晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

雨の八風街道  2006.07.02

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雨の八風街道

 

<メンバー>
単独

 

<山域>

 

<コース>
田光~八風射撃場~八風街道~雨の為、撤退

 

 この週末、予定していたアルプス山行が悪天の為、中止になった。しかし、行くか行かないか結構悩んだ。雨でも歩くか否か・・。そこで考えた。雨の中、どれくらい歩けるだろうかと。

 

 今の季節、濡れても寒いという事は無いだろうし、沢登りでは一日中濡れていることもある。それほどきつくは無いだろう。

 

 天気予報では昼前に雨雲がやってくる。しかし、午前中、空は明るい。軽く歩こうと思い、鈴鹿の三池岳に出かけることにした。

 

 八風街道は伊勢と近江をつなぐ旧街道でどちらかといえば裏街道にあたる。峠には社が残っており、峠としても趣がある。

 

 八風射撃場の近くに車を止め、準備をしていると雨が降ってきた。しかし、初めから雨の中を歩くつもりだったので、予定通り歩きはじめる。

 

 途中までは堰堤工事の為の林道が通っている。林道の脇にはモリアオガエルの卵がぶら下がっている。何を基準に卵を産み付けているのだろう。この天気では歩く人も少ないようで、道にはクモの巣が光っている。

 

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クモの巣

 

 林道を離れ、沢沿いの道へ入ったところで丁度寒冷前線が通過した。激しい雨が降り出し、雷がゴロゴロ鳴り始めた。こうなれば非常に心細い。沢の水量も見る見る増えてくる。やり過ごすには結構な雨量だ。

 

 結局、歩き始め1時間ほどで早々に撤退。雨の中を歩くの思ったより簡単で無いのが良く分かった。

 

 前線が通過した後、雨雲は外れたようで、家につく頃には薄日が差していた。