晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御在所 台風一過で汗かき山行 2007.07.16

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 夏空

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
鈴鹿スカイライン-(中道)-御在所-国見峠-石門-国見岳-天狗岩-藤内小屋-鈴鹿スカイライン



 14日夜から15日朝にかけて最接近した台風4号は、南へスライスしてくれたお陰で予想していたより影響は少なくてすんだ。翌16日は台風一過の晴天が見込まれそうだ。アルプスから帰った後は沢登りが続き、少し足腰がなまっている様な気がしたので、トレーニングを兼ね、一汗かきに鈴鹿の御在所へ出かけた。

 

 思ったより影響が少なかったといっても結構な雨が降ったようで、鈴鹿スカイラインは通行止めになっていた。急遽、湯ノ山温泉側に車を回すがこちらも車が多く、駐車スペースを確保するのに苦労する。なんとか出発準備を整え、旧料金所後から中道へ入る。

 

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夏の御在所

 

 登山道に入るとすぐに蝉の鳴き声に迎えられた。台風明けで一気に夏が来た様だ。なんだか知らないけどワクワクしてくる。負ばれ石に着くと頭上から太陽がジリジリと照りつけ汗が噴出してくる。台風の大雨で空気が洗われたせいか、空が澄んで遠くまでくっきり見える。

 

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夏の負ばれ石

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伊勢湾も良く見える


 地蔵岩を越え、キレットに到着すると休憩する人で大混雑。正直、夏の鈴鹿にこれほどの人がいるのに驚いた。ヒルのいないこの山域に集中するのか、夏のアルプスのトレーニングか、こんなに人に会ったのは3月の藤原岳以来か?

 

 我々も腰を下ろして水分補給。この分だと汗を何リットルかくのかわからない程だ。タオルは既に絞れる状態・・。

 

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地蔵岩

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キレット上は大混雑

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御在所ロープウェイ

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キレット下降は大渋滞

 

 キレットを通過すると再び樹林の中に入るのでいくぶん涼しくなるかと思ったら、風が無い分よけいに暑くなる。蝉の声も騒々しく感じる・・、やっぱり夏本番である。

 

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木ハシゴを登る


 頂上したの岩場まで来ると一気に視界が広がる。澄んだ空気の向こうに伊勢平野、伊勢湾が広がる。空の青と海の青の鮮やかなブルーが広がる。かにの横ばいを通過し、一気に頂上へ。空気が澄んでいるせいか、隣の鎌ヶ岳がずいぶん近くに見える。

 

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眼下の伊勢湾

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かにの横ばい

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鎌ヶ岳


 山上公園はいつもながら、ロープウェイで上がってきた観光客とハイカーの入り混じる不思議な世界。日差しが強いが空気は割りと乾いており、地上に比べずいぶん過ごしやすい。ロープウェイ駅の温度計は18℃だった。

 

 スキー場をバックに記念撮影を行い、さあ、お昼ゴハンだと思ったら、リーダーから国見岳まで移動するとのお達し・・。空腹を抱え、大賑わいの御在所を後にする。

 

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スキー場をバックに

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赤とんぼ

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海が近く見える


 割り堀状の国見峠への道は、昨日からの雨のせいで半分沢のようになっていた。国見峠から登り返し、藤内壁を背中に見ながらひと登りすると樹林の中に石門が現れる。

 

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藤内壁

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石門


 石門はその名の通り、巨石の門で国見岳頂上付近の奇石群のひとつ。いつ見ても、自然に出来上がったものとは思えない、不思議な光景だ。待ちに待ったお昼ゴハンは石門の上で食べることに。

 

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石門の上で


 ゴハンを食べながら夏休みの計画や夏山の話で盛り上がる。北海道に行くメンバーもいて、すごくうらやましく思う(今年は何日休めるかなー)。デザートにケーキまでいただき贅沢なひと時。のんびりしていると雲行が怪しくなってきたので下山に取りかかる。

 

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デザートのケーキ


 帰路は国見尾根。天狗岩やゆらぎ岩など見所が多いが、急降下の尾根は結構きつい。最後はうっそうとした樹林の中を黙々と下ることになり、雨が降り出した事もあって、足だけを忙しく動かす。

 

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ゆらぎ岩

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天狗岩


 沢音が大きくなり、樹林が開けたと思ったら藤内小屋の脇に出た。いつも賑わっている小屋を抜けると雨も本格的に降ってきた。

 

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藤内小屋


 中道への分岐を見落としてしまい、結局スカイラインを歩いて車まで戻ることに。幸い雨足はそれほど強くはならず、どうせ汗でビショヌレなので気にならない。
スタートから約6時間で車に到着。やれやれご苦労様でした。

 
 洗濯物を出しっぱなしで出てきてしまったメンバーを除き、温泉へ向かう。少しリッチにグリーンホテルの露天風呂で汗を流すとお肌もツルツルで実に気分爽快。まるでサウナに入った後のような感じ。

 

 今日は何度も歩いたコースだったがトレーニングを兼ねた汗かき山行は体に活を入れる意味でもいい山行になった。これでこの夏もバリバリ歩けそうだ。