大雪山縦走 神々の遊ぶ庭へ 白雲岳~旭岳② 2009.08.07
お鉢平
<メンバー>
夫婦
<山域>
北海道
<コース:3日目>
白雲キャンプ指定地~北海岳~間宮岳~旭岳~姿見池~ロープウェイ~旭岳温泉(泊
前半の記録
休憩の後はいよいよ旭岳に向けて出発。旭岳ロープウェイの姿見駅が今回の縦走のゴール地点だ。昨日に比べ若干雲が多いが相変わらず頭上には気持のいい青空が広がっている。たおやかな稜線を西に向かって歩きはじめる。
さあ、出発
たおやかな峰
稜線、特に北海岳から旭岳に向かう区間は植物もぐっと少なくなり、何だか殺風景。砂礫の道をゆっくりと歩いて行く。右手には歩いている間中、ずーっと眺めている北鎮岳が相変わらずの存在感を示している。
草木も無く、なんだか殺風景
存在感のある北鎮岳
向こうに見えるのは比布岳?
ゆっくりと歩いてるつもりだが、刻一刻と形を変えるトムラウシを見ていると自分たちがゴールへ向かって進んでるのがわかる。
もう一度トムラウシ
稜線が右に大きくカーブし始めると旭岳への分岐だ。地図上では荒井岳、間宮岳と山名が付いているが、ほとんど丘のような起伏で、知らない間に通過してしまいそう。分岐付近でこれで見納めになるお鉢平をもう一度目に焼き付ける。
緑が映える
しっかり目に焼きつけて
お鉢平一望
北大雪の山々
この辺りになると、朝一番で旭岳温泉を出発してきたパーティーとすれ違うようになる。左手にスキーの出来そうな大きな雪渓を眺めながらゆっくりと下って行くが、足元は火山特有のごつごつした岩になってきて少し歩きづらい。今までとずいぶんと雰囲気が変わってしまった。
スキーが出来そうな雪渓
いよいよ旭岳へ
熊ヶ岳、後旭岳、旭岳で形成される鞍部を通過し、いよいよ旭岳への登りだ。草木どころか頂上まで遮るものの何も無い急斜面にUちゃんはゲンナリ・・。えーあれを登るの?なんて言っているが、登らないと帰れませんよ。
そんな顔しなくても
最後の登りは見た目以上の高度差、距離は無く、頂上が徐々に近づいてくるのがわかる。ただ、足元はザレザレで下ってくる人はみんなへっぴり腰でずるずると滑りながら苦労して下りてくる。ここは足もとが悪いので自分のペースで歩く。後ろを振り返れば鞍部に雲が流れ込んできている。
頂上に人影が見える
雲が流れ込む
Uちゃん、ガンバレ
Uちゃんより一足先に頂上に着くが、雲で何にも見えない。せっかく北海道最高峰に来たというのに少々残念。Uちゃんを待つ間、雲が晴れるのを待つが一瞬薄くなっただけ。頂上では記念のツーショットの写真を撮って下山開始。
だいぶガスってきた
ようやく旭岳(よく頑張りました)
今回初のツーショット
旭岳はロープウェイの駅から2時間という事もあって、軽装の人や明らかに山をやっている人でない人もたくさん見られる。ガスの為視界は利かず、右手の地獄谷から上がってくる噴煙と硫黄のにおいを嗅ぎながら歩く。途中、登ってくる人たちに「あとどれくらいですか」と聞かれ、少々煩わしくなる。
ガスの中下ります
一瞬見える下界
噴煙の上がる地獄谷
Uちゃんもだいぶへばって来たので何回か休憩を取りながら歩いて行くと、ついに池が見えてきた。姿見の池だ。ここまで来れば下山したも同然。池の周りにはたくさんの観光客の姿が見えた。
姿見の池
ここはもう観光客の世界
残念ながら池に映る旭岳は見られず
ついにゴールの姿見駅へ到着。予想した時間よりもかなり早く着いてしまった。トイレを済ませ、顔を洗うとさっぱり。ロープウェイでたくさんの観光客の人と山麓駅に降り、そこでビール(生じゃないのが残念)ラーメンで縦走の無事完走を祝う。Uちゃん、良く頑張ったね。
ロープウェイ姿見駅
ああ、もう終わりか
無事完走を祝って乾杯
今日のお宿は清水の舞台から飛び降りたつもりでラビスタ大雪山に泊まる。早めにチェックインしたおかげで、家族風呂にもゆっくりと入れたし、Uちゃんも大満足。
遅くなる事を見越して夕食時間も遅くに予約していたが、お疲れでしょうという事でいちばんに切り上げてくれた。心こまやかなサービスがうれしい。ここでも洋食のコースを頂き、ウエイターさんのお勧めに乗せられてUちゃんはワインをガブガブ飲んでいた。(まあ、がんばったからいいでしょう)
ホテルのディナー(デザート)
食事の後はもう一度お風呂に入り、あとはぐっすりと眠った。これで私のメインの大雪山登山は終わり、明日からはUちゃんメインの北海道観光が始まる。さあ、もうひと頑張りだ。
<つづく>