晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御池岳テント泊 目指せ雪のテーブルランド ① 2012.02.04~05

ラッセル、ラッセ

 

<メンバー>
サークル 4人+1人
      
<山域、形態>
鈴鹿、ハイキング

 

<コース:1日目>
山口ゲート(9:30)~犬返し橋(11:30)~コグルミ谷登山口(12:10)~昼食(12:10~12:30)~コグルミ谷右岸尾根~カタクリ峠(15:10)~7合目(15:35)~テン場(16:30)

 

 通算13回目、テント泊では5回目の積雪期の御池岳。過去、積雪、気象条件から3回敗退しており、1200m級の低山としてはかなり手強い部類に入る。今回はおりしも8年ぶりの豪雪の直後、期待と不安が交錯する中、いなべの藤原簡易Pに集合する。

 

 道路は除雪されており、ノーマルタイヤでも問題はなかったがパーキングの中はアイスバーン状態。これでは登山口への寄り付きも不安だなあと思ったら予想は的中、黄金大橋の交差点を左折すると除雪は必要最低限しかされておらず、駐車スペースには数センチの積雪。何とかチェーンを付けて車を路肩に停める。

 

 御池岳へのアプローチは白船峠経由かコグルミ谷右岸尾根か迷うところではあったが、これだけの積雪では標高の低い(雪の少ない)ところで距離を稼いだ方が正解だ。ゲートの手前で早くもスノーシューを着装しラッセルに備える。

 

ゲート前もこんな積雪

 

 期待していた先行者のトレースも坪足の単独者のみ。雪は降ったばかりなので締まっておらず、スノーシューでも沈み込む。空はきれいに晴れ上がり風も弱い、絶好の山日和だがこの先の雪の状態だけが気にかかる。

 

絶好の山日和なのだが・・

 

 出発後直ぐに先頭を交代するラッセル体制に入り国道306を登っていく。坪足の先行者も途中でワカンを履き、雪の少ない日向を選んで歩くようになっている。欄干まで雪で埋もれた犬返し橋を過ぎるとようやくコグルミ谷の登山口に到着。ゲートから3時間近くたっていた。

 

犬返し橋

雪が深い

ようやく登山口

 

 鉄梯子を使ってコグルミ谷の右岸尾根に乗る。下部は傾斜がきつく新雪ラッセルはテント泊装備の重荷もあって非常にきつい・・。ただ、尾根筋だけあって風の通り道では雪が飛ばされ地面が見えているところもある。太陽は徐々に傾いて夕方の雰囲気が漂う。

 

鉄ハシゴで尾根に取り付く

コグルミ谷右岸尾根を急登

日が傾いてきた?

 

 何度かの偽ピークにだまされた後、ようやく県境稜線に到達、カタクリ峠に下っていく。カタクリ峠での積雪は60~70cm程度。我々のほかにトレースは無くここから先も厳しいラッセルが強いられるだろう。いっその事、ここで幕営しようかとも思ったが、明日の行程を少しでも短縮しようという事で時間目いっぱいまで進む事にする。

 

雪に埋もれたカタクリ

別名天ヶ平

 

 7合目を過ぎてからのトラバース道は場所によっては腰までのラッセルとなる。出発から6時間以上経過しており、みんなバテ気味。支尾根を盛りこし登山道が真の谷源頭部へ降りていく辺りに平坦地を見つける。時間は16時を過ぎているので今日の行動はこれで終了にする。

 

7合目の道標

トラバース道をラッセ

これを登りきると

今日はここまで

 

 テント設営が終わったら後は宴会の準備。小さいながらもスノーテーブルを作り、鍋を暖める。今夜のメニューはピリ辛味噌味の豚肉鍋。気温は既に氷点下なので暖かい鍋が最高においしい。準備してくれたK姉さん、材料を担ぎ上げてくれた皆様ご苦労さまでした。天気が穏やかであればゆっくりと宴会を楽しむのだが風も出てきたので早々にテントに潜り込む。時間はまだ20時にもなっていなかったがあっという間に眠りについてしまった。

 

鍋で乾杯

 

<その②へ続く>