北アルプス 爺ヶ岳東尾根 雪洞泊② 2022.03.12-13
爺ヶ岳をバックに
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 4名
<山域・形態>
北アルプス・雪山
<コース:2日目>
泊地(5:40)~P2(6:20)~P1(7:05)~爺ヶ岳中峰(7:50)~P1(8:25)~P2(9:15)~泊地(9:35~10:35)~P3(10:40)~ジャンクションP(11:10)~昼食~鹿島山荘(13:10)~駐車地(13:30)
<前日の記録>
夜は屋根(タープ)が飛ばされる事もなく快適な一夜。イグルーの二人もよく眠れたようです。ただ、ケイ君のイグルーは隙間が多かったらしく、吹きこんだ雪でシュラフカバーが真っ白になっていたそうです。
天気は下り坂なので早めに出発。空は昨日とは打って変わってグレーの世界に。
一転してグレーの世界
P2への急登を超えるとナイフリッジ。雪も豊富でトレースも明瞭なので不安感はありません。ただ、落ちるとただでは済まないので慎重に歩みを進めます。
この辺がナイフリッジ?
慎重に歩きます
で、ナイフリッジを超えた辺りにドーム状のイグルーがありました。薄く切り出したブロックを丁寧に積み重ね、まるで絵にかいたようなイグルーです。中は3人位なら十分寝られそう。こんな細い尾根上に作れるなんて凄いなあ。
何と、熟練者のイグルーが
P1から主稜線に上がると風が一層強くなってきました。バラクラバ、ゴーグルをつけ、耐風姿勢を取りながらじりじりと頂上を目指します。
稜線を目指す
風が強い・・・
耐風姿勢でやり過ごす
風は強いものの、視界は良好でまだ下界が見渡せます。途中、挫けそうになりましたが出発から2時間ほどで爺ヶ岳中峰に到着。頂上では気持ち風が弱まり、写真を撮る余裕もありました。
何とか
山頂に到着
記念撮影
剣岳方面はガスがかかり絶景バーンとは行きませんでしたが、まあ、ここまで来られたので良しとしましょう。後は来たルートを戻ります。
爺ヶ岳東尾根
途中、熟練者イグルーに入ってみました。何層にもブロックを丁寧に積み上げていて本当にいい仕事しています。中に入ると風も感じず快適。来シーズンはイグルー造り頑張ってみよう。
熟練者イグルーの中に入ってみる
下ってくると青空が広がってきました。すれ違いに登って行く日帰りの登山者をうらやましく思っていましたが、彼らは風が強く撤退したようです。中々難しい気象条件です。ナイフリッジでは風で煽られて少し緊張。
ガスは取れてきたけど風はさらに強い(我々の後に登った人は撤退していた模様)
飛ばされないように慎重に
泊地まで4時間ほどで戻ってこれました。これなら昨日頂上を目指しても余裕があったかな?泊地を撤収し下山します。P3には新たにイグルーが作られていました。イグルーブーム来てる?
ここにもイグルーが
ガスも晴れてきて稜線がくっきり見えている間に記念撮影。あとはひたすら東尾根を下り、お昼過ぎには鹿島集落に到着です。お疲れ様でした。
記念撮影
北アルプスのバリエーション入門コースに雪洞泊の組み合わせ。時間的に余裕があり縦穴式雪洞もちゃんと作れたのでいい経験になりました。来シーズンはイグルー造りをマスターし、もっと自由度のある山行が出来るといいなあ。
同行頂いた皆さん、ありがとうございました。