晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

笈ヶ岳 豪雪地帯の秘峰に登る② 2017.04.02

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どこまでも白い山と青い空

<メンバー>

<山域、形態>
白山 ハイキング

<コース>
泊地(5:15)~冬瓜山(6:40)~シリタカ山(7:10)~稜線(8:30)~笈ヶ岳(9:15)~冬瓜平~泊地(12:0013:00))P1271(14:20)~山毛欅尾山(15:40)中宮発電所~一里野スキー場(18:00)

<天気>
快晴

 2日目は距離を考えて5時出発。冬瓜山への稜線を歩き始めると白山方面がほんのりピンクに染まって来る。今日も快晴だ。

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ピンクに染まる白山

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冬瓜山への登り

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白山北部が一望

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日が当たり始める

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景色のいいところで記念撮影

 冬瓜山への尾根はどんどん細くなり雪庇も張り出してくる。ちょっと緊張の歩き、噂のナイフリッジはどの辺だろうと話ながら歩いて行く。

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これがナイフリッジ?(では無かった)

 頂上直下の急斜面は雪がべったりついていた。参考に見ていた記録では岩が露出していたので今回は雪は多めのようだ。

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慎重に慎重に

 雪壁を登り切ったらそこが冬瓜山の山頂か、そして目の前になナイフリッジ。最初はこんなところどうやって歩くのだろうと思ったけど、一歩踏み出してみると意外と簡単に歩けた。向こう側への下降も問題なし。

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ナイフリッジ

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ナイフリッジを下った所

 ナイフリッジを下れば後はシリタカ山へのたおやかな尾根を登って行く。丁度日差しがいい角度で当たるので気持ちがいい。

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たおやかな尾根を歩く

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笈ヶ岳頂上がはっきり見えた

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稜線まであと少し

 シリタカ山を越えると稜線につながる尾根を最後の急登り。ルート上には岩壁が立ち塞がっているので左側の斜面をトラバース気味に歩くがワカンのみのメンバーは怖かったようだ。(私はアイゼン&ワカンだったので問題なし)稜線に上がったら後は白と青の世界をまっすぐに頂上へ向かう。

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白山

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白と青の世界

 笈ヶ岳頂上へは予定より少し遅れて到着。だが許容範囲。360°広がる素晴らしい景色を堪能する。

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笈ヶ岳頂上

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シリタカ山の向こうに白山が

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言葉が出ない

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いつか行って見たい大笠山

 景色を堪能したら下山にかかる。ナイフリッジを歩くのはもう御免なので帰りはシリタカ山の手前からトラバースして冬爪平経由でテンバまで。気温も上がって雪が腐り、登り返しでは息も絶え絶えになってしまった。

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さあ、下ろう

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冬瓜平

 テン場に戻り、テントを撤収がてら大休止。山毛欅尾山への登り返しに再びヒイヒイ言わされる。

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笈ヶ岳があんなに遠くに

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白山は見納め

 山毛欅尾山からの下りは腐った雪に太ももまで沈み込む踏み抜き地獄。下りでなかったらえらい目にあっていたところだ。発電所へは導水管脇の階段を辿り、スムーズに着地。何とか暗くなる前に一里野温泉スキー場に着いた時にはホッとした。

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導水管

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帰りは階段を使う

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最後の登り

 二日間、天気に恵まれ、雪たっぷりの笈ヶ岳を歩けたのは本当にラッキー。雪山の景色としては今まで見た中でも5本の指に入るくらいのすばらしさだった。ここはいずれまた再訪したい所。一緒に歩いてくれたみなさんありがとうございました。