晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北ア 残雪の後立山縦走① 2018.04.28

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縦走スタート


<メンバー>

<山域、形態>
立山、縦走

<コース>
八方池山荘(8:20)~唐松山荘(11:45)唐松岳(12:30)~唐松山荘(12:55)
~白岳(16:20)五竜山荘(16:30)

<天気>
晴れ

 今年の冬は(当初は)寒くて大雪という事だったので、GWは白山北方稜線(大笠山~白山)を狙っていた。しかし、3月からの高温続きで低山の雪はすっかり融けてしまったようだ。前の週に笈ヶ岳に行ったメンバーから激ヤブだったとの情報を受け転進する事にした。

 転進先は後立山唐松岳から鹿島槍。流石に北アルプス北部まで行けば雪が残っているだろう、そしてこの積雪量なら我々の技量でも何とかなるだろう、という思惑。天気予報では4日間の晴天が約束されている。転進ではあるがワクワクが止まらない。

 八方尾根スキー場の駐車場はGW初日だが車は少ない。準備をしてリフト乗り場まで歩くと券売り場には短いながらも列が出来ていた。全国から最後のスキーを楽しみに来ている人たちだ。

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 ゴンドラとリフトを乗り継いで一気に八方山荘まで登る。途中のスキー場は何とか雪がつながっているという感じで、我々の行先にも雪が残っているか心配になる。

 下の方はガスっていたが、リフトを降りるとガスも晴れていて、最高の展望が広がっていた。

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雪はかなり少なく、なぜかガス

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リフトで高度を稼ぐ

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五竜岳鹿島槍が見える

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白馬三山

 唐松岳まではたくさんの登山者で蟻の行列が出来ており、我々も蟻の一団となって進む。空には雲一つなく最高の天気、寝不足と慣れない重荷に足取りは決して軽く無いがテンションはMAXだ。

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蟻の行列

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白馬岳をバックに

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行列は続く

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五竜岳 思ったよりも近い?

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唐松岳が見えた

 小ピークを巻くと唐松山荘が見えた。分岐にザックをデポして唐松岳頂上まで。頂上は360度の大展望、白馬、剣、そしてこれから進む五竜方面、うーんたまりません。

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ここを乗り越すと唐松山荘

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唐松山荘

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唐松岳山荘

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白馬方面

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五竜岳(すぐ近くやん)

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山荘に戻ります

 山荘に戻り、今夜のビールを確保(少し高いなあ)したら五竜山荘へ向かう。今年のGWは営業していないので、ここから先はぐっと人が少なくなる(というか全く会わなかった)。稜線上の雪は融け、夏道、鎖が出ていたので牛首山からの下りもすんなりだった。

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ほとんど夏道

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東側は雪庇が残っている

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小さいピッケルのオブジェ?

 時々岩登りっぽい事をやったり、巨大な雪庇にどこを歩けばいいか迷ったりしたが、概ね夏道が出ており歩くのに困難な箇所は無い。ただ、じりじりと照り付ける太陽が寝不足と重荷で重い体にさらに追い打ちをかける。

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時々岩登りも

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劔に雲がかかってきた

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気が抜けない雪庇

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五竜が近づいてきた

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シュルンド注意

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暑いね~

 すぐ近くと思っていた五竜山荘は思いの他遠く感じる。まだかまだかと思いながら何度小ピークを越えた事か。やっと赤い屋根が見えた時にはホッとした。

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やっと五竜山荘

 テントは遠見尾根から上がって来たであろうパーティーのものが5~6張り。GWの北アルプスメジャー所でも静かな所があるもんだ。風が強く、通常のテン場にテントを張るのが辛かったので、雪の上にテントを張る。

 夕食はMっちゃん特性の温かうどん。ビールでほろ酔いになりながら今日一日を振り返る。まずまずの滑り出しに満足の初日だった。

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夜は温かうどんで