晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

藤原岳 春の花山行 2007.03.03

福寿草

福寿草

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
山口~木和田~頭陀ヶ平~福寿草のコバ(往復)



 短い冬に決別し、気持ちはすっかり春の山モードに切り替えた。今回の目的は福寿草の花見山行。最初は霊仙山を予定していたが、天気予報が思わしくなかったので、アプローチの短い藤原岳に変更する。

 

 藤原簡易Pには多くの車が停まっていた。大半がハイカーだろう。やはりこの時期の藤原岳の人気はすごいな~。我々は比較的静に歩ける木和田からスタート。

 まず、最初に役割分担のジャンケンだ。サークルのHPに載せる山行記を書く担当を決めるのだが、なぜか一番負けた人が書くことになっている。私は案内役なので免除。

 

山行の開始はジャンケンからスタート


 植林帯の谷を歩き始め、やがて尾根に乗る。杉は褐色の雄花を身に纏っていて花粉症の私にとってはおぞましい風景だ。今日はマスクをしての山歩きになるが、効果はさほど期待でいない。尾根上には花の姿は無いが、マンサクが咲いているのを見つける。

 

マンサク

マンサクが咲いていた

 

 やがて、坂本谷分岐に到着。今年は例年より3週間早い花見山行なので、咲いているかどうか少しの不安がある。(ネット上で開花しているのは確認しているが)

 

 少しばかり谷に下りて福寿草を探と黄色い花がチラホラと咲き始めているのを見つけた。まだ午前中なので完全に開いていないが、やわらかい太陽のような黄色を見ると「今年も春が来たんだな~」となぜか安心する。

 

最初の福寿草は開きかけだった

 

 鉄塔巡視路にそって高度を上げると徐々に青空が広がってきた。予報では「午前中は曇りでにわか雨も・・」だったが、良いほうに外れてくれている。ラッキー。少し霞む空の向こうに伊吹山が見えている。

 

予想に反して晴れてきた!


 県境稜線の下では、まだうっすらと雪が残っている。冷川谷の頭までの最後の詰めは急登りになるが、雪がついていたほうが歩きやすい。雪に太陽が輝いて気持ちいい。雪を見ると急に元気になるKさんは、はしゃぎすぎて転んでいる。気をつけてくださいね。

 

まだ少し雪が残っている

頭陀の鉄塔

はしゃぐとこうなります

 

 稜線に出ると御池岳が目の前に見える。雪はすっかり少なくなっていて少し淋しい感じがする。3週間前に歯を食いしばって登った斜面を目で追うが、こうやって見るとそんなに急には見えない・・おかしいなー。

 

御池岳

 

 ここから、コースを少し離れて福寿草の群生地に向かう。しばらく歩くと地面に黄色いものがチラホラ。やがて、足の踏み場に困るほどの福寿草が咲いている場所に出た。ここでは花も満開。みんな地面にはいつくばり、写真を撮るのに忙しい。

 

今年も会えました

福寿草

やわらかーい黄色

写真撮影に大忙し
 
 天気が悪かったらどうしようか、なんて感じで始まった今回の山行だが、お目当ての花に出会え、みんなご機嫌。案内役の私も内心ホットした。花に囲まれて記念撮影、みんないい顔してるね~。

 

お花にあえてみんなにっこり①

お花にあえてみんなにっこり②

 

 群落の中をよーく見れば、セツブンソウも僅かだが咲いている。可憐な姿が美しい。盗掘などで大きな群落は姿をけしているらしい。ここに咲いているのも数本のみ。

 

足の踏み場に困ります

良く探せばセツブンソウも


 満開の福寿草でお腹いっぱいになったら、後は下山。ゆっくりしていたので来た道を引き返すことにする。そうなると、みんなの頭は行きに登ってきた雪の斜面。みんなゴソゴソとザックの中からビニール袋を取り出して、シリセード開始。(なんか最近コレばっかり・・)。

 

雪を見ればコレばっかり

 

 腐った雪の斜面に足をとられないよう、シリセード、グリセードを交えながら下る。時々太股までズボッとはまってひやりとする。みんな気をつけてね。

 

足元に気をつけて!


 鉄塔の下から北を眺めると霞んで水墨画のような景色に。明日の天気はどうなのかな。

 

 霞んできた・・明日は晴れるかなー


 16時30分頃、無事下山。みんな良く歩きました。お目当ての花にも出会えて、良かった良かった。今日もいい山行でした。お疲れさま。