晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

笈ヶ岳 豪雪地帯の秘峰に登る① 2017.04.01

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笈ヶ岳 遠いなあ

<メンバー>

<山域、形態>
白山 ハイキング

<コース>
一里野温泉スキー場(7:20)中宮発電所(8:10)~山毛欅尾山(12:30)
P1271(14:10)~泊地(16:05)

<天気>
快晴

 白山北部はお気に入りの山域。人の少ない静けさと自然の豊かさ、そして信仰の山らしい昔の人たちの足跡・・いろんなものに惹かれる。カレンダー上4月に入り、世間はもう春。雪深い白山でもそろそろ大丈夫だろうという事で、以前から行きたいと思っていた笈ヶ岳へ行く事にする。

 まずは一里野温泉スキー場に降り立つ。先週まで営業していたスキー場はひっそりとしている。雪はまだ十分にあった。

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ひっそりとしたゲレンデ

 笈ヶ岳へは中宮発電所から山毛欅尾を辿るコースを選択する。スキー場から一旦谷に向かって下り、発電所を目指す。途中の林道に積もった雪は腐っていて最初からワカンを履いてスタートになる。

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発電所まで一旦下る

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 発電所の裏から尾根に取り付く。取水管脇の階段を使うという情報があったが見つけられず、すぐ脇の切り開きに取り付く。いきなりふくらはぎ泣かせの急登にヒイヒイ・・尾根芯にのったらしばらくは導水管を辿る。

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導水管を辿る

 水路が山中に消えると疎林の尾根の登り。テント泊装備の重荷と重い雪にこれまたヒイヒイ言ってしまうが、青空に励まされながら登る。

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尾根を登る

 傾斜が急なだけあって標高はどんどん上がって行く。振り返ればまだまだ真っ白な山々を見下ろす位になってきた。

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まだまだ白い山々

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しかし急だねえ

 黙々と足を動かしてやっと山毛欅尾山に到着。白山の北側、去年のGWに縦走したルートが良く見える。

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黙々と登る

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白山が見える

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山毛欅尾山付近で記念撮影

 これでしんどい登りはもうないかなと思いながら冬爪山への稜線を歩きだすが、これは大きな間違い。稜線は絶えずアップダウンを繰り返し、張り出した雪庇は気が抜けない。ふうふう言いながら歩いて行くと遥か遠くの稜線に笈ヶ岳らしいピークと大笠山が見える。本当にあそこまで行けるんかいな。

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うーん、緊張

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遥か遠くに笈ヶ岳(右)と大笠山(左)

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白山を眺めながら

 疲労も溜まって来たしいい時間にもなってきたのでテン場を探しながら歩く。テントはどこでも張れそうな感じだが少しでも先に進んでおきたいと思い、冬瓜平の分岐(明瞭な道は無いが)辺りにテントを張る。これなら明日、冬瓜平経由で戻ってきてもロスは無い。

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そろそろテン場を探さねば

 テントを張ったら水を作って食事の準備。今シーズンは結構雪山泊をやって来たので慣れたもの。そして今回は食担なので鍋を作る。

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美味しく出来たかな

 鍋も美味しく出来、お腹もいっぱいになったところで早々に寝る。今日も寝不足だし、明日は長距離なので体力の回復を図らなくてはいけない。幸い、風もなく、気温も高めだったので寒さを感じる事もなく、ぐっすりと眠る事が出来た。