晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

これまでを振り返って⑦ 拡大と挫折(2016年)

 山行を企画する事に制限を無くした(事前調整をしなくなった)事に加え、2013年から2014年に入会したメンバーがリーダーをするようになった為、山行企画回数が爆発的に増えました。

 私も積極的に沢登りのアピールし、3月から沢登りをスタート。当初は目新しさもあって多くのメンバーが参加してくれました。6月の釜の沢では10人で沢泊を実施、前年からの念願だった赤石沢も手応えを感じていました。

 ところが調子に乗って大雨の後の泳ぎ沢(大峰、葛川)に13人で出かけ、溺水事故を起こしてしまいました。幸い、命に別状はありませんでしたが、一歩間違えれば死亡事故につながり兼ねませんでした。

 事故のイメージが残るので泳ぎの沢は自粛し、沢企画も慎重なものに変更しました。また、沢講習やロープワーク講習などの教育に力を入れました。ただ、会内で盛り上がりかけていた沢登り熱は冷めた感じになりました。

 お盆にはこれも念願の一つだった金木戸川小倉谷に行けましたが、同行メンバーは二人のみでした。(これくらいが当たり前かもしれませんが)

 一方で、経験を積み、いろんな所へ出かけられるようになったメンバーは自ら山行を企画し、どんどん出かけて行きます。みんなの好むのはアルプス縦走やキャンプや観光がメインの山行、また岩登りをやるメンバーも増えてきて、沢登りの影が徐々に薄くなってきました。


 運営面では複数の山行参加回数の多いメンバーに役員をやってもらい、これまでのほとんど一人で切り盛りするスタイルから、共同で会の運営方針を決めていくスタイルに移行しようとしました。

 ただ、私への遠慮なのか、面倒な事は極力避けたいのか分かりませんが、役員たちの反応は薄く、実質一人での切盛りが続きます。

 自身が思うような山(沢)が出来ない中、運営の負担は増えるばかりでストレスが溜まります。会が盛り上がる事は本来喜ぶべき事なのですが、心のどこかで「自分が作ろと思ったのはこんなのじゃないのに・・」と、マイナス思考に支配されるようになってきました。

 以前の様に、本当に自分のやりたい山(沢)は会の外でやっていければこんな事は思わなかったのでしょうが、それもそれも何か違うような気がします。

 常に何かモヤモヤを感じていました。

 当時、こんな記事を書いていました→「沢登りのパートナー

2016年会全体の山行回数115/年 内 42回企画(個人総山行回数67回)