中ア 中御所谷 沢登り またしても敗退 2022.09.04
宝剣滝
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 5名
<山域・形態>
<コース>
しらび平駅(7:10)~日暮滝下(7:30)~宝剣滝下(9:50)~10mCS下(11:30)~15m滝下(13:20)~中御所道(14:20)~しらび平駅(16:20)
珍しく仕事が忙しく3週間ぶりの沢。体力は落ちているので下山が楽、でも滝登りは楽しみたいという事で中御所谷に行く事に。ここは3年前、やっと理想的なコース取りで千畳敷まで上がれたので今回はサクッと登って宝剣岳に行けるかなと考えていましたが・・
<2019年の記録>
まず、菅ノ台バスセンターで並ぶ所から始まります。夏休みも終わり紅葉シーズンまでなんで大丈夫だろうと5:00にバスセンターに着きましたが、すでに長蛇の列が・・。いつも思うけどロープウェイに乗って木曽駒行くだけだったらこんなに早くの乗る必要ないのになあ。それでも何とか6:20発の臨時バスに乗る事が出来ました。
まずはバスに乗れないと始まらない・・
しらび平でバスを降り、ガチャガチャを装着していたら出発が7:10になってしまいました。まずは遊歩道を歩いて日暮滝まで。
さあ、出発
遊歩道を歩く
最近の雨のせいもあって、日暮滝はかなりの水量、大迫力です。ここは右のリッジをロープを出して登ります。いさおさんリード。
日暮滝
中々の迫力
時間短縮でアセンダーを使おうと思ったら、セカンドのこうじさんが登れずてこずってしまいます。ちょっと危ない感じがしたので、セカンドを交代。私がアセンダーで登り、こうじさんは末端で確保します。こうじさんは3年前に登っているのにおかしいなあ・・。
リッジを登る
2段目は右の枝沢を登って巻いて行きます。ここも少しいやらしいけどフリーでこえました。谷に復帰はルートを見誤り、歩いて下りれる箇所からずいぶん下流に出てしまい懸垂下降。中々スムーズにいきません。
ここから降りようか
懸垂下降
谷に復帰すると青空が広がり、きれいな水のいろにワクワクしてきます。出てくる滝は左から巻いて行きます。水は思ったほど冷たくなく、フリクションも良好です。これならいけるかな。
水の色がきれい
左から巻く
フリクションは良好
いよいよ核心の宝剣滝(スラブ4兄弟)です。ロープを出すのは最初だけ、いさおリードで右から越えます。乗越しは少しいやらしいですが、ヌメリも少ないので何とか登れました。
宝剣滝、長男
右から越える
次の次男は一旦、左に取り付きましたが水量が多くルートが制約されていたので、右からフリーで登ります。フリクションを信じて慎重に。
左からは難しく、右から越えます
三男は左から越えます。ここは簡単。
左から
4つ目のナメ滝は左から。水量が少なければ水線で行けるのですが、今日は無理。左の草付きを上がって巻きます。
左から巻き気味に登る
ここまでは何とか順調に来れましたが、思ったよりも時間が短縮出来ていません。やっぱり5人でロープを出すと時間がかかります。そんなことを考えていたら核心の10mCs滝の下に。
10mCS
ここはmiuさんリードで左から越えます。下から見ているとどんどん上に登って行くので早くトラバースしてと声を掛けます。いやらしい草付きのトラバースを経て、灌木でピッチを切ります。そこからは歩いて落ち口へ。
miuさんリードで
いやらしいトラバース
ここから先はロープを出すような難所はありませんが、距離的には半分も来ていません。時間はすでに12時を過ぎ、千畳敷まで上がるのは厳しくなってきました。
ここは歩いて登れる
右から巻き気味に登る
ターニングポイントの15m滝に到着した時点で13:30分。タイムリミットは前回ここから1時間かかった40m滝下で14:00。前回より人数も多いし、厳しいかなあ。天気も怪しくここから上はガスガスになっています。
何と越えてやろうという気持ちもわかず、残念ですが撤退を宣言。そうと決まれば焦る必要はないのでゆっくりと昼食を摂ります。
ここで13:30 撤退します
のんびり昼食
エスケープは左の枝谷から中御所道へ。谷を詰めて、ハングした岩に行く手を阻まれたら左へトラバース。すると鉄塔にぶつかるので、近くに踏み跡を探すと中御所道に出ます。
枝谷は草ぼうぼう
人工物が現れた
苔に埋もれかけている道標
踏み跡はまずまず明瞭でフィックスロープも随所にあるので迷う事はありません。草も踏まれており、ロープウェイの点検などで使われているのかもしれません。
フィックスロープあり
草も踏まれています
梯子も
中御所道を2時間ほどでロープウェイの駅まで。ちょうど雨が降ってきました。ふう、やれやれ。
こんな所に出た
これに乗ってるはずだったのに
軽い気持ちで臨んだ中御所谷はやっぱり厳しく、あと少しのところ(30分)で撤退となってしまいました。厳しい谷を遡行するには細かいロスをなくしてスムーズに遡行するのが大切だなあと改めて思いました。
何度も来ている谷ですが、またリベンジしたくなってきました。今回残念だった皆さん、また行きましょう。