鎌尾根から鎌ヶ岳 2005.11.23
鎌ヶ岳 鎌尾根から望む
<メンバー>
単独
<山域>
<コース>
宮妻峡キャンプ場~水沢峠~水沢岳~鎌尾根~鎌ヶ岳~かずら谷~宮妻峡キャンプ場
11月の祝日で晴天ともなれば山に行くしかない。しかし、紅葉前線は既に地表まで降り、山上の木々は葉を落としている。当然、雪景色を楽しめる時期でもない。しかも、前回は新調した靴でひどい目にあっている。長時間歩き回る自信は無い。
コース選択は、①展望の良い尾根歩き、②短めのコース、③混んでいる鈴鹿スカイライン沿いの登山口を避ける。の3点を考慮し、「鎌尾根」を歩く事にした。
登山口である宮妻峡キャンプ場の手前では、地元の人たちが「紅葉祭り」の準備をしていた。混んでくると厄介なので早々に車をキャンプ場まで進める。
キャンプ場の駐車場は既に何台かの車が止まっている。ここからは入道ヶ岳への登山口もある。やはり秋の祝日は行楽日和なのだろう。
キャンプ場から水沢峠への山道までは舗装された林道を延々と歩く。林道から見える雲母峰の山腹が朝日に輝いている。30分ほど歩いたところでようやく山道への入り口にたどり着いた。先行していた3人連れのパーティーを追い抜いて、峠への道を登り始める。
雲母峰(きららみね)の山腹
水沢峠への道は一般道だけあってはっきりとした道がついている。ルートを探すことも無ければ悩むことも無い。靴の調子も前回よりはいいようだ。空を見上げると青空に月が出ている。夕べ帰宅時に見た月だ。やはり青空は気持ちいい。
青空にお月さん
入道ヶ岳
水沢岳へ向って
水沢岳を越えると鎌ヶ岳が姿を現す。切り立った山頂部が青空に映える。その特徴的な姿は何処からでも同定可能だ。ここからはきのこ岩と呼ばれるザレ場の急斜面を下る。足場が不安定なので慎重になるが、新しい靴はさすがにグリップが良い。
鎌ヶ岳の勇姿
ザレ場(きのこ岩)の急降下
ザレ場(きのこ岩)の急降下
きのこ岩を越えるとしばらくなだらかな尾根が続く。足元の笹は背が低く、頭上の樹林は葉を落としている。明るい尾根歩きは気持ちが良い。風が少し強く肌寒い、冬の気配だ。
鈴鹿主脈上を歩いているので視界を遮るものは何も無く、雨乞岳、御在所、鎌ヶ岳のパノラマが目の前に広がっている。
鎌尾根からのパノラマ
歩くにつれて、鎌ヶ岳が段々大きくなってくる。衝立(ついたて岩)と呼ばれる岩峰が迫る。こんなところ登れるのかと思うがきちんと巻き道がある。
鎌ヶ岳と衝立岩
衝立岩
衝立岩を越えると鎌ヶ岳はもう目の前である。真っ白な岩肌を見せる山頂には赤や黄色のカラフルな点が見える。時間も丁度昼飯時だ。きっと多くの人で賑わっているのだろう。左手には綿向山から清水の頭、雨乞岳がくっきりとスカイラインを描いている。
鈴鹿西部の山々、綿向山、清水の頭、雨乞岳
鎌ヶ岳(近影①)
鎌ヶ岳(近影②)
山頂の人の声が聞こえ始めると岳峠は近い。左下には夏に上ったにごり谷が見える。今、あそこを上がってくる人が見えたらきっと道に迷ったか遭難したかと思うだろう。
混雑している山頂は気が進まなかったが、頂上から見る鎌尾根から鈴鹿南部の景色はお気に入りの一つなので、立ち寄ることに。予想通り20人を越える人がそこで昼食をとっている。やっと座る場所を見つけおにぎりを食べる。のんびりとぼーっとしようかと思っていたのだが、それどころではない程の喧騒だ。早々に立ち去ることにする。
これから鎌尾根に向う人たち
鎌尾根(鎌ヶ岳山頂より)
帰路はかずら谷道を下る。鎌ヶ岳の登山ルートで一番面白みの欠けるルートなので、さして見所はない。下りでの靴の調子をチェックしながら、何回か紐を結び直す。今日で2回目の新しい相棒もだいぶ慣れてきた。
宮妻峡には午後の比較的早い時間に到着。紅葉目当てに訪れた人が散策している。何故かカップルが多いのが気になる。そういえばこのところ、休みといえば山ばかりだったので、純粋?なデート風景が珍しく見えたのかもしれない。
今回のルート①(カシミール3D)
今回のルート②(カシミール3D)