第4ゴルジュ、100mの廊下へ
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 5名+1名
<山域・形態>
大峰・沢登り
<コース>
まぼろしの滝上(12:40)~第3ゴルジュ入口(13:50)~谷復帰(15:45)~第4ゴルジュ入口(16:05)~ナメ(16:50)~泊地(17:45)
スタートから第2ゴルジュまで
昼食の後は気を取り直して遡行再開、すぐに現れるぬたの滝は少し戻って右岸から大きく巻きます。ぬたの滝の上は穏やかな平流。4年前にここまでは来た事があります。
遡行再開
ぬたの滝 右岸巻き
谷は一旦穏やかに。ここから先は未知の世界
ここから先は未知のゾーン。最初の難関である第3ゴルジュがいつ出て来るかドキドキしながら進みます。
ゴルジュの間も時々泳ぐ
ぬたの滝の上から20分程歩くと正面、はるか頭上から滝が落ちています。第3ゴルジュの始まりです。見えている滝は支流から流れ込んでいる滝ですが、本流は左に大きく曲がりこんでいます。
第3ゴルジュ入口
奥を見るには泳がないといけないのでパス。手前から巻きルートを探ります。流れに張り出した竜の首のような岩からロープを出して登るのが一般的なようですが、泊まり装備を背負っての登攀は厳しそうだったので、少し手前のバンドを伝う事にします。
ゴルジュは左に大きく曲がっている
ここを登るのか~
少し手前のバンドから巻く事に
木があるので少し安心感はありますが落ちると怪我では済まなさそうなので、ロープを出します。
木があるので安心感がある
ロープが必要なのは1ピッチのみ。後は急斜面を木を掴んで登って行くと木馬道に出くわします。上流側に歩き、傾斜の緩そうなルンゼを落石に注意しながら降ります。最後は懸垂下降で谷に復帰。この巻きで2時間近くかかってしまいました。やはり6人でロープを出すと大変です。
木馬道に出た
谷に復帰してから30分足らずで第4ゴルジュ入口の2条滝が現れます。この奥も通過出来ないのは分かっているので左岸から巻くことに。この巻きも念の為ロープを出しましたが、登りは容易でした。
第4ゴルジュ入口
左岸から巻く(簡単)
これは通過不能
大きな穴が穿たれた通過不能な滝を超えると100mの廊下が始まります。今日の水量だと通過出来そうなので泳いで突入します。
100m廊下に突入
夕方近くになり雨もポツポツ降り出したのでゴルジュの底はヘッデンは欲しい程の暗さで、何だか地下の洞窟を探検しているよう。しかし、暗くておどろおどろしいのが大好きななべちゃんの目はキラキラ輝いています。
暗くて狭い廊下を泳ぐ
なべちゃん、目がキラキラ
やがて前方が明るくなるとゴルジュは終わり、世界は一気に明るくなります。なべちゃんは残念そうですが、正直ほっとしました。
明るくなって来たぞ
やっと出口
第4ゴルジュの向こうはきれいなナメゾーンが広がっていました。地の底のようなゴルジュから解放感溢れる明るいナメへの変化は感動的ですが、そろそろテン場を探さないといけないので、そんな余裕はありません。
きれいなナメゾーンへ
しかし油断は出来ない
それでもナメゾーンを過ぎると薪の豊富な河原があったので、今日の行動は終了し宿泊の準備です。タープを張り、米を炊いて、焚火に火が付けばようやく一息付けました。
河原でやっと落ち着く
余裕のある行程と思っていましたが、結局初日は10時間行動。移動の為、早起きしているのでみんなぐったり、宴会も早々に切り上げます。なべちゃんは例によって焚火の横で撃沈です。
なべちゃん、撃沈(朝までこのまま)
でも何とか8つのゴルジュの内、4つまでクリア出来ました。ガイドに記載されていたロープを出す箇所は第3ゴルジュの巻きのみ。6人での行動に若干不安はありましたが、技術的な核心は越えたはず。明日は第8ゴルジュの手前までの予定なのできっと余裕があるだろう・・とこの時は思っていました。が、それが甘かったことを翌日、十分に思い知らされることになります。
つづく↓