甚五郎の滝
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 4名
<山域・形態>
<コース:1日目>
奥山谷橋(9:00)~成地谷出合(9:25)~甚五郎滝下(12:45)~甚五郎滝上(15:30)~泊地(15:45)
GW遠征は例年、残雪のアルプス縦走に行っていました。しかし、今年は仕事の関係で長期休暇の計画が立てられなかったので、いさおさんの南紀、奥山谷の沢泊に乗っかる事にします。
奥山谷は未見の谷。アプローチの悪さ(ここ数年林道通行止め)と下山の煩わしさ(車デポ要)から中々足が向きませんでしたが、最近林道が復旧したようなので長い林道歩きは回避できそう。楽しみです。
熊野から熊野川上流へ進み、赤木川沿いの小口まで。そこから県道229号線、さらに畝畑でホイホイ坂林道に入ります。完全にダートになっている場所を超えてようやく奥山谷橋に辿り付きました。携帯電波が届かなくなってから既に1時間経過、秘境だ。
奥山谷橋まで林道が開通(復旧)
入渓は右岸側の橋の袂から。薄い踏み跡があり緩めのルンゼを歩いて沢床に降り立ちます。容易でした。
左岸の袂から谷へ降ります
降り立った先は白い岩にどこまでも透明な水の流れる美しい沢。天気も良く、陽光が水面に反射してキラキラと輝いています。
白い岩の美渓
水の透明度は抜群
前半は谷の傾斜もゆるく、マイナスイオンを感じながら気持ちよく歩いて行きます。時折、4~5mの滝が出てきますが、どこかに弱点があり基本越えていけます。(高巻きは無し)
4~5mの滝が時折現れる
両岸は立っている
微妙な登り、いさおさんが突破
長い間、沢登りをやっていますが、これほどきれいな沢はめったにありません。「きれいだね~」「すごいね~」を連発しながら遡行していきます。
もうとにかく美しい谷
浅いゴルジュって感じが続く
流されないように
途中出てくる5mほどの滝。左側の岩溝から越えましたがいさおさんは右からトライ。途中で行き詰ってヘルプに回ります。
左の岩溝から行くのだか
いさおさんは右のスラブからチャレンジ
中盤からはナメも出てきて南紀らしくなってきました。ナメ→小滝→ナメと越えていきます。小滝は時にロープを出して登り、ナメは滑らないように慎重に歩いて行きます。
溜息が出る
真夏なら飛び込みたい
中盤にはナメも現れる
この滝は
とりあえずロープを出して超える
小滝を越え
ナメを歩いた先に
ナメを歩いていると向こうから轟音が轟いてきました。甚五郎の滝45mです。ハングしている上段から水が雨のように降り注いできます。しばらく上を向き、口をあんぐり開けて鑑賞。
甚五郎の滝
滝鑑賞が終わったら集合写真を撮り、巻きルートを探ります。入渓からここまで3時間45分。順調です。
集合写真
滝の両岸は高い嵓がそびえていますが、やはり弱点は右岸のルンゼのようです。浮石に気を付けながら慎重にルンゼの中を登っていきます。途中から落ち口に向けてトラバースするバンドを行くのが一般的なようですが、そのようなバンドは見つかりません。
右岸ルンゼから巻き
ルンゼを登り切り支尾根まで出てしまいました。いさおさんがもう一度下りながらバンドの探索に行きますが、中々厳しそう。なおちゃんがスマフォの中に保存していた昔の山行記の記述を頼りに別ルートを探ります。
支尾根の上は岩壁になっていて登れないので、上がってきたルンゼとは反対側の斜面をトラバースして巻き上がります。20~30mほど進むと更に上に登るルンゼが出てくるのでそれを詰め、もう一度支尾根まで上がります。
尾根に上がってしまえば奥山谷へは歩いて下りられる傾斜。谷に降り立った時には3時間も経っていました。
小尾根まで出ちゃいました
降り立った場所は甚五郎滝の落ち口のすぐ上、さらにほんの少し遡ると左岸側に小屋跡の平坦地がありました。
計画ではこの先のゴルジュを抜けてしまうつもりでしたが、巻きに時間を取られてしまった事もあり、ここで泊とします。ツエルト4張り何とか張れる広さでした。
滝上が泊適地
寝床が確保出来たら薪を集めて焚火の準備。火が起こったら宴会開始です。今日のおつまみは、クリームチーズのディップ2種類(コンビーフとオイルサーディン)これは家で仕込んできました。
クラッカーにディップ2種類
そして前回好評だったジャーマンポテト。今回がとろけるチーズをのせてみました。
ジャーマンポテトチーズ入り
そしてメインはオイルサーディンのオイルパスタ。頑張って作っていたらすっかり暗くなってしまいました。
焚火の横でせっせと調理
今日のメインはオイルサーディンのパスタ
今日のメニューも腹ペコメンバーたちには大好評。沢は水がふんだんに使えるのでパスタもいい感じで作れます。あとはお酒を飲みながらのんびりタイム。
明日はもう難所もないはずなので、お気楽な気分にになっていましたが、そうは問屋が卸しませんでした・・。
<2日目につづく>