御池岳(敗退) やっぱり奥の平は遠かった・・2007.01.13
酷道306号線を歩く
<メンバー>
単独
<山域>
<コース>
山口~R306~コグルミ谷~7合目敗退
今年は雪が少ない、といいながら年末、年始の2度の寒波で鈴鹿にも雪が供給された。そうなれば、目指すは雪の御池岳・奥の平だ。国道306号線がゲート閉鎖されてから、御池への道のりはそうでない時期に比べ遥かに遠くなる。自称、「鈴鹿を愛する男」としてはなんとしても征服しなくてはいけない課題のひとつだ。
前回の降雪から約1週間、冷え込みもあったので雪も適度に締まって歩きやすくなっているかも、それに今年は雪が少ないので容易いか?そう考え、まだ1月の中旬であるがトライすることに決めた。
今回は正攻法でコグルミ谷から登ることにする。秘密兵器として自転車を使うことにした。国道を雪のあるところまで自転車で上がれば時間短縮になるし、なにより帰りがラクチンだ。
スタートは少し寝坊したので、ゲート前8時。自転車をゲートの脇から持ち込み準備完了。ゲートに他の車は無く、今日は一番乗り。
さっそく自転車登り始めるが結構な傾斜なので、渾身の力を込めてものろのろとしか進まない。しかし、歩くよりは着実に早く距離を稼ぐ。
そんなにも走らないうちに道路に雪が積もりだした。全体の約1/3も着ていないが、ここで自転車を降りる。計算が狂ったが仕方ないので一人黙々と歩く。
黙々と雪の国道を歩く・・
犬返しの橋あたりから積雪が増え、足首辺りまで埋まるようになってくるのでスノーシューを履く。まさか、登山道に入る前にスノーシューを履くとは思わなかった。1時間半ほどでコグルミ谷登山口に到着。コグルミ谷は雪に埋もれている。
雪に埋もれているコグルミ谷
先週の寒波以降、あまり人は入っていないようで、スノーシューのトレースがひとつあるのみ、雪はまだふかふかでスノーシューを履いていても気を許すとズボっと沈む。ラクラク行けるなんていう目論見はここで崩れる。やっぱり普段の倍の時間をかけて長命水に到着。
長命水付近
後続に二人組みの男性パーティーが続く。一人はワカン、一人は坪足、こんなに多い雪は予想していなかったようだ。
後続の二人
近藤岩を過ぎ、谷を直接登り詰める。数日前のスノーシューのトレースも同じく直進している。この辺りまでくると雪は全く新雪と同じで、一歩一歩がズブズブ沈む・・。太股の筋肉が悲鳴をあげそうになるが、スノーシューを履いている手前、先頭を行くしかない。なんとか稜線に登りつめるが、時間は既に11時を過ぎている。
空を見上げると雲は全く切れる気配は無く、雪まで降ってきた。時間もさることながら展望を期待できない展開となり、頂上まで行こうというモチベーションはゼロに近くなる。とりあずいけるところまで行こうと歩き出す。
風も強く、雪も降ってきた・・
7合目の看板を過ぎ、黙々と先行者のトレースを追っているとなんだか様子がおかしい。いつの間にか逆方向に歩いているようだ。県境稜線を逆に歩いている。ラッセルが辛くて無意識の内に尾根に乗らず、山腹を巻いたようだ。
この時点で引き換えす事にする。後続の二人にも迷惑をかけたが仕方がない。だんだん吹雪きの様相になってきた。
だんだん風が強くなってきた
なんだかヤバイ
こうなったら長居は無用。谷への降り口で休憩して腹ごしらえをした後、一目散に下る。雪がフカフカなのでシリセードは出来ないが、スノーシューは雲の上をふわふわ歩くように下れる。コグルミ谷登山口に1時間もかからず到着。再び、延々と国道を歩く。
下界に下りるときれいに晴れてきた。藤原あたりはいい夕焼けが見れたのかもしれない。くっそー、近いうちに必ずリベンジすることを固く誓って家路に着いた。
今日の地図