晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

ツメカリ谷 完全制覇でヘロヘロ 2008.07.6

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やっぱり夏はこれだね


<メンバー>

山仲間

 

<山域>

 

<コース>
朝明-ハト峰-白滝谷出合-ツメカリ谷-県境稜線-ネコ岳-ハト峰-朝明



 御嶽から帰ってみると下界はあまりにも暑い。もう梅雨が明けたか?という天気に家でじっとしていられない・・。これは沢で泳ぐしか無いと思い、メールで仲間を集い鈴鹿へ出撃。みんな同じように暑さで参っていた様で、水遊びに馳せ参じたメンバーは7人。急造パーティーの割には結構な人数が集まった。
 
 朝明では沢装備の団体さんが集まっていた。ん、どこかで見たことあるな~と思ったら、雪の真の谷でお世話になった山想山歩の人たちだ。みんな考える事は同じだ。 

 

 沢へ出るにはハト峰を超えて滋賀県側へ下りなければならない。少しでも涼しいようにと沢沿いの道を選ぶが湿度100%近い湿気で汗をかいても体が冷えない。1時間と少しでハト峰に到着する頃には暑さでバテ上がってしまった・・。ハト峰の湧水で水分補給&クールダウンで元気を取り戻す。

 

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湿度99%のハト峰


 稜線を少し歩いて白滝谷沿いの道を降りる。沢沿いの道に入ったとたん急に涼しくなり、不快指数も低下。下りということもあって快調なペースで愛知川を目指す。途中のアカナメはそこそこの水量。

 

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沢沿いに入ると涼しい

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アカナメ 

 

 それでも朝明を出発してから白滝谷出合いまで2時間ほどかかった。暑さに耐えきれないメンバ-は早速泳ぎだす。私も水につかったがまだ水温低めで、泳ぎ通しには少しつらいか。

 

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我慢しきれずに泳ぎます

 

 お昼御飯はもう少し先で、ということで歩きだそうとすると男性二人づれ。ん、どこかで見たことあるな~と思ったらmayonekoさんとHashimotoさんだ。何でも今日は沢のmayoneko塾だそうだ。Hashimotoさんの服はすでにドロドロ、ここに来るまでも結構闘っていたんだろうか。天狗滝方面までいかれるという。泳いで行くのかな?

 

 われわれの方はいったん本流を下ってツメカリ谷を目指す。長いゴーロ歩きに退屈したメンバーはすぐに水につかっている。泳ぐとバテるって言ってんでしょ。

 

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遡行開始

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あまり泳ぐとバテルよ


 ツメカリ谷出合についた頃はもう12時を回っていたが、今日はお昼にソーメンをやる予定なので、先に核心部はやっつけておこうという事になった。お腹は若干空いてきたがここからが本番とばかりに小滝に挑みかかる。

 

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ここからが本番

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落ちても平気だよ

 

 廊下の出口(入口?)にかかる滝は泳いで取り付き、全身にシャワーを浴びながら左側を登る。みんな全身ずぶ濡れになるが果敢にアタックしている。楽しんでもらえただろうか。

 

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本日のハイライト①

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本日のハイライト②

 

 ここから先は滑滝が続く開けた明るい谷になる。スダレ滝を越えしばらく平凡な箇所を超えると10mの階段滝が現れる。「本日のソーメン大会はここで行います。」という開会宣言の下、鍋に湯を沸かしソーメンをゆでる。私は麺とつゆを持ってきただけだったが、今日は気が利くメンバーがいたので、たくさんの薬味を準備してくれた。
みんなお腹が空いていたせいか用意したソーメンはあっという間になくなってしまった。

 

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スダレ滝

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気持ちいい~

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階段滝

 

 遅い昼食が終わる頃に空がどんよりと曇りだした。先を急ごう。重くなったお腹を抱えて遡行再開。裏見の滝を通過すると、森の中の遡行となる。

 

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気持のいい滑が続く

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裏見の滝

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滝潜り


 ここからは目印のケルンを見て、右に尾根を乗り越し、隣の白滝谷にでるのが本来のコースだが、行けども行けどもケルンが見当たらない・・。おかしいな~と思っていたら、高度計はいつの間にか950mを超えていて、かなり行き過ぎてしまった事が判明した。

 

 辺りは傾斜は緩やかで古い炭焼き窯跡がいくつもあり、ソマ道と思われる道型もあった。昔の炭焼き基地のような感じだ。今日は日も長いのでここまま稜線まで詰める事にした。

 

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森の中を気持ちよく遡行するが


 薄い道型を辿って尾根に乗ったら主稜線では無くどこかの支尾根にでたようだ。あたりはシャクナゲの藪で道も無い・・。は~藪こぎか・・。尾根に上がるとハエがぶんぶん寄ってきてとてもうっとおしい。虫を追い払い藪をこぎながら原則に従い登って行く。

 

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稜線に出てしまった・・

 

 幸い本格的な藪こぎすぐに終わり、若い2次林の中の斜面を登って行くと不意に道にでた。どこかで見覚えがあるな~と思ったら、先週、赤坂谷から登りつめて辿り着いた尾根のようだ。という事は猫岳よりも北に来てしまったという事か。県境縦走路をハト峰目指して歩くが、暑いのと虫と疲労でヘロヘロになってしまった・・。

 

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雲海が迫る


 三重県側には驚くほど濃い雲海が迫ってきて、湯の山温泉や朝明方面はすっぽり雲の中だ。ガスでまっ白のハト峰で最後の休憩をとり、朝明に向かって下りて行く。

 

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ガスのハト峰


 朝明の駐車場で残っていたのは我々の車だけだった。でもなんとかヘッデンのお世話にならずに帰ってこられたのは良かった良かった。

 

 今回は何回も歩いたコースでもコース読みは慎重にしなければいけないという点が反省。後半のアルバイトはかなり疲れたので、沢登りが嫌いなったメンバーがいなければいいなと少し心配。皆さん、これに懲りずまた参加してください。

 

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今日のコース・・アルバイトが辛かった・・