晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 元越谷 沢登り 2022.05.08

ワイワイと元越谷

 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 10名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

鈴鹿沢登

 

<コース>
林道ゲート(8:00)~入渓(8:30)~元越大滝(9:15)~仏谷出合(11:30)~県境稜線(13:40)~水沢峠(13:55)~林道ゲート(15:30)

 

 GW終盤は鈴鹿の宝石箱、元越谷へ。体験参加者1名を含む10名で行ってきました。美しい廊下と優しい小滝群。初心者を沢好きにするにはもって来いの沢です。個人的には通算16回目の遡行です。

 

<15年前、初めての元越谷>

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 

 車を乗り合わせて武平峠を越え、林道ゲートまで入ります(橋を渡ってからはダートなので車高の低い車は要注意)。沢装束に身を固め、まずは林道を歩きます。

 

今回の駐車場所

 

 林道を30分ほど歩いて入渓。最初は易しいゴーロ歩きから。新緑の緑と水面のキラキラが美しい。

 

入渓

 

 いくつか堰堤を超えると両岸が迫ってきて、奥に最終堰堤が現れます。これまでは左岸から危ういトラバースで超えていましたが、土砂で堰堤左側が埋まっていたのでそこから簡単に超えられました。

 

最終堰堤、左から簡単に超えられる

 

 最終堰堤を超えるといよいよお楽しみ区間が始まります。まずはエメラルドグリーンに輝く釜が現れます。まだまだ寒いのにナベちゃんは喜々として泳ぎ。その他の良識あるメンバーは右からへつります。まひろ君はうっかり足をすべらせドボン。

 

躊躇なく泳ぐなべちゃん(今日は寒い)

うまくへつって

いきなりドボン!

 次に現れるのは元越大滝。今日はなかなかの水量です。集合写真を撮った後、3チームに分かれ超えて行きます。

 

元越大滝

 

 ナベちゃんチームは定石どおり左岸のルンゼから巻き。私のチームはメンバーの希望もあり直登を選択。とは言っても落ち口のすぐ横を乗り越す形です。

 いいホールドが無く、水量多めで少し手こずりました。手掛かりに使った残置ハーケンも心もとなく慎重に超えて行きます。後続はロープで確保。

 

どこから攻める?

 

 その上の小滝も念の為、ロープを出して超えます。右岸、左岸、どちらでも行けますが、滑っている所でのスリップには注意です。

 

その上の小滝も超える

 そしていよいよ鈴鹿の宝石箱に突入です。白く輝く花崗岩、エメラルドグリーンの淵、簡単に登れる小滝群。ここを遡行して沢が好きにならない人は沢に向いていないと思います。

上手く映ってるかな?

壁際をすり抜けるように

体重移動やで

バンドをへつる

 

 今日は気温が低く、バシャバシャと水遊びをする気分にはなれないのですが、あまりの美しさに思わず水に入っちゃうメンバーも。

水に触りたくなった

各自、自由に登ってください

寒いんじゃないの?

 

 仏谷の出合いを過ぎるとちょっと楽しめる小滝が出てきます。ステミングをうまく使うのがコツかな。癒しばかりだと退屈するので丁度いいアクセントになります。

ステミングをうまく決めて

フリクションを信じて

 

 今日の昼食はせっかくの大人数なのでソーメンを準備しました。水が涸れる前に適当な所でお湯を沸かして準備をします。

 ところが気温が低くてソーメンどころじゃありません・・。美味しかったのは美味しかったのですが、みんなブルブル震えながら食べてしました。こんなことならうどんにすればよかったかな?。気温を見誤りました、反省・・・。

お昼はソーメン
 

美味しいけど、寒い・・・

まだ出来ないかな?

 昼食後、遡行再開。ラストの多段滝(15mくらい)は滝の左側から超えて行きます。ちょっと高度感ありますが、ホールド、スタンス、立木もあり簡単です。

 

最後の滝

 

 最後の滝を超えると沢は小川のようになります。沢沿いの杣道を詰めて最後は県境尾根に詰めあがります。

 

沢を詰め上がると

稜線に出ました

 

 後は水沢峠から登山道でゲートまで戻ります。あまり歩かれていないので道型は不明瞭ですが、テープも多いので迷う事は無いと思います。峠からゲートまで約1.5時間。お疲れ様でした。

 

 さすがに16回目となればドキドキワクワクはありませんが、美しい癒し渓を仲間とワイワイ遡るのはやっぱり楽しかったです。体験さんも沢好きになってくれるとうれしいなあ。

 

 ご一緒頂いた皆さん。ありがとうございました。