晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

明神平 吹雪のシリセード大会 2008.02.09

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吹雪もまた楽し


<メンバー>

山仲間

 

<山域>
台高

 

<コース>
大又林道終点-明神平-(シリセード大会)-大又林道終点


 久しぶりに山登りでは無く雪遊びをしようということになったので妻と2人で台高へ向かった。天気予報は雨・・。幸先の悪い3連休の始まりだが、山の上では雪だろうという強気の天候判断により決行。針インターを過ぎ、東吉野村に入る頃には行きもチラホラ積もっていた。

 

 大又林道の終点から準備をして早速歩き出す。実は今回の山行、スノーベンチャーの歩きバージョン試運転も兼ねていたので登山靴ではなくスキー靴を履いて出発する。さてどうなるものか・・。

 

 歩き始めは雪の積もった林道歩きだが、足首が固定されいるせいかスコブル歩きにくい。兼用靴なので多少の融通は利くのだがなんとも様子が違う。斜面は全て爪先立ち状態でふくらはぎの筋肉をプルプル言わせながらなんとか明神滝に到着。
明神滝は氷結していなかった。

 

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雪に埋もれる明神滝


 ここからの九十九折の道は適度に積雪もあり、足首の角度もなんとか許容範囲になってきた。ただ、雪の重みに木の枝が登山道に垂れ下がっており、スキーをくくりつけたザックがとても邪魔になった。苦しい行軍は続く。

 

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杉も植林も凍りつく

 

 視界が開けだすとあたり一面の銀世界。山肌が全て白で覆われている。雲は厚く展望は無いが、何だかとても気持ちのいい景色が広がる。

 

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一面の銀世界

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白銀の森


 短いようで長い登りもようやく終わり。雪に覆われた樹林を抜けるとぱっと視界が広がれば明神平に到着だ。もとはスキー場だったというなだらかな斜面が広がる庭園のような風景。天気は悪いが他にも数グループが昼食の場所を求めて風を避けられる場所に集まっている。

 

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明神平へ到着


 今日の昼食は鍋。寒いときには暖かい鍋に限る。体がポカポカ温まる。しかし今日は雪の降る中、屋外での鍋パーティーなのでスピードが勝負。早く食べないとすぐに冷めてしまう。最後の方はずいぶん味付けもラフになってきたがお腹いっぱいになるまで食べ続ける。

 

 お腹がいっぱいになったら前山でのシリセード大会。早速スキーにシールを貼り、歩行モードで歩き始める。

 

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前山へ向かいます

 

 雪は湿った新雪で重いがスノーベンチャーの浮力はスノーシューを上回るようでスコブル快適。シールの利きも良く、ちょっとした登りも問題なし。ただ、ここでも慣れないスキー靴の取り回しにずいぶん消耗してしまう。仲間はあちらこちらで嬌声を上げて雪と戯れている。

 

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雪と戯れる


 前山まで来るとガスはいっそう濃くなってきたが、そんな事には関係なくシリセード大会が始まった。めいめいにヒップソリを持って前山に登っていく。一列になって登っていく姿を見ると何だか面白い。

 

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ゲレンデへ向かう人々


 私もせっかくなので登ることにする。さすがにスキーで直登できる傾斜じゃないので担いで登る。降りたての雪はとてもやわらかく、ズボズボと膝まで沈んでここでも息を切らす。上から眺めると結構な斜面だ。

 

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上から見下ろす


 さあ、早速滑降だ!と思ったらシールの台紙を忘れてきた・・・。これでは剥がすことは出来ないのでシールをつけたままズルズルと滑る。新雪のせいかシールのせいか滑るという感覚ではなくずるずると滑り降りる感じ・・。初滑降は次の機会に取って置く事にする。仲間は何度も何度も前山に登りシリセードを繰り返す。すごい体力だなー。

 

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え、まだやるの


 結局1時間以上も遊んでいたら雪がどんどん激しくなってきた。お開きになる前に私も一滑り。

 

 もういい時間なので下山開始。帰りは九十九折の道をシリセードでショートカットするのでラクチンラクチン。1時間と少しで林道まで戻る。遊び足らない仲間は林道でもシリセードをしている。

 


 やはた温泉で汗を流して帰ろうとすると高速道路が全面ストップのニュース。渋滞を避け、青山高原越えで名古屋へ向かう。渋滞は避けられたものの大きく迂回した為、帰宅する頃に日付が変わっていた。

 

 結局起きてから20時間近くも遊んでいたことになる。天気が悪かったが雪もたっぷり、仲間にも恵まれ大満足の山行だった。みんなお疲れさまでした。