晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御在所 紅葉の本谷から国見尾根へ 2007.11.03

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大黒岩からの展望


<メンバー>

サークル

 

<山域>

 

<コース>
鈴鹿スカイライン-本谷-御在所-国見岳-国見尾根-藤内小屋-鈴鹿スカイライン



 今年の気温の高さから鈴鹿の紅葉は11月の第1週と当たりをつけたが、その目論見は間違っていなかったようだ。鈴鹿の紅葉前線は1000m辺りまで下りてきており、天気のいい今日は最高のコンディションでの山行が楽しめそうだ。

 

 いつも通っている四日市から湯ノ山温泉に向かう道はいつに無く車が多い。おそらくロープウェイも大混雑なのだろう。湯ノ山温泉駅で仲間と落ち合い、車に乗り合わせ鈴鹿スカイラインに向かう。

 

 鈴鹿スカイラインもすでに多くの車が路肩に駐車している状態。こんな日は中道や裏道は渋滞ができているだろう。我々は比較的人の少ない本谷(一の谷、本沢)に向かう。

 

 登山口は御在所山の家の横から。恒例のじゃんけんで記録係りを決めたら、さあ、いよいよ出発。

 

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やっぱりじゃんけんでスタート

 

 本谷コースは少々バリエーションでもあるので、静かな山歩きが楽しめるが、それでも今日は10人ほどの大パーティーと単独、ご夫婦何度の数組が行きかう。抜きつ抜かれつしながら谷を遡っていく。入り口付近の木も少し色づいている。

 

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本谷入り口もほんのり色づく

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葉を透ける日差しが暖かい

 

 本谷コースは谷とは言いながら、登山靴で歩けるコースだ。それでも岩をよじ登ったり、いつもと違った雰囲気が楽しめる。不動滝では滝に手を合わせているおじさんがいた。どこかで見たことあるような・・。ひょっとして毎日本谷を登っているというおじさんかもしれない。

 

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大岩を越えて

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不気味な不動滝

 

 不動滝の巻き道をふうふう言いながらよじ登ると頭上が少しずつ開けてくる。途中、岩の下をくぐったりしながら登っていくと、いつの間にかロープウェイのゴンドラがずいぶんと近づいている。

 

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谷が開けてきた

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岩穴くぐり

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空を行きかうゴンドラ

 

 このコースは傾斜が急なので、すぐに高度を稼ぐことができる。振り向けば東洋一?の御在所ロープウェイの大鉄塔も下に見え、青い空と遠くの伊勢湾が溶けむ青に紅葉のコントラストが素晴らしく、絵のような絶景が広がる。

 

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振り向けば絶景

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東洋一?の大鉄塔

 

 傾斜が緩やかになって来たかなと思うと、どこからか人の声が聞こえ始める。右手には中道終点の富士見岩の展望台が黒山の人だかりになっているのが見え、左手の大黒岩では登山者がロープウェイの乗客に声をかけている。山上駅が間近に見えた所でフィックスロープを頼りに左手の尾根によじ登り、そこから大黒岩に向かう。

 

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ロープウェイ山上駅

 

 大黒岩の上に出ると360度の大展望が広がっていた。視界いっぱいに青空が広がり、目の前を行き過ぎるロープウェイ。足元には紅葉に彩られた岩壁と谷が広がっている。まさに秋の鈴鹿の特等席だ。
 

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 おーい

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絶景かな絶景かな

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高いなー

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本谷の岩壁

 

 充分過ぎるほど景色を楽しんだ後、一旦谷に下りて、今度はロープウェイの巡視路を使って山上駅のほうへ登り始める。

 

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大黒岩と本谷
 
 大黒岩でたっぷり景色を楽しんだ後、ロープウェイの鉄塔巡視路を使って御在所山上公園に向かう。

 

 大黒岩から直接あがってもいいのだが、ロープウェイの乗客に挨拶できるこのコースが好きなので、あえて一旦谷に下りる。

 

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大黒岩

 

 鉄塔巡視路に取り付くとロープウェイのゴンドラが目の前を通過していく。「おーい」と声をかけると最初はどこからかわからずきょろきょろしてからこちらに気づく様が面白い。手を振ったり振り替えしたり、コミニケーションを楽しみながら登っていく。

 

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ロープウェイの乗客とご挨拶(お約束)

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ロープウェイと大黒岩

 

 山上公園に出ると予想通りの大賑わい。トイレに行ったメンバーとはぐれそうになる。こりゃ観光バスのガイドのような旗がいるなー。この人ごみでは食事をする気になれないので、国見岳まで行くことする。

 

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大賑わいの御在所山上公園

 

 国見峠への道は約1000mぐらいだが、いい感じに色づいている。ここまで急な登りが多かったが、のんびり散策ムードで歩くことができる。

 

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国見峠への道

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紅葉の中を歩く

 

 峠からは国見岳に向けて登りかえしになる。南に藤内壁が圧倒的な迫力で立ちはだかっている。いつかクライミングにも挑戦したいなー。見晴らしのいいザレ場で集合写真。やっぱり青空は気持ちいい。

 

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集合~

 

 昼食は国見岳手前の石門の上でと思ったが、先客が昼寝をしていたので断念。上からは雨乞岳方面が見渡せる。こちらも紅葉真っ盛りの模様。

 

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石門

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雨乞岳方面

 

 昼食は国見岳の頂上付近の見晴らしの良い場所。東に伸びるヤシオ尾根もきれいに色づいている。2週間前に行った「きのこ岩」が小さく見える。(わかりますか?)

 

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ヤシオ尾根方面

 

 お腹が落ち着いたら少し寒くなってきた。ここからは下山なのでのんびりと行きましょうか。下山路は奇岩が楽しい国見尾根を使う。まずは天狗岩の肩にのって・・。

 

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天狗岩

 

 そして今度はゆらぎ岩に。この岩は絶妙のバランスで乗っかっていて、先端に人が乗るとコトリと動くらしい。(試す勇気は無いですが)

 

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恐る恐る

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今度はゆらぎ岩

 

 ここからの景色もやっぱり楽しい。空は青く、どこまでも見渡せる。ドラゴンズ優勝セールでにぎわっているだろう名古屋駅のツインタワーも良く見えた。後は紅葉でええ感じになっている斜面を藤内小屋目指して下りていくだけ。

 

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ええ感じの黄葉

 

 藤内小屋の辺りも紅葉が進んでいる。こりゃ予想よりも早いなーと思いながら小屋で小休止。下山して来る人たちがたくさん休んでいる。(外国人のグループも)

 

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藤内小屋

 

 車を置いてある場所の関係から、裏道をそのまま下りずに中道分岐から中道へ。一旦上り返すのは結構きつい。中道に出るとここもたくさんの人で渋滞していた。

 

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渋滞中の中道

 

 歩きはじめから6時間と少しで鈴鹿スカイラインに到着。天気とメンバーに恵まれ、どんぴしゃの紅葉の中を歩ける最高の山行でした。あー楽しかった。皆さん、またお願いしますね。

 

※下山するとヘリコプターが飛び交い、レスキューの人が担架を持って中道を登っていっていました。何か事故があったのでしょうか?