宝竜滝(一の滝)
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 10名
<山域・形態>
<コース>
滝本集落(9:10)~宝竜の滝下(9:30)~宝竜の滝上(10:40)~コッペ滝~取水施設(11:50)~燈明滝(13:15)~ナベラゴ滝上(15:00)~滝本北谷との中間尾根~巡視路(16:30)~滝本集落(17:00)
堂倉谷で沢泊の予定でしたが、何故か台高だけ雨予報・・。仕方ないので晴天が期待できる南紀、滝本本谷まで日帰り遠征。隣の滝本北谷は何回か足を運びましたが、ここは11年ぶり2回目。北谷と比べてちょっと大味なのでここまで来るなら北谷ってなっていたのかもしれません。
しかし、滝本集落は遠い・・・。新宮からも1時間近くかかってしまう。北アルプスへ行くのと変わらないなあ。という事で滝本集落を出発したのは9時過ぎ。道路を少し歩き、看板から遊歩道に入ります。
この看板から遊歩道に入る
林道からすっかり消えかけた遊歩道の跡を辿ると宝竜の滝が見えます。那智の滝に次ぐ落差を誇る滝はやっぱり見ごたえがあります。滝壺で泳いだしまくんは引き込まれそうで焦ったみたい。
なんか見えて来た
宝竜滝(一の滝)
滝壺でクールダウン
宝竜の滝の巻きは左岸側の壁をトラバース気味に登ります。その昔は滝見道として整備されたような痕跡があり、とりつきには残置ロープがありました。今日は初心者もいるので念の為ロープを出します。
ロープを出して巻きます
昔は整備されていたみたい
二の滝も一緒に巻いてしまったという記録も見かけますが、ちゃんと二の滝の前に降り立つ事が出来ました。ここも釜が立派です。二の滝も左岸から巻き、容易です。
二の滝
二の滝の上で全員集合するのを待ち、遡行再開。最初は大岩ゴロゴロで大味な感じ。岩の苔と樹林で谷全体が緑色に包まれています。
遡行再開
やがてナメが現れると幅広の斜滝(コッペ滝?)が現れます。前回は直登したような記憶がありますが、今回は水量が多く厳しい感じ。おとなしく左岸の岩峰から上の滝も一緒に巻いてしまいました。
ナメ
下コッペ滝
右から巻く
谷に降りても登れないか角度の立ったナメが続きます。この辺りがコッペ滝でしょうか。左岸から巻き気味に進むと取水堰堤の前に降り立ちました。
コッペ滝、釜が深い
取水堰堤
取水堰堤を越えると奥コッペ滝。ここは滝に左側を巻き気味に登ります。その上にはナメが広がっています。
奥コッペ滝
ナメ地帯
寝そべりたくなる
ナメが終わると巨岩と傾斜の立ったゴーロ。ルーファイに苦労しながら登って行くといい時間になったので昼食休憩。11年前はもっとサクッと抜けたような気がしたのになあ。
昼食の後、頑張って進むと燈明滝。今日は水量が多くてとても見事です。みんな滝に打たれて煩悩を落とします。
燈明滝
滝行
寒くない~
記念撮影
燈明滝は左岸から巻き、続いて現れる白滝は右岸から巻きます。前回と印象が全く違うのは水量のせいかもしれません。
白滝は
左から巻く
白滝を超えるとナベラゴの滝が現れます。ここは右岸の枝谷から杣道に巻き上がるのが正解ですが、倒木の横たわるルンゼを登ってしまいました。後続はちゃんと安全なルートで登ってきます。
しっとりと緑色
ナベラゴ滝は左から巻く
ナベラゴ滝の上はナメ地帯。ここから癒しゾーンのはずですが、いい時間になってきたので、左の支谷から適当に尾根に取り付きます。わずかに踏み跡っぽいものがあるおので利用する人もいるのでしょう。
この滑で遡行終了
ここから尾根に取り付こう
ちょっと藪っぽい
植林に入る
尾根に出ると鹿よけの柵に阻まれるので柵沿いに歩きます。これが茨はあるし足元は悪いし、とても歩き難い。一旦尾根真を外れて南に下り、柵が途切れたら植林の作業道を歩いて再び尾根真に戻ります。
どんどん高度を下げると導水路の上に作られた巡視路に出るので、それを辿って滝本集落まで。最後の導水路沿いに高度を下げるのが暑くてきつかった~。
水路の巡視路
導水管の脇を降りる
何とか予定通りの時間に降りてこられてほっとしました。ここから着替えて愛知に戻るまで4時間超・・。日帰りにしてはちょっときついなあ。
それでも鈴鹿と違い、巨大な滝と独特のナメは一見の価値あり、新人さん達も喜んでもらえたみたいです。参加の皆さん、遠路はるばるお疲れ様でした。
今回のルート