鎌ヶ岳 鈴鹿の春は一気に加速中 2009.04.18
水沢岳北面から鎌ヶ岳を望む
<メンバー>
サークル
<山域>
<コース>
宮妻峡~水沢峠~(鎌尾根)~鎌ヶ岳~(かずら谷道)~宮妻峡
今週のサークルの山行はZ君が初リーダー。メンバーが多い方が楽しいだろうという事で直前に参加表明。高速道路がいつもより渋滞していたのでちょっと遅れそう。集合場所でなく直接、宮妻峡へ向かう。
宮妻峡の駐車場はすでに10台以上の車が停まっている。キャンプ場は閑散としているのでみんな山へ行くのだろう。大盛況だ。林道沿いの木々には若葉が芽吹きはじめ、あたりは目にしみるような明るい黄緑色に染まり始めている。山桜も満開で風が吹くとハラハラと花びらが散っていた。一週間前に比べると見違えるほどに春が進んでいるようなだ。
新緑と山桜
水沢峠への道
イワウチワ
水沢峠から水沢岳は今回でいちばん急な登りになる。もろく風化した花崗岩のザレ尾根は両側が切れたっていて何ともアルペンチック。天気はいいが気温が高いせいで視界はそれほど良くはない。南の山々もうっすら霞んで見える。
水沢岳への登り
水沢峠で休憩した後、いよいよ鎌尾根縦走のスタートだ。最初は水沢岳北面のキノコ岩の下降。ここから見る鎌ヶ岳がかっこいいんだなあ。ここは見る度に風化が進んでいるようで左手の踏み跡を木を掴んでの下降になる。
水沢岳北面より鎌ヶ岳を望む
滑らないように慎重に
いったん降り切ってしまうとなだらかな尾根歩きになる。800mあたりで見ごろのアカヤシオも稜線上でもぽつぽつ咲始めてている。先週の下見では全く花が咲いておらず、心配だったというZ君、アカヤシオの花を見つけた時には思わずガッツポーズ。
こういう穏やかなところも
アカヤシオ咲いていました
ピンクがかわいい
鎌尾根は終始鎌ヶ岳を見ながら歩ける北進がお勧めだ。アルペンチックな痩せ尾根に尖った山頂。足もとにはハルリンドウが顔を出して気持がいい事この上ない。鳥たちも盛んにさえずっており、体全部で春を楽しむ事ができる。
尖ってますねえ
ハルリンドウもひょっこり
屏風岩まで来ると雨乞岳や御在所岳も間近に迫って来てだいぶ進んだような気がする。鎖場を通過したり、ちょっとスリルのあるコースだが尾根好きにはたまらないだろう。ふと宮妻峡方面に目をやるとタムシバの白い花があちこちに咲いていた。
屏風岩
稜線はまだ蕾が多い
屏風岩の鎖場
タムシバが満開
屏風岩を過ぎ、岳峠までもう少しという所までやってきた。気がつくとさっきまで元気にしゃべっていたTちゃんがまったくの無口になっている。時計を見ると12時をかなり経過していた。そうか、お腹が空いてきたんだ。アップダウンをいくつか繰り返し、笹をかき分けるとようやく岳峠に到着。リーダーもひと安心だ。
アルペンチックだねえ
岳峠までもう少し
鎌ヶ岳の向こうには雨乞岳
やっと到着(暑いとバテル)
おにぎりをほおばっていると若いカップルの男性から「たろーさん?」と声をかけられた。頭の中で検索エンジがフル回転するが、該当する顔はなかな思い浮かばない。聞けば数年前に短い期間、サークルに所属していたH君だった。思いだした。となりの女性も同じく元会員のYさん、こっちは何とか名前が思い出せた。二人とも山に来る機会が減り退会していったのだが、実はサークルでの出会いがきっかけで結婚したという。そして今は二人で山登りをがんばっているとの事。もうびっくり。自分が感知しない所でも他人の人生に影響を与えているのだなーと思うと何だか不思議な気がする。今でも会のHPや当ブログも見ていただいているという。またどこかの山でお会いしましょう。(お幸せに)
ちょっとしたハプニングの後、ザックをデポして空身で頂上に向かう。
鎌尾根を振り返る
時間は13時を回っていたので山頂はさすがに人は少なくなっていた。記念撮影をし、再び鎌尾根に目をやるとよくあんなクネクネのアップダウンを越えてきたもんだなと思ってしまう。帰路はかずら谷道で宮妻峡へ向かう。
鎌ヶ岳頂上より鎌尾根
記念撮影
いい景色
かずら谷道は展望も無く単調なのであまり好きではないのだが、今日は木陰が涼しく、アカヤシオも咲いていて楽しみながら下る事ができた。宮妻峡あたりまで下ってくるともうイワカガミが咲いていた。これは5月の花なのに~。
帰りもアカヤシオが迎えてくれた
このピンクがええなあ
イワカガミが咲きだした
イワカガミ2
予定通りの行動時間で無事、宮妻峡に到着した。何度も歩いたコースだったが、青空に花が咲き乱れ、いつに増していい山歩きができた。Zクンありがとう、またガンバッテネ。