晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

茶野から鈴北岳 稜線散歩から池巡り 2008.04.13

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名残の福寿草


<メンバー>

サークル

 

<山域>

 

<コース>
鞍掛橋~桜峠~茶野~桜峠~鈴ヶ岳~ヒルコバ~口ノ平~お花池~西のボタンブチ~沢ぐるみの池~南池~真の池~日本庭園~鈴北岳~鞍掛峠


 国道306号のゲートも開放され、御池岳は一気に人があふれているようだ。雪の溶けた御池岳にそろそろ花の様子を見に行きたいが、行列の山歩きはちょっと敬遠したいので、少しマイナーなルートを歩く事にする。

 

 国道306号線を鞍掛峠に向けて車を走らせると登山口近辺の駐車スペースは既にいっぱい。路肩を登山者が歩き、その横をローリング族のバイクが走るというなんともあぶなっかしいおなじみの光景が広がる。鞍掛峠の滋賀県側の駐車スペースに車を一台デポし、鞍掛橋まで下る。林道入り口には既に車が数台止まっていたが、我々も路肩に車を止め準備。まずは桜峠を目指し植林帯の中の急な道を登る、あーしんど。

 

 この辺りの植林は人の手が入っていると見えて、杉一本一本に荷造り紐のようなものが巻きつけてある、鹿避けか?。急斜面に九十九折に付けられた道は明瞭で、ゆっくりと高度を上げていく。途中、岩陰には福寿草の群落がいくつもあったが、既にニンジンのように大きく伸びきって早春のころのような初々しさは無い。

 

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植林の急登

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伸びきった福寿草の群落

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長い植林帯

 

 植林帯を抜け、雑木がまばらに現れ始めると桜峠は近い。ざれた斜面を人登りで鉄塔のある峠にでた。眼下には国道306号がクネクネと蛇のように蛇行しているのが見える。

 稜線上は二次林の広がる鈴鹿らしい光景で気分がぐっと明るくなる。北鈴鹿特有の白い石灰質の岩が頭を覗かせる。

 

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ようやく桜峠

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稜線上は気持ちのいい2次林(緑はまだ)


 茶野で少し早目の昼食。目の前に広がる展望を楽しみながらおにぎり、ラーメンを食べる。茶野は灌木が少しだけ生える殺風景な小ピークだ。あたりは鹿のフンと足跡が非常に多い。植物が少ないのはこのせいなのか?

 

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開けた場所にでた

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晴れ晴れ~

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鈴ヶ岳とその向こうの御池岳

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鹿の足跡

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春の予感


 昼食の後、来た道を戻り鈴ヶ岳経由でヒルコバへ向かう。ヒルコバは御池谷の源頭にあたる峠の名称だ。このあたりはとてもヒルの多いところだが、名前の由来もそうなのだろうか。途中、建物があったかのような礎石を見かける。(林業関係か)

 

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 建物跡

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まだまだ咲いたばかりの福寿草

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けっこう咲いている

 

 ヒルコバまでくると鈴北に集う人たちの声が聞こえ始め、賑やかな御池岳がすぐ近くだと分かる。鈴北に出てしまうと喧騒に巻き込まれそうなので、いったん稜線に上がり、口の平から谷筋に下りて南西に向かう。谷にはまだ雪が残り、口の平の南西斜面では福寿草がいっぱい咲いていた。この辺りは春が遅いようだ。

 

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ヒルコバ

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御池岳への斜面

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福寿草の大群落

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残雪


 だれもいない草原をドリーネを探しながらブラブラと歩く。ドリーネのそこに珍しい花でも咲いていないかなと思って覗き込むが、まだ雪が残っており期待外れ。そうこうしているうちに何だか見慣れた場所に出たと思ったら、元池分岐の道標の近くだった。

 

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広々としたカレンフェルト台地

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日本庭園

 

 この辺までくると雲行きも怪しくなってきたのだが、足をさらに西に向け、お花池、西のボタンブチを周回する。(お花池ではカエルが大量死していた・・・)

 

 池銀座に差し掛かる頃に雨がザーっと降ってきたので急いで合羽を着る。(ここから先は写真無し)濡れても気持ちがいいという季節にはまだまだ早いので、鈴北岳経由、鞍掛峠目指していちもくさんに下山した。

 

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曇ってきたな~

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お花池

 

 それにしても今年初めての雨中山行、さらに尾根歩き、花さがし、残雪に池めぐりと随分と欲張った山行になってしまった。久し振りにぐったりと疲れるまで歩いた。アー楽しかった。