晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鎌ヶ岳 馬の背尾根は花の尾根 2006.04.22

f:id:ikuyayuuki:20200505220407j:plain

イワウチワ

 

<メンバー>
単独

 

<山域>

 

<コース>
湯ノ山温泉~三岳寺~馬の背尾根~(山頂は踏まず)~長石谷~湯ノ山温泉

 

 このところ休みになると天気が怪しくなる。しかも最近は仕事の方も怪しくなり、土曜日は午前中、日曜日は終日仕事になってしまった。

 

 しかし、この季節にどうしても見ておきたい景色がある。湯ノ山温泉付近のアカヤシオやイワウチワがそれである。藤原岳福寿草とならんで「鈴鹿の春」を代表する景色だ。曇天の半日山行という恵まれない条件だが、しばらく山はお預けにある気配が濃厚なのであえて出かけることにした。

 

 午前11:30に仕事場を切り上げて、伊勢湾岸道に飛び乗る。これを使えば40分で湯ノ山温泉に行くことができる。(通常は1時間半)

 

 湯ノ山温泉の蒼滝Pに車を停め、淋しげな温泉街を抜け三岳寺の裏から尾根に取り付く。時間は既に昼を過ぎており、今から登りだすハイカーはいない。取り付いてすぐに馬の背不動のとミツバツツジの出迎えを受ける。

 

f:id:ikuyayuuki:20200505220259j:plain

三岳寺

f:id:ikuyayuuki:20200505220306j:plain

馬の背不動

f:id:ikuyayuuki:20200505220310j:plain

ミツバツツジ

 

 やがて、尾根はイワウチワのピンクの回廊に変わる。鈴鹿では比較的良く見る花だがこれだけ多いと壮観である。ピンクのフリルをまとった可憐な花は、少しづつ色合いが異なり見ていて飽きない。

 

f:id:ikuyayuuki:20200505220315j:plain

イワウチワ①

f:id:ikuyayuuki:20200505220322j:plain

イワウチワ②

 

 アップダウンのある尾根を歩き高度を上げて行くと、頭上に淡いピンク色の花がチラホラし始めた。アカヤシオだ。これも淡いピンク色の花びらできつくなく、丸みをおびた姿がほんわかとした気分にさせてくれる。
 

f:id:ikuyayuuki:20200505220327j:plain

アカヤシオ

f:id:ikuyayuuki:20200505220332j:plain

アカヤシオ

f:id:ikuyayuuki:20200505220339j:plain

御在所をバックに

 

 アカヤシをは標高600m付近で見頃を迎えていた。御在所をバックに春らしい景色を見せてくれるが、空模様は段々怪しくなってきた。どんよりと曇り始める。

 

 標高700mを越えると花はつぼみになってきた。アカヤシオ前線を通過したようだ。これ以上登っても展望は望めないので、頂上(鎌ヶ岳)には行かず、長石谷へ降りることにした。

 

f:id:ikuyayuuki:20200505220347j:plain

開花を待つつぼみ

 

 長石谷へは犬星の大滝の少し上に降りることになる。時間が遅いせいで静かな山歩きが楽しめる。ここもイワウチワの多い谷である。

 

f:id:ikuyayuuki:20200505220353j:plain

イワウチワ③

f:id:ikuyayuuki:20200505220407j:plain

イワウチワ④

f:id:ikuyayuuki:20200505220402j:plain

イワザクラ

 

 コースを短縮したせいで思ったより早く湯ノ山温泉に到着した。歩行時間は約3時間半。良い季節なのでもっとのんびり歩きたいが仕方が無い。時間と天気の割には良い山歩きだできた。明日からの仕事も頑張れるってものだ。