晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

唐谷川 Bやんリフレッシュ遡行(のはずが) 2009.09.20

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唐谷川、三の滝

 

<メンバー>
山仲間

 

<山域>
台高

 

<コース>
スメール~唐谷川~一の滝~二の滝~三の滝~林道~スメール

 

 さて、9月のシルバーウイーク。北ア遠征も考えていたが今年は沢ばかりでスタミナに自信無し・・。そんな中、昨年末に台湾へ転勤したBやんが日本で療養中と聞く。それなら久しぶりに沢でもどう?という事になり、Eちゃんと3人で台高へ向かう。

 

 諸般の事情で初日は昼からのスタートになってしまうので、まずは見どころが多く、比較的やさしい唐谷川へ向かう。リフレッシュパーク(現在は廃業)の駐車場に車を停め出発。

 

 飯盛山への登山道を右に見送り適当なところから入渓。最近雨が全然降っていないので水量が乏しくな沢もなんだか寂しい雰囲気。それでも深い淵をたたえた滝をみると俄然やる気が出てくる。

 

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最初の滝

 

 まだ9月、今日は最高の天気なのだが風はもう秋の気配。まずは極力濡れないように巻き巻きで淵や滝を越えていく。山歩きは6月の元越谷以来のBやんも足取りは確かだ。

 

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Bやんも確かな足取り

 

 次々と現れる小滝やナメ滝をこなしていく。滝の規模の割に釜が大きく深いのがこの谷の特徴か。鏡のような水面に落ち葉が漂い、ここでも深まりゆく秋を感じてしまう。ちょうどお昼を過ぎたところなので谷の中まで日が差し込み、きらきらと輝いて美しい。

 

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水量少なめ

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大きな釜

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緑を映す水面

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極力濡れないように

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日の光が差し込む

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コバルトブルーの釜

 

この辺りは滑滝が美しいのだが、いかんせん水量が少ないのが残念だ。やがて大岩がごろごろしだすと一の滝も近い。

 

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末広がり8mのはず

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癒し渓

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巨岩

 

 やがて目の前に落差のある滝が現れる、一の滝だ。遡行図では3段、60mとあるが上の方は下からでは見えない。ここまで約1時間弱。まずまずの時間なので小休止をとる。

 

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一の滝

 

 一の滝の巻きは左側を杣道まで登っていくのだが、これが大変。ルンゼを詰め上がった後、植林の斜面を戻り気味に斜上していくのだが、標高差にして150mも巻きあがらなくてはいけない。ある意味、ここが一番の核心部だ。

 

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この巻きがつらい

 

 右岸についている杣道をたどり沢音が大きくなった辺りで谷に復帰する。少し行き過ぎたなと思ったらちょうど落ち口にぴったりだったので驚いた。思ったより戻っていたようだ。

 

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一の滝、落ち口

 

 一の滝の上は平凡な流れになり、しばらくは河原歩き。穏やかな流れには渓魚の稚魚が泳いでいた。

 

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何かの稚魚

 

 滝が現れだすと次は二の滝だ。これは前衛の滝と一緒に右側から高巻く。巻きの途中から覗き込むと滝の中ほどにテラス状の釜があるのが見えた。変わった滝だなあ。

 

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二の滝の前衛

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二の滝

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滝の途中にある釜

 

 二の滝上の二股を右にとると釜もった小滝が現れた。今日はここまで殆どぬれずにきたのだが、なぜか物足りない感じ。ゴールの三の滝までもう少しなので、思い切って泳ぐ事に(別に泳がなくてもいいのだけど)。薄暗い淵は少し不気味な感じがしたが、でも楽しい。やっぱり沢は水にぬれてナンボやねえ。

 

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二股

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釜が現れた

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せっかくなので泳ぐ。

 

 その後、斜瀑を2つほど越えると三の滝が見えた。落差50mの岩壁をまるで水のカーテンのように風を巻きあげて落ちる様は見事だが、やっぱり水量不足は否めない。時刻は15:00予定通りここで遡行終了。
去年の三の滝

 

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三の滝①

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三の滝②

 

 帰りは杣道から二の滝の辺りで林道に乗り換え、ぶらぶらとスメールまで。林道わきにはアケボノソウとヤマジノホトトギスがここでも秋を感じさせてくれていた。

 

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アケボノソウ①

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アケボノソウ②

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ヤマジノホトトギス

 

 スメールに戻って汗を流した後、リフレッシュパーク駐車場で宴会。Bやんに台湾での苦労話に肴に宴会に突入。Bやん、苦労しているようだねえ。また日本に帰ってきたら山へ行こうね。