大峰 立合川 沢登り 8つのゴルジュ完全遡行③ (第5ゴルジュ~第7ゴルジュ) 2020.08.10
第6ゴルジュの滝
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 5名+1名
<山域・形態>
大峰・沢登り
<コース>
泊地(7:10)~うしお滝(8:30~9:30)~第5ゴルジュ(10:40~11:45)~第6ゴルジュ(13:25~14:20)~第7ゴルジュ(15:35~16:40)~泊地(17:10)
一つ前の記録
2日目、今日もいい天気。泊地から はしばらくはゴーロが続きます。途中、石垣(木馬道の跡?)や吊り橋など山と人が関わり合った痕跡がありとても興味深いです。吊り橋がどこに通じているのでしょうか。
2日目スタート
嵓が聳える
石垣が残る
古い吊橋
1時間あまりゴーロを歩くと何やら現れてきました。うしお滝40mです。この谷最大落差の滝で大きな釜を持っています。あまりの美しさにしばし見惚れます。
何か見えて来た
うしお滝40m
巻きは右岸のルンゼから。最初は普通に登っていけますが、途中で1か所、2m程ですが傾斜が立っているのでフリーで登って荷揚げ。ルンゼが壁で阻まれた所から右に折り返し、尾根に取り付きます。尾根への乗越も少し厳しい箇所があったので慎重にロープを出して登ります。
右岸のルンゼから巻く
大き目のルンゼだが
行き詰ってから折り返して尾根に乗る
小尾根を乗り越えると落ち口までは歩いて降りられます。この巻きで1時間かかりました。ふう・・。
落ち口にドンピシャ
再びゴーロを1時間程歩きますが、岩が大きいのでルーファイに苦労します。大きな釜が現れたなと思ったらようやく第5ゴルジュ入り口の滝です。
巨岩帯にヒイヒイ
第5ゴルジュ入口の8m滝は大きな釜に阻まれて正面から見る事は出来ません。地形的に言って左岸から巻くしかないのですが、一見して巻けそうな箇所がありません・・。一瞬、敗退の2文字が頭に浮かびましたが、岩壁の横に木が生えているバンドを見つけたのでそこを登る事に。ここも慎重にロープを出して登ります。
第5ゴルジュの滝(釜が大きく正面からは見えない)
左岸から巻く事に
ここ行くの?って感じ
しかし、登って見ると何とかなるもので最後は木の根を掴んで鞍部まで這い上がり、懸垂下降で谷に戻ります。降りた先は8m滝の落ち口でした。ここで昼食休憩。
詰めはこんな感じ
懸垂で谷に復帰
ガイド本によればパーティーの力量によるが1泊目は第5ゴルジュの上らしい。うーん、どんだけ力量がいるのでしょうか。巨岩のゴーロを1時間程歩くと両岸が狭まってきて第6ゴルジュのお出迎えです。
再び巨岩帯
を過ぎると・・
第6ゴルジュ入口は2段10mの上に洞窟のように抉られたCS20m滝が連なっています。とてもじゃないけど登れないので、ここも左岸から巻きます。
第6ゴルジュの壮絶な滝
ここの巻きは比較的歩きやすい(ロープがいらない)斜面を詰め、小尾根を回り込み別のルンゼを詰めると鞍部に出ます。真下に川の流れが見えているので懸垂下降で谷に戻ります。ルーファイは比較的容易でしたが、6人でロープを出して登り、懸垂下降をしているとすごく時間がかかってしまいます。
ここも左岸のルンゼを登る
懸垂下降で谷に戻る
第6ゴルジュを過ぎてからはしばらく平凡な河原が続きます。時間も15時を回っていたのでいっそこの辺りで泊まろうかとも考えましたが、翌日の事も考え予定通り第7ゴルジュを越えてしまう事にします。幸い、第7ゴルジュの巻きは険しい登りは無くロープは出さずに済みました。
第7ゴルジュも左岸巻き
スラブ8m
久しぶりに普通に巻ける
第7ゴルジュを超えると後は泊地を探すのみ。薪が取れそうな河原を見つけるとなべちゃん、なおちゃんは木を拾い始めました。まだここで泊まるって決めた訳じゃないんだけど。
やっとゴルジュを抜けたかな
薪を集め始める(もう歩く気ない)
偵察に行くとすぐに第8ゴルジュの入り口があったので、適当な河原で幕。先週から合わせて3泊目になると準備も手慣れたものです。タープを張って、焚火を起こして、ご飯を炊いて・・。後は楽しい宴の時間です。
第8ゴルジュ手前で幕
今日も焚火を囲んで
明日は最後の難関、第8ゴルジュの大高巻きが待っていますが、それさえ超えれば普通に人の歩くエリアに戻れるはず。昼過ぎには上葛川に出られるかな・・。なんて考えていましたが、それが甘い考えであった事は翌日、またまた思い知らされました。
つづく↓