赤坂谷から釈迦ヶ岳 雨の源流彷徨 2008.06.28
赤坂谷の滝(水はまだツメタイ)
<メンバー>
単独
木曜日、金曜日は梅雨にしてはいい天気だったのだが、週末になると途端に天気が悪くなる。今週山へ行かなければ3週連続出かけないことになり体がおかしくなってしまいそう。日曜日は完全に×だが、土曜日は何とか持ちそうなので鈴鹿に出かける事にした。
コースは先日やぶこぎネットでmayonekoさんとhashimotoさんが歩いた八風中峠から赤坂谷をめぐるというのを辿ってみる事に。沢装備なら濡れても一緒だし、あの辺りは美しい林があるので雨の中歩くのもいいだろう。
中峠道との分岐は八風峠にルートをとる。この辺りからガスが濃くなり雨もぱらついてきた。雲の中に入ったようだ。鬱蒼と茂った林の中を雨に濡れながら九十九折りの道を登って行くと昔の旅人になった気分。傍らの石地蔵に思わず手を合わせてしまう。
木の葉の間からさす光はまだ明るい
八風峠から県境尾根を少し南に歩いて中峠に到着。ここから滋賀県側の緩やかな斜面をカシラコ谷に向かって下りて行く。ガスで視界も悪く、メガネが雨に曇って歩きにくいが、なんとか踏み跡、古いテープの跡を拾って下る。まあ、適当に下って行けばそのうち本流に収斂されて行くだろう。
源頭部は視界10Mほど
なごませてくれるコアジサイ
穏やかな流れのカシラコ谷
途中、尾根をのっこして赤坂谷へ向かう道を横切り更に流れに沿って下る。いつの間にか道を見失ったようで流れの中の石の上を歩く。瀬の音が大きくなってきたかなと思うった所でようやく赤坂谷出会いに到着。ガスから出たようで空は思ったより明るい。ここで腹ごしらえをする。
歩きはじめてすぐに足元を見ると何やら米粒のような白いものが打ち上げられている。何かな?と思ってよく見たらドウダンツツジの花びらだった。雨で流されたのだろう。もう夏もすぐそこだな。
沢登り開始(でも巻き)
小滝と釜
やがて赤坂谷の見どころになるナメ滝群が現れる。バシャバシャと水と戯れたいがやっぱり寒いので慎重に登る。今日は沢靴では無くハイパーVなのでコケのついた川床は気を抜くとツルッと行きそうだ。慎重に、慎重に。
これもバシャバシャ登りたい
大ナメ(ここでソウメンしたいなー)
面白そう、でも寒いな
渓相が穏やかになってきたなと思ったらすぐに平流になってきた。夏はこの辺りからツメカリ谷に乗超すが今日はさらに詰め上がる事にする。といっても流れの中をいつまでも歩いているとスピードも上がらず、バテてしまうので早々に左岸にある道跡に乗って県境稜線を目指す事にする。
すっかり平流になった
流れに沿ってはっきりとした道が付いているが、昔のソマ道と造林の仕事道が交錯し、時々崩れた箇所もあるので道を見失わないように慎重に歩く。しばらく行くと造林小屋の崩壊した跡があった。4年前に来た時はまだしっかりしていたんだけどなあ。
雨に濡れるヤマボウシ
やっとはっきりした道に出たと思ったら予想通り猫岳と釈迦ヶ岳の間の鞍部にでたようだ。ああ、やれやれ。見覚えのある場所にでてほっとしたがここからに道のりを思うとうんざりする。稜線上は濃いガスに包まれ、歩いているだけでビトビトに濡れてしまう。釈迦ヶ岳を通過し、南峠を目指す。
視界5Mの県境稜線
八風峠から降りてくる道と合流ししばらく歩くと道幅も広がり視界も開けてくる。雨は本格的に降ってきて見上げた山肌を雲が駆け上がって行く。