鳥見的遠征記① 奥裾花自然の森 2006.05.13
残雪と水芭蕉
<メンバー>
サークル
<山域>
戸隠
<コース>
名古屋~中央自動車道~豊科IC~奥裾花自然の森~戸隠キャンプ場(泊)
いずれもその世界の者なら、どんな困難をも乗り越えて訪れなくてはいけないという共通点がある。今回は鳥見の達人、suzuka birdさんの案内で鳥見(バードウォッチング)の聖地「戸隠」へ行くことに。
金曜日の夜 9:30に名古屋を出発。名神~中央自動車道~信越自動車道を乗り継ぎ、豊科ICを下りて深夜の一般道を北上する。奥裾花自然の森の駐車場に着いたときには翌日の2:30になっていた。トータル5時間の移動はまさに「遠征」といってもおかしくない。
駐車場にテントを張り、就寝。但し、起床時間は5:00。鳥見は早朝でなければいけないらしい。テントを張り終えるとすぐに雨が降ってきた。しかし、眠気は頂点に達していた為、即座に眠りに落ちた・・。
約2時間後、眠い目をこすり、テントを撤収。明るくなってから周りを見渡すと季節が1ヶ月戻ったような気がした。山には雪が残り、山桜が咲いている。雨もしとしと降っている。砂防工事用に整備された舗装道路を登り、奥裾花自然の森へ向う。水芭蕉の大群落が有名で観光客がバスでたくさん訪れるという。
まだ早春の気配
こんなコンディションでも鳥見になるのかと聞いてみると、夏鳥(夏に日本に渡ってくる鳥、冬は東南アジアにいる)は今が縄張り作りのスタートで、雨だからと言って休んでいられないのだそうだ。鳥も相手を見つけるのは大変だ。雨の中、合羽を着ての鳥見になる。
合羽装着・・雨でも大丈夫
奥裾花自然の森は湿地帯の中に広葉樹林が広がる雰囲気のいいところだ。しかし、観光客用に完全に整備され、なんだか味気ない。でも鳥を探すのは常に上を向きながら歩かなければいけないので安全かも知れない。
呼び物である水芭蕉はまだ雪の中で6分咲きぐらい。朝ぼらけの中、幻想的な姿を見せてくれる。
雪の中の水芭蕉群落①
雨に濡れる水芭蕉
あたりは寒く、おまけに眠い、が、さすがに鳥の鳴き声はあちらこちらから聞こえてくるのでボーっとしていられない。目のいいメンバーがすばやく見つけ、仲間に教える。それをみんながいっせいに双眼鏡で探す。
キビタキという黄色い小鳥が頻繁に現れる。ゴジュウカラが雪の上を飛び回り、アカハラ、アオジの声が聞こえる。気温が上がってきて鳥たちも活発になってきたようだ。「ショウチュウイッパイ グビー」と鳴くセンダイムシクイの声も聞こえる。
こんな中でも鳥はいます
鳥の声に誘われて森の奥に進んで行くと、ドラムを叩くようなすばやいテンポの打撃音が響く。アカゲラ(啄木鳥の仲間)のドラミングだ。音はするのだが姿は見えない。みんなが必死になって探していると、偶然Eちゃんが双眼鏡で捉えた。
そこにはテレビや図鑑で見るように啄木鳥(アカゲラ)が木に停まり、くちばしを木に打ちつけているのが良くわかる。赤と黒と白のコンビネーションが美しい。(写真が無いのが残念)この動作もエサを採る為ではなく、縄張りを主張しているのだと言う。今日は勉強になる。
雪の中、鳥の気配を探して
あっ あれは何~?
ざる大盛で1000円。確かに美味い。私は関西人なのでウドン党なのだが、それでもこの蕎麦は美味いと感じた。おろしがねで擦るワサビが鼻を突く。お代わりがしたい所だが混んで来たのでガマンする。
戸隠神社 中社
行列のできる蕎麦屋で
蕎麦でお腹を満たした後は、今夜の宿、戸隠キャンプ場に向かう。キャンプ場ではこの雨の中、たくさんのテントが張ってあり、オートキャンプの家族連れで賑わっていた。
みんな同じテントが数十張りもあるので驚いていたら、このテントメーカーのイベントらしい。
バンガローに荷物を降ろすと夕食まですることが無い。戸隠神社奥社まで散策する。
雨はやむ気配は無いが傘をもって散歩。途中、キクザキイチゲのつぼみがたくさん見える。晴れていたら花が開いていただろうに残念だ。
雨はやむ気配は無いが傘をもって散歩。途中、キクザキイチゲのつぼみがたくさん見える。晴れていたら花が開いていただろうに残念だ。
唐松林の中を
随神門
キャンプ場へ戻ると夕食のカレーつくり。今回のメンバーには、料理が得意(?)な人が何人もいるので安心して任せておける。野菜を刻むのを手伝って後は煮えるのを待つばかり。
バンガローの中でカレーを囲んで鳥あわせ(今日見た鳥を確認する)をする。私の知らない名前もいっぱい出てくる。
お腹がいっぱいになるのと同時に急激に睡魔が襲ってきた。明日の朝も4:00起床なので早々にシュラフに潜り込む。
キャンプ場は騒々しかったが、そんなのお構い無しで眠りについてしまった。明日はどんな鳥が見られるか・・。