奥越 打波川 よろぐろ谷 沢登り 奥越の奇渓に遊ぶ 2011.11.05
奥越の七つ釜?
<メンバー>
山仲間 3人
<山域、形態>
<山域、形態>
白山、沢登り
<コース>
下小池P~桧谷~よろぐろ谷~稜線~桧谷~下小池P
本来であればたっぷり2日間かけて金ヶ丸谷の紅葉の原生林と森の恵みを楽しむ計画だったのだが、週末の天気予報は計ったように悪い。せめて1日だけでも・・の願いも空しく両日とも雨予報(F~さんと遠征を計画するといつも天気予報に泣かされる)。しかし、一旦着いた火は簡単に消える訳は無く、降られるのを覚悟で沢行を決める。
行き先は癒しの沢でブナ林の美しい場所・・で探す。F~さんが日帰り候補として九頭竜湖周辺を上げたので、せっかくだから以前から目をつけていた打波川水系に行く事にした。
高速の途中でEちゃんと合流し東海北陸道を北上。白鳥から越美国境を越えると九頭竜湖畔は紅葉が燃えていた。通行止めが心配だった県道173号線も紅葉の時期の週末だけ通行可能(ただしPM5時でゲートが締まる)なようで、満車寸前の下小池Pに9時前には到着できた。(まあ、少し遅いが今日の距離なら問題ないだろう)この時はそう思っていた。
植林の尾根を一つ乗り越して桧谷に下りる。峠には白滝への道票があったが、支谷を使ってそのまま桧谷へ下りる。途中、ナメコの幼菌を見つけたので少しだけ頂く。
白滝への道標
ナメコの幼菌
小滝を一つ越え、少し歩くとすぐに堰堤のような物体が目に入る。白滝だ。巨大なスラブを流れる滝は取り付く島も無く、何も考えずに滝の左岸にあるルンゼに取り付く。
しかしこれが大失敗。左岸側は滝上もスラブ状の壁が続いており、容易に落ち口にトラバース出来ない。上に追いやられるに従って傾斜も立ってきてついには後続をロープで引っ張り上げなくてはならない始末。懸垂3ピッチでようやく谷に復帰できた時には11時半になっていた。
小滝が現れた
白滝
堰堤のようだなあ
右巻きから懸垂(これが間違い)
巻いたルンゼと降りたスラブ壁
白滝のすぐ上二股を左に取り、よろぐろ谷に入る。出だしはコンクリートのようなナメだったが徐々に傾斜が増し巨岩帯になる。遠くに10mクラスの滝が見える。
よろぐろ谷へ
ナメナメ~
何か見える
滝は2段になっていてとても登れそうにない。左から泥壁を這い上がり懸垂で谷に復帰。その上もナメが続くが、小滝の下がたこ焼きの鉄板のようになっているので簡単に取り付く事が出来ない。夏なら水に入れば済むんだけど。
左から巻き+懸垂
滑り台のような渓相
滑ったら泳がないといけない
ナメ+タコつぼが基本形
そうしている内に雨も降りだした。稜線に出たら昼食と思っていたのだが、なかなか着かないので焦ってくる。また現れた10mの滝も左から巻き、そこから更に1時間でようやく稜線にたどり着いた。お腹がすいてヘロヘロ・・時間は14時。
そうしている内に雨も降りだした。稜線に出たら昼食と思っていたのだが、なかなか着かないので焦ってくる。また現れた10mの滝も左から巻き、そこから更に1時間でようやく稜線にたどり着いた。お腹がすいてヘロヘロ・・時間は14時。
左から巻き
晩秋の落葉樹
雨の登山道でおにぎりを頬張り短い昼食を終える。登山道を少し北東に歩き、鞍部から桧谷に向かって適当に降りる。幸い、下りのコースに悪場は少なく、懸垂下降も1回で済んだ。順調に高度を下げて行くと傾斜が緩くなりナメ床が現れた。いつの間にか本流に戻ったようだ。
杉峠への登山道
懸垂下降
ん、ちょっと開けてきたかな
ナメ地帯に突入
このナメ地帯は圧巻で濡れても構わない時期だったら思い切りスライダーを楽しむ所だ。が、滑り台の向こうにはたこ焼きの穴が待っている。11月の今はそういう風には行かない。ツルツルのナメ床はスケートリンクの様で何回か派手に転んでしまった。
濡れずに行くのは不可能?
きれいだけど歩くのは大変
300mのナメ
ドボンすると思ったのに・・
こっちは期待通り
ナメ床が急に切れ落ちているなあ、と思ったら白滝の落ち口だった。16時20分。右岸の植林帯に入ると良く踏まれた杣道(登山道)が続いており、これをたどると30分かからずに駐車場に着く事ができた16時45分(行きの巻き1時間半は何だったんだろう・・)。
あっという間に白滝の上に
右岸の巻き道から
立派な登山道(杣道)
最後に残った我々の車
駐車場ではゲート管理人の「早く出て行ってくれ」を10回位聞かされながらずぶ濡れの服を着替えて何とかゲートを出る事ができた。ふ~やれやれ。
素晴らしい谷だったが時間に追われた所為で心から楽しむ事ができなかった。山は早立ち、巻きは周囲の地形をしっかり確認する、この2点が今回の教訓だった。お付き合いいただいたF~さん、Eちゃん、お疲れ様でした。
今回のコース