晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

京都北山 芦生 ゲロク谷右俣 沢登り 京都の奥座敷で紅葉と森の恵み 2011.11.13

光ってますねえ~

 

<メンバー>
山仲間 3人
      
<山域、形態>
京都北山、沢登

 

<コース>
京大研究林事務所~トロッコ軌道跡~カヅラ谷~ゲロク谷~右俣~P911~赤崎尾根~赤崎谷出合~トロッコ軌道跡~京大研究林事務所
 
 2011年の沢シーズンもいよいよ終盤。いつも東海地方まで足を延ばしてもらっているEちゃんと「たまには関西の沢に行こうか」と言う事になり、まだまだ紅葉とキノコが楽しめそうな芦生に行く事にした。

 

 新名神の開通のおかげで栗東までは1時間と少し、そこから琵琶湖大橋を渡り、山の中をクネクネと走り、いくつか峠を越えたところでようやく芦生に到着。夜中に走ったせいもあるが3時間で来られたのは新記録だ。運転に疲れたせいか久しぶりの車中泊もぐっすりと眠る事ができた。

 

 研究林事務所前でEちゃん、Sさんと待ち合わせ。沢装束に身を固めて出発したのは6:30だ。先週の反省を踏まえて今回は極力早くに歩き始める。

 

研究林に変わってる?

 

 カヅラ谷出合いまではトロッコ道を延々と歩いて行く。紅葉も終盤に差し掛かっているようで落ち葉に埋もれ、自然に帰りつつあるトロッコ軌道を歩いて行くのは気持ちいい。ハットするような紅葉に出合う度にカメラを出すので先行する二人についつい遅れがちだ。

 

ロッコ跡を行く

かなり荒れている

銀杏の落葉

落ち葉の絨毯

 

 先に進むに従って橋が落ちている箇所が目立つようになってくる。1か所は木で仮復旧していたが、そこもグラグラのツルツルなのでロープで確保する。後から考えるとここが一番怖かった。

 

崩壊した軌道

ここが一番ビビった

 

 カヅラ谷出合で沢靴に履き替えて遡行開始。そこから20分も歩けばゲロク谷出合いだ。ゲロク谷はしっとりと雰囲気の谷。苔生した岩や傍らの巨木が森の深さを物語っているようだ。しばらくは小滝が現れるだけの優しい渓相。

 

ゲロク谷へ

しっとりとした雰囲気

 

 やがて最初の難関の2条10mが現れた。頑張ったら登れなくもなさそうだが、シャワーは勘弁なので右から巻く。その上の8mも下部がハングしてとても登れそうにないので一緒に巻いてしまう。懸垂で谷に下りたところが丁度左俣に入ったところだったので、トラバースして右俣に入る。右俣入口の8m滝の上に出たようだ。

 

2条10m左から巻き

その上もまとめて巻き

懸垂で降りる

 

 右股は桂の巨木が並ぶいかにも芦生らしい雰囲気。紅葉は終わってしまったようだが小滝やナメを快適に越えて行く。

 

桂の巨木の並ぶ右俣

癒しの風景

 

 傾斜が徐々に立ってくると3段15mが現れる。ここも無理せずに左から巻き上がる。
滝上に出るともう水はかなり少なくなっており、そろそろ終わりかな~と思っていたところでEちゃんが「あった~」の叫び、前方の倒木にヌラヌラと光るナメコの群生を発見した。ほんの少しばかり頂いて遡行を再開するが、もう目は辺りの倒木から離れない・・。もう頭の中では沢はそっちのけ、キノコ探索モードに入ってしまった。

 

3段15m巻き

ついにご対面

 

 とはいってもそんなにあちこちにある訳でもなく、あっという間に稜線に到着。いい時間になっていたのでP911まで少し歩いて昼食にする事にした。天気予報では晴だったが芦生の空は曇っている。もう冬の空だなあ。

 

稜線も近い

尾根にでた

洞に入って遊ぶEちゃん

 

 帰路は芦生杉などの巨木の立ち並ぶ稜線から赤崎尾根を下る。ここは2年前におかんと歩いたので記憶に新しい。見上げるような巨木に感動しながらも目は辺りの倒木や枯木を探ってしまう。その甲斐も合ってナメコ群落を2~3発見、その都度少しずつ頂いて行く。

 

下草が全く無い・・

雷杉

倒木もデカイ

赤崎尾根の巨杉

人がいないので大きさがイマイチ伝わらない

今度のはピチピチ

 

 尾根末端の激下りをクリアしトロッコ道に降り立つと後はひたすらテクテクと歩くだけ、14時過ぎには駐車地に戻り事ができた。

 

再びトロッコ道を

 

 芦生は沢を楽しむというよりも森を楽しむといった感が強いエリア。今回も癒しの森と森の恵みに会う事ができてラッキーだった。もう少し近いともっと来られるんだけどなあ。

 ご一緒してくれたEちゃん、Sさん、ありがとうございました。

 

(帰りは渋滞を避けて日野から武平峠越えで帰ったら結局5時間もかかってしまった・・。)

 

ナメコオロシ

味噌汁

今回の地図