晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御在所から鎌ヶ岳 豪雨後1年の裏道探訪 2009.09.27

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復活した藤内小屋

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
鈴鹿スカイライン~裏道~国見峠~石門~国見岳~国見峠~御在所~武平峠~鎌ヶ岳~ 長石尾根~鈴鹿スカイライン

 

 さて、今回はサークルの鈴鹿縦走企画の一環、御在所から鎌ヶ岳である。両方とも山歩きを始めた頃、毎週のように通った山であり目新しさは無いのだが、9.2豪雨から1年を経て、鈴鹿の山がどのように変わってきたの確かめたい気持ちもあり参加する事にする。

 

 今回の参加者は役員(リーダー)ばかり4人になってしまった。みんな私と同じく何度も通った山のはず。なんだか下見山行みたいになってしまったかな。蒼滝トンネルの駐車場に何とか車を潜り込ませ、裏道登山口へ向かう。

 

 裏道登山口は「工事の為、登山者通行禁止」の張り紙があるが、日曜日は工事をしていないだろうという事でそのまま入っていく(自己責任で)。すぐに大型ダンプでも走れるような立派な作業道が現れ、既に以前の面影は跡形もない。

 

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ダンプも通れる作業道

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谷中はゴロゴロ

 

 豪雨後、かろうじて残っていた日向小屋は既に撤去されているようだった。道は作業道路をたどったり、谷を徒渉したりだが、手書きの道標にはっきりとしたマークもあり問題無く歩ける。

 

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四の渡し

 

 ここがかつてのどの辺りだろうなんて話をしながら歩いていくと前方から何やら人の声が聞こえる。藤内小屋だ。新しい小屋の建設に大工さんたちが忙しく働いている。藤内小屋の周辺もあらかた片付けられ、営業も再開しているようだ。ワンコも元気にしていた。1年前の惨状からは予想できない復旧ぶりでなんだホッとする。藤内小屋は多くの人に愛されているのだろう。

 

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人の声が聞こえる

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新しい小屋を建設中

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活気の戻った藤内小屋

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このワンコも元気だった

 

 藤内小屋から上も崩壊の跡は続く。樹林帯が根こそぎ流されたせいで登山道から藤内壁がよく見える。今日は天気も良く絶好のクライミング日和のようで、たくさんの人が入っているようだ。目を凝らすと一の壁に張り付いている人が見える。

 

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兎の耳

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ずいぶん展望が開けた

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藤内壁をよじ登る人

 

 出発から1時間半余りで国見峠に到着。今日は健脚揃いなので早いな~。久しぶりの山歩きなのでついて行くのがやっとの感じ。水の消費も早い早い。

 

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国見峠

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藤内壁を眺める

 

 鈴鹿縦走を完成させるには国見岳まで歩かなくてはいけないので峠から右に進む。石門上で休憩をし、国見岳の山頂を踏む。紅葉にはまだまだ早いがどことなく秋めいているのが感じられる。

 

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石門

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国見岳よりヤシオ尾根

 

 もう一度国見峠を経由して御在所9合目へ。山上公園の入り口には登山道を通行状況を示す看板が立てられているが、まだ至る所通行止めになっている。この看板、頻繁に更新されているのか、今回見たのは1週間前の情報だった。

 

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至る所通行止め

 

 公園内を歩き、アゼリアの前の売店でお昼ご飯にする。暑かったのでスポーツドリンクを購入、会長から田楽を御馳走になる。こういう事ができるのは御在所の利点かな?

 

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アゼリア前

 

 アスファルトで舗装された道を通って三角点に立ち寄り、峠道から武平峠へ下りていく。スカイラインが通行できなくなり、峠道は歩く人もほとんどいないだろうと思っていたが、何組かのパーティーとすれ違い少し驚く。鎌ヶ岳がカッコいい。

 

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三角点

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鎌ヶ岳

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天指し岩

 

 武平峠から鎌ヶ岳への登り返しは思ったよりもきつかった。久しく歩いていないので記憶が薄れ、何度も自分の位置を下方修正する羽目に・・。急登に息を切らせながら登っていく。アルペンチックでカッコいい鎌ヶ岳の姿に励まされる。

 

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さあ、登り返し

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ざれてきた

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ハンミョウ

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なんだかカッコいい

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もう少し

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これを越えれば

 

 やっとの事で鎌ヶ岳山頂。やっぱり1日に三つ(国見、御在所、鎌)を登るのはキツイは~。時間も遅いので静かな山頂で休憩した後、長石尾根経由で下山。

 

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山頂から鎌尾根

 

 長石尾根は展望も無く単調な尾根下りで退屈だったが、対岸に見えるスカイラインの復旧状況がよくわかった。復旧は全くの手つかずでは無く、補修が完了している法面も見られた。でもまだ時間かかるだろうなあ。

 

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復旧途上のスカイライン

 

 行動時間7時間で湯の山温泉一の谷茶屋跡に到着。余裕と思って参加した割には結構堪えた・・。夏に沢ばかりやっていたつけなのか、疲労がたまっているせいなのか・・。ちょっと鍛え直さないといけないかなあ。