晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 元越谷 紅葉沢はうれしい前祝い 2016.11.03

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 秋の沢はヘツリが重要

 

<メンバー>
サークル 4人+1人

 

<山域、形態>

 

<コース>
深山橋(8:30)~入渓(9:05)~大滝(9:40)~昼食(11:30~12:15)
~稜線(12:30)~水沢峠(13:00)~鎌ヶ岳(14:40~15:10)~武平峠P(15:55)

 

<天候> 晴れ時々曇り

 

 沢が一番きれいなのは紅葉だと思っている。その素晴らしさを広めたくて鈴鹿の紅葉が一番美しい11月に元越谷を企画したが、参加希望者3名と若干淋しい感じ。まあ祝日だから仕方ないか。今回はちょっと欲張って元越谷と鎌尾根縦走をセットにし、一粒で2度美味しい山行を企てる。
 

 武平峠に車をデポし、深山橋まで下って行く。沢装束に身を固め、林道を歩いて元越谷に進む。いつもの入渓点は紅葉と相まって如何にも秋の沢って雰囲気。
 

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秋の沢って雰囲気
 

 元越谷は沢の難易度としては初級なのだが、さすがに11月ともなると積極的に濡れるわけにはいかない。ヘツリを駆使して遡って行かねばならず、夏よりも難易度はアップするかもしれない。大滝への取り付きも普段は決して通らない岩壁を少し上がった所をトラバースした。
 

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泳げないので

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へつります

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元越大滝

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取り付きも上手くへつって
 

 元越大滝は今回初めて直登した。といっても落ち口の脇を登っただけだが。水量が少ない秋だから容易に行けたのかもしれない。滝の上は美しいゴルジュ帯。明るい花崗岩のナメを流れるエメラルドグリーンの水に魅せられる。

 

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今回はどうしようか

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宝石箱に突入

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きれいだねえ

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落ちないように
 

 仏谷の出合でTBっちのやらせ写真を撮影し、さらに進む。この辺りは夏なら水浴びしながら快適に登れる小滝があるが、ここも上手くへつらないといけない。Sぶちゃんは体が柔らかくて上手いなあ。

 

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TBっちやらせ写真

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うまくへつって

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へつって

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Sぶちゃん、柔らかい
 

 最後の多段の滝を超えると一気に源頭部の雰囲気となり癒しの林になる。ゆったりと蛇行した流れを詰め、適当な所で昼食にする。

 

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これが最後の滝かな
 

 昼食はうれしいサプライズ。なんとFFさんがハンバーグを準備してくれた。明日が私の誕生日だという事でお祝いだという。持つべきものは山友だなあ(ありがとうございます)。付近の紅葉もいい感じでしばしまったり。

 

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昼食はハンバーグ

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紅葉もきれい
 

 今日は後半戦に鎌尾根縦走が残っているのでのんびりしていられない。谷を詰め県境縦走をに飛び出す。もうお昼を過ぎているので数人とすれ違ったのみ。冷たい風の中、鎌ヶ岳へ向かう。

 

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谷を詰めると

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県境縦走路
 

 水沢峠から何気なく下を見ると登山道にザックが放置してある・・。ツエルトのようなものが風でパタパタ揺れている。一瞬、遭難者か?と思ったが、ザックは何だか見覚えのある色、形。FFさん、TBっちがどんどん降りていくので着いて行くとなんとEだちゃんだった。
 

 何でも今日はお父さんと入道に登った後、我々と合流する為にここで待ってくれていたらしい。ツエルトを張る練習をしているところにちょうど我々が通りかかったようだ(事前に女子3人で相談していたみたい)。またまたうれしいサプライズだが、合流予定地を間違えていたらしく危うく素通りする所だった。あぶないあぶない。

 

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Eだちゃん合流
 

 メンバーが5人になったところで山行再開。水沢岳からキノコ岩を下り、鎌ヶ岳を眺めながらの縦走。距離は短いながらも鈴鹿屈指の好コースをずんずん歩いて行く。

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ザレを登って

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鎌ヶ岳が見える

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キノコ岩

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衝立岩

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鎌をバックに
 

 鎌ヶ岳には15時前に到着。足がそろったメンバーだと順調だ。山頂でまったりお茶タイム(TBっちがケーキをごちそうしてくれた)を過ごした後記念撮影。帰路は武平峠に向かって下って行く。浸食が進んでかなり歩き難かったがほぼ予定通りの時間でデポ車に到着。

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鎌ヶ岳山頂で

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鎌ヶ岳山頂で

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武平峠に下る

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峠に到着
 

 鈴鹿の紅葉を沢と尾根から両方楽しんで貰おうと計画したが、参加メンバーから思わぬ誕生日前祝いをしてもらい、こちらが楽しませてもらった(ありがとうございます)。自分はつくづく山友に恵まれているなあと感じた今回の山行、何だか元気にさせてもらった。また頑張ろう。参加の皆さんありがとうございました。