晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

南紀 滝本北谷 沢ガールズと行く南紀の美渓 2016.09.17

f:id:ikuyayuuki:20191025230059j:plain

沢ガールズと亀壺の滝

 

<メンバー>
サークル 4人

 

<山域、形態>

 

<コース>
滝本集落(9:10)~筆捨滝(9:30)~猿手滝(10:10)~ケヤキ原滝(11:30)~屏風滝(11:50)
~亀壺の滝(12:10)~比丘尼滝(13:20)~昼食~巡視路(14:40)~滝本集落(17:00)

 

<天候>
晴れ

 

 今年の秋は雨が多い・・。三連休は谷川へ沢遠征を考えていたがあえなく中止。唯一雨の降らなそうな17日に何とか晴れ間の出そうな南紀の日帰り沢へ転進。場所は秋終盤に取って置こうと思っていた滝本北谷に向かう。

 

 新宮を抜けてさらに小口川沿いのクネクネ道を走って滝本集落にようやく辿り着く。住む人も殆どいない(ような)集落の小さな広場に車を停め林道を歩いて筆捨滝まで。

 

 筆捨滝は滝の規模にはそぐわない広々した滝壺(釜)を持つ美しい滝。釜の淵を歩いて滝の左側を巻いて超える。

 

f:id:ikuyayuuki:20191025230017j:plain

筆捨滝

 

 しばらくは巨岩のゴロゴロした谷を進むとこれも美しい猿手滝。ここは滝の右側にある巻き道を辿るが、針金や朽ちた梯子を利用した巻きなので侮れない。滝の上からはナメが始まる。

 

f:id:ikuyayuuki:20191025230023j:plain

猿手滝

f:id:ikuyayuuki:20191025230027j:plain

ナメが始まる

f:id:ikuyayuuki:20191025230031j:plain

蛙大好き

 

 ナメをバシャバシャ歩いていくと釜を持った斜瀑が出て来る。9月中旬といっても南紀は暖かいのでスライダー遊びに興じる。うーん楽しいなあ。
 

f:id:ikuyayuuki:20191025230036j:plain

スライダーに適した斜瀑

 


まずは練習

 


ちょっと大きめのところで

f:id:ikuyayuuki:20191025230041j:plain
滑らないように

 

 次はケヤキ原滝。南紀の滝にはその岩質からなのか独特の形をした滝が多い。ここは右から大きく巻く。上から降渓してきた人と会い、お互いにびっくり。
 

f:id:ikuyayuuki:20191025230046j:plain

ケヤキ原滝

 

 谷がクネクネと曲がるところまで来るとこの谷の見どころ、屏風滝が現れる。一枚岩から白布のように流れ落ちる様はまさに屏風滝。滝の前でさっそく記念撮影。
 

f:id:ikuyayuuki:20191025230051j:plain

屏風滝

f:id:ikuyayuuki:20191025230055j:plain

沢ガールズと屏風滝

 

 屏風滝を右から巻くと次に現れるのは亀壺の滝。ここも傾斜の強いスラブを流れ落ちる美しい滝。滝壺は亀壺と呼ばれる深い穴が開いている。覗いてみたが何もなかった。
 

f:id:ikuyayuuki:20191025230059j:plain

沢ガールスと亀壺の滝

f:id:ikuyayuuki:20191025230103j:plain

落口

 

 亀壺の滝は左側の巻き道を使って巻く。その上はナメナメ天国が広がっていた。ナメをずんずん進むと平凡な河原になり、その先に比丘尼滝が現れる。少し遅くなったけど比丘尼滝を眺めながらのんびり昼食。

 

f:id:ikuyayuuki:20191025230108j:plain

ナメナメ天国1

f:id:ikuyayuuki:20191025230112j:plain

ナメナメ天国2

f:id:ikuyayuuki:20191025230116j:plain

滑らないでね

f:id:ikuyayuuki:20191025230121j:plain

比丘尼

 

 比丘尼滝は右から巻き、その上の滝は流れを脇を直登すると遡行終了。あとは巡視路を辿って滝本集落まで。途中、鹿除けネットなどあってややこしく、尾根の下降で間違ったりしたが何とか正規ルートに復帰すると後は再び巡視路を使って発電所の裏にでてゴール。お疲れ様でした。

 

f:id:ikuyayuuki:20191025230131j:plain

滝を詰めて

f:id:ikuyayuuki:20191025230126j:plain

巡視路を辿る

f:id:ikuyayuuki:20191025230136j:plain

導水管に沿って下る

 

 南紀随一の美渓をかわいい沢ガールと楽しく遡行する楽しい一日だったはずなのに、遠征がつぶれたショックを引きずりながら歩いていたのがメンバーにも伝わってしまったようで何とも申し訳ない。
 天気には勝てないし、行った先を思い切り楽しむという気持ちが足らなかったようだ。ご一緒いただいたみなさん、これに懲りずお付き合いくださいね。