晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御在所 雪の藤内沢パート1 2010.01.09

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アイスクライマー

 

<メンバー>
山仲間
      
<山域>

 

<コース>
鈴鹿スカイライン~藤内小屋~藤内沢~御在所山上公園~中道~鈴鹿スカイライン



 正月が明けて三連休の初日、山仲間から雪山に行きましょうよと言われて選んだのは御在所藤内沢。初挑戦は2008年だったので今年で3度目になる。年末の本谷はほとんど雪は無かったけれど、年越しの寒波で雪は少しは供給されたようだ。それでも、湯の山温泉奥の駐車地まではノーマルタイヤで上がれたほどの雪の無さ。

 

 雪が全く積もっていないスカイラインを歩いて裏道登山口へ。北谷では堰堤工事であろう、重機の音が響き渡っている。不要な昇り降りを強いられる新しい巻き道を経て藤内小屋で一服。御在所方面は鼠色の雲がかかっているが下界は晴れている模様。

 

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藤内小屋

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下界は青空のよう

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広大な河原を行く

 

 藤内沢出合でアイゼン、ヘルメットを装着。どうも数日前に降った雪がまだふかふかの状態で積もっているようで、藤内沢へは単独と思われるトレースが一つあるだけ。大丈夫かな?と思いつつながら藤内滝までの急斜面を登っていく。

 

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藤内沢へ向かって

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藤内滝

 

 トレースの様子をみるとどうも下りのようで、これは当てにする事が出来ない。藤内滝の巻きをどうするか考えていると若者二人のパーティーが追いついて来たので先に行ってもらう。ちょっとずるい気がするが、勘弁してください。藤内滝は左の斜面から巻き。

 

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ここは左から巻きます

 

 藤内滝上の氷柱はまだ小さい。冷え込みが足らないのか雪が少ないのか。それでも初めての二人は御満悦で記念撮影。

 

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氷柱もまだ寂しい

 

 最初の難関の蝙蝠滝は雪が少ないせいか、なんだかとても難しく感じる。先行の若者パーティーは何無く越えていったが、うーん困った。結局、空身になり、右手で打ち込んだピッケルに体重を預けて一気に体を引き上げた。うーん、緊張の一瞬。後続をロープで引っ張り上げて何とか前に進む事が出来る。ロープを持ってきて本当に良かった。(長めのお助け紐の方が良かったかも)

 

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急斜面を登り

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蝙蝠滝は何とかクリア

 

 右手でピッケルのシャフトを差し込み、左手を雪の中に直接差し込んで胸を突くような斜面を登っていく。雪が無いとなかなか難しいだろうなあ。どんどん高度を上げていくと周りを樹氷で囲まれた場所(3ルンゼ?)に出た。

 

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どんどん高度を上げていくと

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樹氷の森

 

 ここではいつもアイスクライマーの方が遊んでいるので少し見物。話を聞くと、この雪は木曜日降ったらしく、先週は全然なかったそうだ。ここからは樹氷の森の中を山上公園に向けて急登。

 

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樹氷の森を抜けると

 

 御在所山上公園も雲に覆われていながらも樹氷が美しく、ロープウェイで上がって来た観光客もたくさんだ。そんな中、ヘルメットを被って歩くのは何だか場違いな気がするが、ちょっと誇らしげだったりする。朝陽台の方に回り、自販機のあるところでお昼ご飯。

 

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ヘルメットが場違い?

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雲が垂れこめる

 

 帰りは中道経由で下山。富士見台から本谷を眺めたらまだまだ雪は少ない感じだった。まだまだ楽しむには早いのかな~。御在所山頂部を覆っていた雲は標高1000m辺りを流れていたらしく、高度が下がってくると共に晴れ間が見え始める。 

 

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本谷を見下ろす

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やっぱり下界は晴れ

 

 地蔵岩を眺めるいつもの場所で写真を撮ってのんびり下山。夕方から名古屋で新年会があるというメンバーを湯の山温泉駅まで送って今日の山行が無事終了。登りは若者二人に助けられたが、やっぱり降り立ての日に谷に入るのはそれなりの覚悟がいるなあと改めて認識。雪山はやっぱり日曜日に入るに限る?(軟弱・・)

 

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地蔵岩