鈴鹿 御在所前尾根 7年ぶりの挑戦 2018.11.17
<山域、形態>
鈴鹿、岩登り
<コース>
裏道入口(7:30)~前尾根取り付き(8:45)~前尾根登攀~櫓のコル(12:00)
~裏道~裏道登山口(13:20)
一番好きな山行形態は沢登りだが超マイナージャンルである沢登りオンリーではサークルでの活動に限界を感じている。何か新しいジャンルを開拓したいと思い考えついたのがバリエーション登山(アルパインクライミング)だ。
登山道を使わずに山頂を目指すのは沢登りと通じるものがあり、これなら一緒に楽しむメンバーを沢よりは得やすいのでは無いかと考えた。
という事でまずはトレーニング。行先はマルチピッチの練習が出来る御在所前尾根に決める。
ただ、前尾根をちゃんと登ったのは7年前(しかも連れていってもらった)。ロープを頻繁に出す沢にも最近は行って無いので自分以外の面倒を見る事は出来ない。なので、メンバーは最近前尾根に頻繁に通っているなおちゃんと二人。
裏道登山口に車を停めて北谷をてくてく歩く。ガチャと50mロープを入れたザックはずっしり重く、アルパインをやるには歩荷能力も無いといけないなあと感じる。
1時間と少し歩いて前尾根の取り付きに到着。絶好の登山日和なので順番待ちも覚悟していたが、我々以外のパーティーは無く何と一番乗り。後続も見えないのでクライミングに集中出来そうだ。クライミングシューズに足を入れると気が引き締まる。
藤内壁入口
取り付きのP7クラックは難易度的には今回のルートの核心。ここをリードで越えられるかどうかが自分の登攀力を確認する上での重要なポイントと考えている。どっちがリードするかジャンケンで権利を勝ち取りいよいよクライミング開始(ドキドキ)。
前尾根P7
垂直に近い岩壁を登るのは沢で滝登りするのとはだいぶ違うが、なおちゃん購入のカムもばっちり決まり、思ったよりもスムーズに登る事が出来た。P7の中間点で一旦ピッチを切りなおちゃんをビレイ。支点からはリードを交代するというツルベ方式を採るが、ビレイデバイスの付け替え、登攀具の受け渡しもスムーズに出来た。P7上部のちょっと小難しいスラブをフォローで超えると一安心。
セカンドで
結構な高度感
P6から上はノーマルルート(一番易しいルート)を選んだので難しい箇所は無く、ロープワークの手順確認をメインに登って行く。後続もいないので見晴のいいスラブの上で大休止。
この辺はもう易しい
高度感はある
次のピッチに歩いて移動し、さあ登ろうかという所で足に違和感が。よく見るとクライミングシューズの底とアッパーがパカッと分離してしまった・・。8年以上前に買った物なのでそろそろ限界だったのかも。もう難所は超えていたのでアプローチシューズに履き替え、すべてセカンドで登る事に。(場所が場所だったら重大なトラブルになっていたかも・・反省)
この辺は何とかなった
やっと写真を撮るとる余裕も
アプローチシューズでは厳しい・・・
途中、ガスで包まれ一気に寒くなったが午前中にP2櫓のコルまで到着。ヤグラは我々だけでは力不足なので又の機会にチャレンジする事にする。
前壁ルンゼを使って裏道に降り、あとはスタスタと歩いて下山。途中、藤内小屋のおじさんに「こんな寒い日に岩登りする奴はそうおらんよ」と言われ、空いていた訳が分かった(先週まで沢に行っていたんだけど)
櫓は次回の楽しみ?に
なにはともあれ久しぶりのクライミングは無事終了。登攀もロープワークも思ったよりスムーズで何とか次のステップに進める目処が立ったかな。やっぱり連れて行ってもらうのでは無く自分たちでチャレンジをしていくのは楽しいなあ。