晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

朝明カクレ谷 行方不明者探索 2013.12.08

見つからないねえ

 

<メンバー>
AACの皆さん

 

<山域、形態>
鈴鹿 その他

 

<コース>
朝明P(8:15)~林道終点(8:50)~カクレ谷~カクレ谷大滝(9:30)~カクレ谷左俣(10:10)~ブナ清水(10:40~11:20)~P1081手前ケモノ道~腰越谷支流~カクレ谷(14:30)~朝明P(15:10)

 

<天気>
晴れ時々曇り

 

 今回はAACの皆さん一緒に10月の下旬に朝明から山に入って行方不明になっている男性の捜索のお手伝い。登山届なしの単独なので手がかりは全くなし。主なコースはほぼ捜索しつくたようなのでカクレ谷に入る。児玉山荘への林道を奥に進み、堰堤をいくつか超えて入渓。

 

カクレ谷、堰堤が見える

 

 この谷も朝明の他の谷と同じく2008年の豪雨の土石流でひどく荒れている。谷の中に慰留品がないか確認しながら遡っていく。

 

ここも土石流が酷い・・

 

 やがて谷は二又になる。左又は本流で大きな滝、右又は急なルンゼで行く手を阻んでいる。左手の大滝を超えようとルートを探るがなかなか厳しい。右股のルンゼを少し詰めて左又へトラバース。この辺は沢の経験が活きた。何とか大滝の上に出るとその上も土石流で大荒れ。

 

左俣は大きいの滝(水はチョロチョロ)

巻きルートを探るも

なんとか滝上に出た

更に酷い崩壊地

 

 うまく滝上に出られたのは私一人になってしまった。浮石だらけのこの谷を一人で遡行するのは危険なので早々に尾根に逃げる。すぐに杣道や窯跡が見つかり、たどっていくとブナ清水にでた。そこで他のメンバーと合流する。

 

早々に谷から避難、ブナ清水へ

 

 ブナ清水からヤシオ尾根に向かって探索しながら登っていく。高台から斜面を見下ろすがそれらしいものは見つからない。稜線上には雪がついており、これ以上の捜索は難しそうだ。

 

伊勢谷の源頭、雰囲気が良い

木の葉が落ちた今は捜索の適時なのだが

稜線(ヤシオ尾根)はうっすらと雪がついている

 

 ヤシオ尾根の稜線に出る途中にいかにも迷い込みそうな踏み跡を見つけたのでそれを辿ることにする。踏み跡はすぐになくなり最後は腰越谷の支流になってしまう。谷はやがてとても普通に下れなってくるのでトラバースを繰り返し尾根に逃げてカクレ谷に戻る。

 

立派すぎるケモノ道(踏み跡)をたどる

嫌なトラバース

 

 結局今日の捜索は全くの空振り・・。手がかりなしで人間を一人見つけ出すのはとても大変だ。やはり単独の場合には手がかりが無いと発見は困難だ。

 

 皆さん登山の際には最低でも家族には行先、コースを知らせるようにしましょう。

 

石組の水路

今回のコース