道の脇に車を停めて入渓準備。10月の大白水谷以来沢に入っていなかったので準備に手間がかかる。さすがに濡れるのは寒いので合羽の上下を着こむ。
 

 最初の堰堤を巻こうと思ったら登山道にでてしまったのでそのまま進み、植林を抜けたところで谷に降りる。最初の6mは巻いてしまった形になる。倒木で鬱陶しいゴーロを抜けると立派な斜瀑が現れた。
 

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なかなか立派な斜瀑
 

 斜瀑は当然直登だが、久しぶりの沢歩きに加え、膝の様子を確かめながらの登りなので何とも不安定。それでも少々力を入れても問題無い事が判ったのでほっとした。谷は急速に狭まり暗いゴルジュへ突入。
 

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暗~い狭~いゴルジュ
 

 11月でも水温はそれほど低く無く、谷中は風も無いので合羽さえ着ていれば少々濡れても大丈夫。ゴルジュの中ほどまで進み、奥の12mを覗き見たところで左側を巻いて逃げる。
 

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11月でもシャワーです
 

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ゴルジュの奥の12m滝
 

 ゴルジュを抜けると谷は一気に明るく開ける。気持ちのいい滑滝をどんどんこなしていくと巨大なチョックストーン(潜り岩)が現れた。避難小屋横の7mは厳しそうだったので鎖場から避難小屋にでて、少しだけ休憩。
 

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気持ちのいい滑滝1

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気持ちのいい滑滝2

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気持ちのいい滑滝3

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潜り岩
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避難小屋
 

 避難小屋から先はどれも直登出来る連瀑帯のスタート。黒い岩は適度なホールド、スタンスがいっぱいで気持ちよく登って行ける。ただ調子に乗って登っていると手が冷たくなってくる。

 

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軽快だねえ

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手が冷たい

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紅葉が美しい

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絵になるねえ
 

 上空はかなり強い風が吹いているようだが、谷の中は穏やかで南向きの斜面は日差しも温かい。シロモジの黄葉と落ち葉に包まれるような快適な遡行を続けていると、いつの間にか水量は少なくなり両岸が開けてきて源頭の雰囲気。右側から登山道も合流してきたので遡行を打ち切リ、登山道を歩く。

 

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あくまでも水際

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落ち葉の渓谷

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日差しが暖かい

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源頭の雰囲気

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流れも小さくなってきた

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黄金色に輝くシロモジの林

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これから色付こうとする木も
 

 落ち葉で埋まった登山道を歩き、植林を抜けると入道ヶ岳頂上部の笹原が広がった。ここはいつ来ても気持ちいいなあ。東に向きを変え、頂上までひと登り。

 

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入道ヶ岳山頂部の笹原
 

 吹きさらしの山頂では猛烈な風が吹いていたので、おちおち休憩もできない。海側に少し下った馬酔木の木の陰で靴を履き替える。すっかりフェルトが薄くなってしまった沢靴も今シーズンはこれでおしまい。来シーズンもまたよろしくお願いしますよ。
 

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山頂の鳥居

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山頂からの眺め

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今日でお役御免の沢靴
 

 御在所、鎌は冬型の気圧配置特有の鉛色の雲に覆われている。まだ時間も早いので風の無いところまで下ってからお昼ご飯にする事に。池ヶ谷の登山道は落ち葉ですっかり埋まっており、場所によっては脛まで落ち葉にうずもれてしまう。

 

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御在所、鎌

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来た道を引き返す 

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脛まで埋まる落ち葉
 

 斜面から避難小屋を見下ろして驚いた。巨大な落石が小屋を直撃していて入口のドアが大破していた。そういえば新しい倒木も多く、この前の台風の被害だろうか。小屋の脇でお握りを食べてもまだ12時すぎだ。
 

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落石で大破した避難小屋
 

 歩き始めから4時間と少しで車に戻る事が出来た。なかなかのコースタイム。膝の具合が少し不安だったが、天気も黄葉の具合も良く、気持ちのいい沢納めになった。来シーズンはさらにランクを上げられるよう、オフのトレーニングも頑張らないとな~。
 

 お付き合いいただいた皆様、どうもありがとうございました。