伊吹山 ガスの中でシリセード 2009.01.17
直滑降~!
<メンバー>
山仲間
<山域>
<コース>
上野登山口-伊吹山(ピストン)
前日の天気予報では広い範囲で晴天の予報。日曜日にも山行を予定していたが、土曜日ならUちゃんが付き合ってくれるというので急遽、山行を企てる。行先は2年続けて雪の無かった伊吹山。今回はいくらなんでもあるでしょうという事で喜び勇んで出かけた。
ところが関ヶ原に入ると青空どころかどんよりとした曇り空。バスでやってくるEちゃんを待っていると大粒のボタン雪が降り出した・・。こりゃ場所を変えるかなとも思ったが、バスからはたくさんの登山者が下りてきて準備を始めているので、とりあえず出発しようという事で準備を始める。
ところがここでもう一つの誤算、3合目まで5分で運んでくれるはずのゴンドラが運転していない。スキー場も営業していないようなので、ついに廃業してしまったようだ。仕方無いので登山口から歩きはじめる。これで行動距離は一気に1.5倍になってしまった。
雪の中をしばらく歩くとゲレンデが現れ、一合目の道標も見える。ガスの中からもう何年も営業していないようなレストハウスやレンタルスキーの建物が見える。昔はここもにぎわっていたんだろうなあ・・。
1合目のゲレンデはガスの中
3合目まで上がるのに1時間半もかかってしまった・・。相変わらずのホワイトアウト状態でテンションはずっと低位安定状態。うっかりすると道に迷ってしまいそうな視界なのでトレースを忠実に辿る。
3合目もホワイトアウト
5合目小屋の前でいくつかのパーティーに追いついた。みんな天気予報に騙された口だろう。厳重に合羽を着こんで黙々と登って行く。我々も続くしかなさそう。
5合目 それでも登山者はいる
本来なら、山頂から一気にシリセードで下ってきて、6合目小屋でお昼御飯のはずだったが、もうお腹が空いてきてしまった(もう12時)。そこで、まだ登りの途中ではあるけれどお昼御飯にする。平成18年に建てられた小屋はずいぶんときれいで宴会をやるのにちょうどいい感じ。靴を脱いで上がるのがちょっと面倒だった。
たまり切らず6合目避難小屋でお昼
小屋のおかげで寒風に晒される事無く昼食を済ませる。小屋の窓から外を見るとスキーヤーが颯爽と滑っていった。出発の早いパーティーならもう下山にかかる時刻だ。引き返そうか迷ったが、小屋の中の航空写真を見ると頂上までそれほどの距離も無さそうなので頑張って登る。
昼食後、再びガスの中へ
小屋から出て歩きはじめると一瞬ガスが薄くなる。結構歩いてきたと思っていたら3合目はすぐ下に見えた。そんなに甘くないな~と思いながら、どんどん急になる傾斜を登って行く。雪の量は思ったほど多くは無くまだ木が見えている。7合目を過ぎるとまたガスが濃くなってくる。
6合目で一瞬ガスが薄くなる
8合目
ガンバレ
8合目あたりで下山してくるパーティーとすれ違うようになる。かなり時間も遅くなっていたので、登ってくる我々を見て少し驚いた様子。本格的な雪雲の中に突入したらしく、周りの木々も雪をかぶりだした。
木に雪がつきだした
やっと雪山らしく
9合目の標識を超えたらほどなく山頂遊歩道の標識が現れた。やっと頂上部へ到着。相変わらずのガスだが、とりあえず頂上へ向かう。近くに見えるはずの売店や御堂は全く見えない。
山頂遊歩道へ到着
トレースを追い、わずかに頭を出している杭を頼りに歩いて行く。御堂の前で8合目辺りから抜きつ抜かれつしていたスキーヤーに追い抜かれる。ずっとシール登行出来られたようだ。かっこいい~。
お堂でスキーヤーに抜かれる
ヤマトタケルの像もえびの尻尾がものすごく育っていた。ここまでくれば雪はあるのに。伊吹山スキー場は南斜面なので雪がつき難いのだろう。もう復活する事は無いのだろうなあ。下山にかかろうとするとガスが晴れてきた。
ガスが晴れた
不思議なもので、視界が広がるとテンションも一気に上がってくる。さっそく持ってきたヒップソリを使って、8合目辺りから一気にシリセード。もう少し雪があった方が良かったのだけど、この際贅沢は言ってられない。頂上で追い抜かれたスキーヤーが颯爽と滑走していく。
一気に直滑降
琵琶湖も見えてきた
5合目まで下ってくると傾斜も緩くなるのでシリセードはいったん中断。いつの間にか太陽も顔を出してきた。あと、数時間、天気の移り変わりが早かったらもっと楽しかったのにな~。振り返ると斜面には我々のトレースやスキーヤーのシュプールが何本も描かれていた。
晴れてきたやんか
上空は強い風
何本かのシュプールが
3合目から下もゲレンデでもシリセードを堪能してみんな満足。とりあえず今日の山行が楽しいものになってホッとした。このまま天気が悪いままだと「トレーニング山行だったね」と言われかねない・・。
無人のスキー場
今頃になって青空なんて
サラサラと雪が流れる
1合目から登山道までのぬかるみの道がやたら長く感じたが、16時半には何とか下山出来た。やれやれ。やっぱり冬の天気は難しいなあと思う反面。仲間がいると楽しいなあと思った今回の山行だった。
付き合ってくれたみんな、ありがとうね。