晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御嶽山 紅葉につられて3000m② 2007.10.13

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 剣ヶ峰


<メンバー>

山仲間

 

<山域>

 

<コース>
中の湯-黒沢口8合目-石室山荘-二の池-賽の河原-三の池-黒沢口8合目-中の湯


 再び6人そろったところでゆっくり歩き始める。妻もずいぶんばてて来たので、子連れのSちゃん一家と歩調を合わせる。9合目まで来るとさすがに高度の影響も現れて、みんな息が荒い。いつの間にか青空が広がり辺りの景色がくっきりしてきた。

 

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9合目までの急登

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お、なんだか青空が

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H君もご機嫌さん(お母さんがんばれ)

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晴れてきた~


 時間はお昼近くでお腹も減ってきた。このあたりでお昼ご飯にしようと言うことで、石室山荘の脇に腰を下ろして休憩。展望を楽しみながらのラーメン&おにぎりはおいしいな~。

 

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覚明堂休泊所


 お昼の後、剣ヶ峰と二の池の分岐まで一気に上るとそこにはすばらしいパノラマが広がる。雲はいつの間にか消え、空は真っ青に輝いている。これは足を伸ばさずにいられない。頂上はパスし、二の池から三の池の池巡りコースにコース変更。

 

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剣ヶ峰はすぐそこ

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継子岳方面パノラマ


 二の池は6月に来たときに比べ、ずいぶん小さくなったような気がする。コバルトブルーの湖面に青空が映り込み、周りの荒涼とした風景と相まって、なんだかアジアの荒野にいるような気がする。いい雰囲気。

 

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コバルトブルーの二の池

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二の池で記念撮影

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二の池パノラマ


 二の池から先は初めてのコースで少しどきどき。たくさんの小石が積み上げられた場所はなんとなく気味悪いなーと思ったらやっぱり賽の河原という名前。やはり草木も生えない荒涼とした場所はあの世を連想するのだろうか。(もう少しいいネーミングは無いのかな)

 

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賽の河原

 

 賽の河原から少しだけ登ると乗越しになっており、向こう側は切り立った斜面になっている。斜面の下には二の池と同じくコバルトブルーに輝く三の池が。三の池までコースタイムで20分とあるが、正直、もう少しかかるよなーと思うような急なガレ。背中のちびさんを落とさないようにSちゃん夫妻も慎重。

 

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眼下には三の池

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三の池への下りは結構厳しい

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すばらしい景色だが振り返る余裕なし

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ひっそりと三の池


 三の池湖畔はひっそりと静かだ。ここから山腹を延々とトラバースして黒沢口8合目に戻る予定。斜面はダケカンバの金色の斜面になっていて、すばらしい景色なのだが、疲労と駐車場への帰着時間が結構きわどいので精神的には余裕は無し。黙々と足場の悪いトラバース道を歩いていく。

 

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一面、ダケカンバの黄葉

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紅葉の斜面をトラバース


 途中、何度か休憩を挟みながらもコースタイムどおりのペースで歩く。山腹の紅葉は午前中と違った角度で見ると尚も美しい。無言の歩行だがカメラだけはパチリ。太陽は稜線の向こう側へ沈んでしまっている。

 

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この角度から見ても素敵


 何度目かのカーブを過ぎると8合目の女人堂が見えてきた。ほっ。ここまでくれば最悪、ヘッデンになっても帰れるので安心。余裕が出てくると記念撮影をしたくなる。あれほどヘロヘロだった妻もカメラを向けるとポーズをとる。

 

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紅葉に囲まれパチリ

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見納めの紅葉


 8合目からは黙々と下る。7合目についたときにはロープウェイの最終の5分後だった。我々の後ろの人は大丈夫なのだろうか。

 

 笑うひざと相談しながらゆっくりゆっくり下りていると、急にSちゃんが走るようなスピードで下りだした。聞けば早くちびのおしめを換えないといけないので先に下りるそうだ。どこにこんな力が残っていたのか・・。

 

 バテバテになりながら、真っ暗になる20分前に駐車場に到着。お疲れ様でした。駐車場で一番元気だったのは言うまでも無くずっと背中に負ぶされていたH君だった。

 

 今回は急遽決まった山行だったが、紅葉のピークに来ることができてラッキーだった。子連れにSちゃんも紅葉につられて上まで登ってしまったが、まずまず歩けてよかったよかった。H君、今度は自分の足で歩こうね。